田亀源五郎 Gengoroh Tagame
banner
gengorohtagame.bsky.social
田亀源五郎 Gengoroh Tagame
@gengorohtagame.bsky.social
マンガ家、ゲイ・エロティック・アーティスト
www.tagame.org
第三話は山本嘉次郎監督。下っ端オペラ歌手と若手バレリーナが、互いに好きと言い出せない様子を、オペレッタの舞台裏で描く。主演の榎本健一はじめ、浅草オペラゆかりの人々も出る「ボッカチオ」の舞台が見ものか。やはりデビュー作の若山セツ子が、あどけないくらいに愛くるしい。軽く楽しい内容。
第四話は衣笠貞之助監督。サーカスのテントで、殺人疑惑のある空中ブランコの事故死を、状況を再現して現場検証していくと愛憎のもつれが…というミステリー風。スリリングな構図やサスペンスもある展開が印象的。主演は河野秋武だが、それより仲間の空中ブランコ乗りに花沢徳衛という配役にびっくり。
November 11, 2025 at 4:15 PM
話はハードボイルド風の今風フィルム・ノワールといった感じで、しっかり面白い。ただし全体の雰囲気がサスペンスやスリラーという感じではなく、老境の人々を軸としたユーモア交じりのヒューマン・ドラマのようで、話の展開とミスマッチ。俳優陣の魅力もあって、決してつまらなくはないのだが…。
November 8, 2025 at 4:04 AM
破滅的に悪徳へ突き進むフェラーラ版の刑事に対して、ヘルツォーク版は薬物やギャンブルを治療すべき依存症として捉え、破滅の美学ではなく救済の希望を描いているところからして、作品の方向性が異なる。今回は《悪徳刑事》の《悪》の意味を、ブラックユーモアを交えながら活写して、実に面白かった。
ただ、そういった根本的な方向性の違いを踏まえないで、フェラーラ版と比較しながら鑑賞してしまうと、フェラーラ版が好きだった人には如何にも生ぬるく物足りなく見えるだろうし、フェラーラ自身が変な改変しやがってと怒るのも、そりゃまぁ無理もないか。そういう意味では、不幸な作品な気がする。
November 6, 2025 at 5:38 AM
何より人間ドラマとしても戦時下アクション劇としても面白いので、映画としての見応えが大。細かな所で興味を引かれたのは主題歌的に使われている歌で、日本では「真白き富士の嶺」で知られる歌の朝鮮語版。元は米の讃美歌で、「この風塵なる歳月」という題で朝鮮初の流行歌と言われているそう。
November 3, 2025 at 12:35 PM