漸唯_一次創作
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漸唯_一次創作
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ぜんい。そらがきれい。。。
えっきしが雑多ゴミカスで創作を遡るのに支障があるからココは創作関連だーけ。絵も出す
#漸メモ
雑多アカ→ https://bsky.app/profile/goyouz1nzhen.bsky.social
「でしょう! おかげでトラブルに尽きないわ、そこがいいのだけど」彼女について柵をくぐり、岩盤をくり抜いた通路を通る。このブリードショップはどうやら岩盤をくり抜いてその中に飼育スペースとなる檻を埋め込んでいるらしい。☆は目を丸くして様子を見ていた。通気扇に頭を下げながら、一つ目の檻の前に来た。アネット越しに中を覗くと、そこそこ広く、また太陽ランプのおかげで明るさと暖かさは十分だった。奥の方で丸くなる、何体かの飛龍の子供が見える。
「まずはここね、セメレ!」アネットが通路の奥に向かって叫ぶと、程なくして『クアア!』と鳴き声を発しながら、一体のプティ・スヴァール(駈嘴龍)が現れた。
February 28, 2025 at 4:40 PM
大騒ぎする小柄な女性店主。くりりとした目の幼い顔立ちに、そばかす。小さいながらも生命力あふれんばかりのオーラを感じて、☆は黙り込んだ。○とキャラキャラ談笑しながら、アネットは手招きする。「こっちへきて! うちの子たちはみーんな元気でやんちゃだけど、それだけ頑丈よ!」「セメレは元気? さっきサテルに虹翅龍が来たって聞いたよ。彼女大はしゃぎだったんじゃ無い?」「耳が早いわねー! セメレは大張り切りで世話してくれたわあ、先にそっちを見る?」「そうしようかな。☆、先に行きな」「わかった」「☆くん、龍市場は初めて? 騒がしくてびっくりでしょ」「そう、ですね、人も龍も多くて」
February 27, 2025 at 3:41 PM
「……満遍なく?」「優良事業者との繋がりはいくらあってもいいからね」「じゃあ、そこで選べば間違い無いか」「当然だね。ああ、ほら、見えてきた。アネットの店だ」
既に山嶺の出店立ち並ぶ広場から、石のアーチをくぐり、洞窟内部へ入っている。○の指差す先に、さまざまな顔料で彩られた看板と柵が目に入った。
「……○!? やだ、久しぶり! 会いたかったわ!!」「久しぶり、アネット。元気そうで何よりだよ」
「元気も元気! ……あら?そちらは?彼氏?」「かっ……」「違う違う。私の彼氏はイベール。こちらは弟子の☆。この子の龍を探しにきたの」「まあ〜……弟子?! ちょっとあなた、一大事じゃ無い!」
February 27, 2025 at 3:41 PM
「あ、うん。……失礼します」
気のいい店主に会釈して、☆は師匠の颯爽とした足取りを追った。虹翅龍。飛翔能力の高い中型の竜で、虹の光沢を持つ、薄く頑丈な翅鱗が特徴の、希少な龍だ。彼らの抜け落ちた鱗や爪、牙は装飾品から兵装まで何にでも使えるので、高値で取引されることもある。「なあ、○」「どうした?」「ここにあんたの知り合いはどれくらいいる?」
突然そんなことを聞かれた○は、ふは、と笑いをこぼしてから不敵に『たくさん』と言い放った。
「さっきサテルがあげた四つの繁殖事業者はみんな知ってるよ。他にも、あっちのオーディナリー・レッド専門のとこも、そこの雑貨店の店主も知己だ」
February 27, 2025 at 3:41 PM
「ポマーは"協定"通りに卵を持ち帰って、それを孵した。それが二ヶ月前の話だ」
「二ヶ月か。虹翅龍は成長が早いから、もう飛ぶ頃かな」
「発育のいいやつはもう飛んでるぜ。確か、アネット、メイズ、ヴァーミー、ロイのところに卸したはずだ。俺もロイのところで見たがよ、幼体でも翅の綺麗なこと!」
「そうだろうね。虹翅龍か、ありがとう。情報代取っといてくれ」
「毎度〜、他はまあ例年通りってとこかな?けどネストは広い。俺の知らねえところでやべえ龍が取引されてるかもだから、ゆっくり見てけよ!」「もちろんそのつもりさ。じゃあまたね、サテル。行こう、☆。虹翅龍だって」
February 27, 2025 at 3:41 PM
☆は、闊達そうな店主に愛想笑いで曖昧に頷いた。当然のことだが、師匠たる○はそれはもう顔が広いので、降り立った瞬間からざわめき、声をかけられるの繰り返しだった。師匠が知り合いと会話しているのを、☆はそばで静かに聞くことにした。師匠は宣言通りサテルの店で『これとこれ、いつものところに送っといてくれ。お代はこれ』と軽やかに何かしら買っていた。
「ところで、サテル。このところいい龍は入ってるかい? できれば飛龍がいいが」
「よくぞ聞いてくれた。今年の頭にポマーの龍狩隊が虹翅龍の巣を見つけたってんだ。それも一つじゃない。谷にいくつも卵のある巣があったんだとよ」
「へえ」
February 27, 2025 at 3:41 PM
「あとちょっとで飛び始めて、卵とか産んだりし始めそうな頃合いの龍だ。人間でいう、君くらいの歳の頃ってこと」店主に聞けば大概答えてくれるよ。そういった○に、向こうのほうから気の良さそうな龍売りが声をかけている。「よお!珍しいじゃねえか○! イベールのおやつ買いに来たのか?」「久しぶり、サテル。おやつも買うがね、ご覧の通り弟子を取ったんだ。このこときたら龍も持たずに無謀な弟子入りをしたもんだから」「ははあ! ……弟子?! まさかあんたが弟子を取るなんてな……坊ちゃん、大変だろう!○にいじめられてないか?」
「虐めてるのは私じゃなくてイベールだよ」「ハ!違いねえ!」
February 27, 2025 at 3:41 PM
選ぶとするなら間違いなく飛龍だろうと思いながら、☆はそのあとも龍に思いを馳せ続け……いつしか、眠りに落ちた。

