ふふ……当たり前のように君を道連れにしたがって、ごめんよ。
ふふ……当たり前のように君を道連れにしたがって、ごめんよ。
「疲れた……」
「お疲れ様、今日はちょっとハードだったな」
橋の無いところで川越えして、対岸に着いたと思ったら熊に追い回され。
やっと切り抜けた後で、濡れた体を暖めようと、焚き火をすることにしたのだが。
火の呪文を唱えた魔法使いが、途中で盛大にクシャミをしてしまい、暴発した炎で体が燃えるという悲劇。
「なんだってこんなついて無いんだ今日は……」
溜息を吐きながら、ぼんやりと夜空を眺める。
疲れた、本当に。
「……もう、今日は早く寝てしまおう。また悪いことが起こらない内に」
「……怖いこと言うなよ」
残念ながら、フラグの立つ音がした。
「疲れた……」
「お疲れ様、今日はちょっとハードだったな」
橋の無いところで川越えして、対岸に着いたと思ったら熊に追い回され。
やっと切り抜けた後で、濡れた体を暖めようと、焚き火をすることにしたのだが。
火の呪文を唱えた魔法使いが、途中で盛大にクシャミをしてしまい、暴発した炎で体が燃えるという悲劇。
「なんだってこんなついて無いんだ今日は……」
溜息を吐きながら、ぼんやりと夜空を眺める。
疲れた、本当に。
「……もう、今日は早く寝てしまおう。また悪いことが起こらない内に」
「……怖いこと言うなよ」
残念ながら、フラグの立つ音がした。
少し離れたところにある背中へと、声をかける。
「ん? どうした?」
振り返る顔には、疲労の文字が書いていない。
こっちは、結構疲れて来たんだけど。
「いや……補助魔法、使ってる?」
「ん、肉体のか? 使ってないな」
即答される事実に、疑いの目を向けつつ。
「……そうか」
こいつは本当に使ってないんだろうな、と。少し引く。
「なんだ、もう疲れたのか?」
「ぐっ……余裕そうにしやがって」
いつも持っている杖ですら、歩行の補助に使わず、背に括っている。
こっちは、剣を杖代わりにしてやろうかと、本気で思案しているというのに。
「……まあ、余裕だけど、休憩するか?」
「黙れクソ馬鹿」
少し離れたところにある背中へと、声をかける。
「ん? どうした?」
振り返る顔には、疲労の文字が書いていない。
こっちは、結構疲れて来たんだけど。
「いや……補助魔法、使ってる?」
「ん、肉体のか? 使ってないな」
即答される事実に、疑いの目を向けつつ。
「……そうか」
こいつは本当に使ってないんだろうな、と。少し引く。
「なんだ、もう疲れたのか?」
「ぐっ……余裕そうにしやがって」
いつも持っている杖ですら、歩行の補助に使わず、背に括っている。
こっちは、剣を杖代わりにしてやろうかと、本気で思案しているというのに。
「……まあ、余裕だけど、休憩するか?」
「黙れクソ馬鹿」
「でかい図体だな……」
ずり、と。巨体がとぐろを巻くように、動いて行く。
「ははっ、ここまで大きいムカデは、見たことないな、良い経験だ」
暢気な声に、睨んでやる。
「おい、一応ピンチだぞ。さては、わかってないな?」
「おぉ、ピンチなのか。これは失礼、勇者様」
余裕そうにからかってくる、馬鹿魔法使いに、舌打ちする。
「やめい、気色悪りい」
「ふふっ……まあ、ピンチだとしても、問題ないさ」
杖を前にかざし、ムカデの顔から、視線を外さないようにする。
「2人なら、大丈夫だろう」
また、こいつは。
清々しく、そう言い張る。
「まったく……仕方ないな」
剣を、強く握り直した。
「でかい図体だな……」
ずり、と。巨体がとぐろを巻くように、動いて行く。
「ははっ、ここまで大きいムカデは、見たことないな、良い経験だ」
暢気な声に、睨んでやる。
「おい、一応ピンチだぞ。さては、わかってないな?」
「おぉ、ピンチなのか。これは失礼、勇者様」
余裕そうにからかってくる、馬鹿魔法使いに、舌打ちする。
「やめい、気色悪りい」
「ふふっ……まあ、ピンチだとしても、問題ないさ」
杖を前にかざし、ムカデの顔から、視線を外さないようにする。
「2人なら、大丈夫だろう」
また、こいつは。
清々しく、そう言い張る。
「まったく……仕方ないな」
剣を、強く握り直した。
(微塵も気にしていない)
(微塵も気にしていない)