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「えっと、桔梗。あんた、もしかして寝てたのか」
#星使いティンクル・ライツ
第20話 道化師の如く
星使い ティンクル・ライツ ~願いは流星とともに~/想兼 ヒロ - カクヨム kakuyomu.jp/works/117735...
「えっと、桔梗。あんた、もしかして寝てたのか」
#星使いティンクル・ライツ
第20話 道化師の如く
星使い ティンクル・ライツ ~願いは流星とともに~/想兼 ヒロ - カクヨム kakuyomu.jp/works/117735...
「あんた、何してるの?」
シィドは意外と優しげな声を発した。
「チャノユ。教えてもらったんだ」
なかなかいいものだぞ、とケールは嬉しそうに声を弾ませた。
#星使いティンクル・ライツ
「あんた、何してるの?」
シィドは意外と優しげな声を発した。
「チャノユ。教えてもらったんだ」
なかなかいいものだぞ、とケールは嬉しそうに声を弾ませた。
#星使いティンクル・ライツ
そこまで話して、ルーミは大げさに溜め息をついた。
すぅ、と息を吸い込む。そして、一気に声とともに吐き出した。
「ライツ!」
「ふぁい!」
#星使いティンクル・ライツ
そこまで話して、ルーミは大げさに溜め息をついた。
すぅ、と息を吸い込む。そして、一気に声とともに吐き出した。
「ライツ!」
「ふぁい!」
#星使いティンクル・ライツ
「昔の人は、こんな感じで星をつなげて夜空に絵を描いてたんだ」
#星使いティンクル・ライツ
「昔の人は、こんな感じで星をつなげて夜空に絵を描いてたんだ」
#星使いティンクル・ライツ
「ん?」
ただ、その世界に非常に興味を示している存在が、母以外にもう一人この場にいたのだ。
(あいつ、ああいうの好きなんだな)
母の前、ちゃっかり最前席に座って映像を見つめるライツ。洋介が来たことにも気づかず、ドラマの登場人物に合わせて体を動かしていた。
「ん?」
ただ、その世界に非常に興味を示している存在が、母以外にもう一人この場にいたのだ。
(あいつ、ああいうの好きなんだな)
母の前、ちゃっかり最前席に座って映像を見つめるライツ。洋介が来たことにも気づかず、ドラマの登場人物に合わせて体を動かしていた。
ズキッと、心が軋きしむ音が聞こえた気がした。
「さぁ、どうしようかな」
先ほど、ライツの歌声に感心していたときの顔色とは違っている。洋介の表情は、誰が見ても明らかに曇っていた。
「……ヨースケ?」
#星使いティンクル・ライツ
ズキッと、心が軋きしむ音が聞こえた気がした。
「さぁ、どうしようかな」
先ほど、ライツの歌声に感心していたときの顔色とは違っている。洋介の表情は、誰が見ても明らかに曇っていた。
「……ヨースケ?」
#星使いティンクル・ライツ
洋介がその光景に心を奪われていると、ゆっくりと彼女はこちらに向き直った。
――なんじゃ、小僧。眠れぬか。なら、近う寄れ。話し相手になろう。
#星使いティンクル・ライツ
洋介がその光景に心を奪われていると、ゆっくりと彼女はこちらに向き直った。
――なんじゃ、小僧。眠れぬか。なら、近う寄れ。話し相手になろう。
#星使いティンクル・ライツ
「え? 」
頭上から聞こえた声に、雄輝は頭を持ち上げた。
息を飲む。それこそ、予想もしていない光景だった。
目に入ってきたのは、真っ白な翼。巨木の枝に腰をかけて、雄輝を見下ろしながらさらに続ける。
「良かった。ようやく、出会えました」
「え? 」
頭上から聞こえた声に、雄輝は頭を持ち上げた。
息を飲む。それこそ、予想もしていない光景だった。
目に入ってきたのは、真っ白な翼。巨木の枝に腰をかけて、雄輝を見下ろしながらさらに続ける。
「良かった。ようやく、出会えました」
人気のない海岸。奥に広がる水平線。黒だけで描かれたそれは、普段のあいつからは想像できないほどに繊細で、でも、同時にあいつらしいなとも思う。それで完成だと、胸を張れるほどには。
でも、あたしは知っている。それが完成形ではないことを。
「また、夏がくるね。ユキト」
人気のない海岸。奥に広がる水平線。黒だけで描かれたそれは、普段のあいつからは想像できないほどに繊細で、でも、同時にあいつらしいなとも思う。それで完成だと、胸を張れるほどには。
でも、あたしは知っている。それが完成形ではないことを。
「また、夏がくるね。ユキト」
涙に濡れる紫の瞳をまっすぐに見つめ、シルクは言う。
「本当に君なのかい、マリア」
「はい、兄様。お久しぶりです」
マリアは名前を呼んでもらえたことに、再び感極まりそうになるのをこらえていた。
涙に濡れる紫の瞳をまっすぐに見つめ、シルクは言う。
「本当に君なのかい、マリア」
「はい、兄様。お久しぶりです」
マリアは名前を呼んでもらえたことに、再び感極まりそうになるのをこらえていた。