「尻が痛い……」「砂上都市は馬車を使わないもんな」
ところ変わって、ドラゴンネスト。馬車から降りた☆が尻をさするのを、○はやっぱりカラカラ笑いながら見ていた。ドラゴンネストは山の麓から岩肌をくり抜き、洞窟の中にまで広がる巨大な龍市場だ。奥へ行けば行くほど大型だったり扱いが難しかったり、希少だったりする龍を揃えている。
「さあ。見て回ろう。飛龍の、若親あたりを選ぶといいが、まあ最悪君が一番惹かれた子でもいい」「若親って?」
February 27, 2025 at 3:41 PM
また、空を飛ぶものばかりが龍というわけでもない。地を這いずる地龍種だって、騎龍たりえる。場面によっては馬や自動車より優れた走破性を持ち、かなりタフだ。代表格は……ロックメール・グラ(岩鱗龍)。臆病な待ち伏せ型のハンターで、外皮や鱗は遠目から見れば岩そのもの。採掘都市では彼らが鉱山から港までの運搬を担っていた。つぶらな瞳の可愛い中型龍だ。
バトル・ファング(戦牙龍)も捨てがたい。一対のまっすぐなツノと、サーベルみたいに突き出した牙はドラゴン好きの心を揺さぶる。気性の荒い龍で、もっぱら地上騎龍隊にいる。属性持ちの亜種までいるからたまらない。
February 27, 2025 at 3:41 PM
☆はまだ見ぬ自分の龍に思いを馳せた。一般的に騎龍の多くは飛龍種だ。その中でもオーディナリー・レッド(赤鱗龍)はその名の通り頻繁によく見かける、中から大型の飛龍だ。扱いやすいらしく、農業都市の騎龍隊もこの種を扱う。その次によく見かけるのがソニック・クエイク(速飛龍)だろう。中型で、飛翔速度は飛龍種の中でも壮絶に速く、狩猟都市のライド・レースのためにより速く飛ぶものを掛け合わせたりなど繁殖も盛んだ。ただ空を飛び回るだけならソニック・クエイクでもいいが、欠点として体が軽く打たれ弱い。繊細な龍だ。
February 27, 2025 at 3:41 PM
常に移動の伴う生活にはなれないが、イベールが握る客室籠のわずかな揺れ、宙を打つ翼の音は☆もだいぶ気に入った。グレート・バランガは吹雪の吹き荒れる中でも飛翔することができるという。冷たい雪があたれど、狂うほどの暴風でも安定して飛べるのだ。
☆は客室籠の小さくガラスの分厚い窓から外を見た。洋上都市で人間としての身支度と休息を済ませ、穏やかな空域を北東へ飛ぶ。
目的地は畜産都市に程近い、ドラゴンネストと呼ばれる龍市場だ。まず畜産都市に降り、さまざまな日用品や消耗品を補充してから、山の麓にあるそこまで向かう。そして、騎乗龍を選んだら、本格的に修行が始まる。
February 27, 2025 at 3:41 PM
「いい調子だ。ドラゴン・ライダーはまず忍耐を手に入れないことには始まらない。恐ろしくとも……あるいは、触れたくてたまらなくても、堪える。鉄則だよ」カラカラと笑う師匠に、☆は何度も泣きたくなった。バランガ……イベールは訓練の時は必ずただじっと☆を見つめる。その目に人の感情に近い機微は、まだ☆では読み取れなかった。近くに○がいる時、彼は木枯らしのような音で彼女と会話していた。彼女の返事から察するに、人嫌いは本当で、気を許した彼女の前でなら、わりかし冗談も言うらしかった。今のところ☆は、彼の大きすぎる尾や壮大すぎる爪で打ちのめされずに済んでいる。忍耐の訓練以外では、荷下ろしやらを手伝った。
February 27, 2025 at 3:41 PM
トウコ:主人公。見るからにダウナー系の女子高生。交友は広く浅く誰でもノリで付き合うが、友達と言える人はルミだけ。世界が壊れた後に獲得した魔法は『ハンドピストル』。手を銃の形にすると光弾を出すことができる。
ルミのことは唯一心を許している親友であり、なんだかんだ言いながらもわがままを聞いてやるくらいには好き。
本当はあのまま死んでしまうつもりだったのに生き残って、因果なものだなーとか思っていた。得意だった科目は地理、化学。
November 25, 2024 at 1:53 PM
終末後×魔法×癖の強い女子高生系の草案

bsky.app/profile/g0y0...
隕石が落ちてきてその影響で世界のことわりがいくつか変わってしまった世界。魔法と呼ばれる謎の力が発生して生き残りはみんな魔法使いになった。
November 25, 2024 at 1:52 PM
せーめーくんめも
bsky.app/profile/g0y0...
幸 晴明
男 標がすき。人懐こいコミュ強だがこれは努力の賜物。努力型の秀才。天性の才能タイプの兄がおり、家では無意識意識に関わらず常に比較されて来た。好きなのは陣魔術だが、才能の適性はスペル魔術。兄貴のことは苦手。兄貴の相棒についてはシンプルに嫌い。家族に関しては、ああいうもんだと割り切っている。標が好き。標の兄は苦手。
November 25, 2024 at 1:51 PM
岼野高校時代メモ
・田附……男。野球部の有力選手だったが故障で挫折。グレた。岼野のマブ。死ぬ
・中村……女。同僚でもある。サバサバしている。
・花川……女。園芸部の同級生。多分いじめられっ子。
・本井……女、園芸部の後輩。おっとりさん。死ぬ。

・藤野……女。岼野に惚れている。花川の友達。友達?
November 25, 2024 at 1:51 PM
Fo”C” 現代ファンタジー

bsky.app/profile/g0y0...
現代ファンタジー(祓魔師的なやつ)
November 25, 2024 at 1:50 PM
現代における魔法と科学の相関について
りゃくして現科魔(?!)、まほかが
この世界にはガリレイ・ベース(現代でいうところの科学)とネフル・ベース(現代でいうところの魔術/魔法)二つのエネルギーパターン(?)がある。理屈と空想に分けられる。
ネフル・ベースではさらに人類が習得しうるものを魔術、
人以外が使うものを魔法と呼び分ける。原則。当然例外もある。そういうの好きだから。
科学は科学。一般的な物理法則とかそういうやつ。
November 25, 2024 at 1:49 PM
ドラゴンライダーwith伝説級ドラゴン〜高貴出身の見習いを添えて〜

bsky.app/profile/g0y0...
龍の運び屋のやつ1
#漸メモ
その龍は、人が飼い慣らしてきたものとしては最も大きな個体だった。
一般的にグレート・バランガ種は大型の帆船さえ掴んで容易く飛ぶほどの巨体で知性も高いが、それに比例するように獰猛で警戒心も強く、到底ヒトが手懐けられるようなものではなかった。故にそのような龍は伝説種と呼ばれ、そんなものたちはどの種も一度怒らせれば天災もかくやの被害を巻き起こすものだから、ヒトは彼らを無理に従えようとせず、生活圏に近づかぬよう文明を広げた。伝説種を共とし空を旅する、などは夜子供を寝かしつける時に語る枕元の物語の中だけのものだった。……ほんの数年前までは。
November 25, 2024 at 1:48 PM
ミッキ:おてんば元気良女子高生。ミツキって名前だけどニックネームのミッキって呼ばれたがり。喉に魔法の証であるあざがある。魔法は『行動強制』。魔法にかかった人を命令通りに行動させる。なおかかるのは体だけ。他の国の生存者同盟に保護され、今は探索メンバーに加わっている。
November 10, 2024 at 12:35 PM