ふぉい
banner
foifoico.bsky.social
ふぉい
@foifoico.bsky.social
20↑腐 
MXTX好き。江澄モンペ。曦澄好き。
最近ブルロ、玲王に狂ってる。ngro最高。
無言フォローすみません。推しを摂取させてください!
実は両思いだった曦澄でした。
多分この澄耳真っ赤。
June 21, 2024 at 5:33 PM
「…知っていた」
澄の意外な答えに驚きつつも、流石だね、私は今気づいたところだよ、と曦は笑った。
June 21, 2024 at 5:27 PM
「江…宗主…」
そっと扉を開ければ、いつもの眉間にシワを寄せた顔。
「随分と過酷な修行をされているようだが、些かやりすぎではないか?」
酷い顔をしていたのだろう。その目には心配する様子が見える。
よろけた拍子に体を支えられ、久々に人の体温と蓮と水の匂いを感じ、ああこの人だと思った。

「貴方が…産まれてきてくれて…本当に良かった…ありがとう…」
涙を一筋こぼしながら囁く曦。
「貴方を…愛してる」
自分の口からするりと出た言葉に、自分でも驚きながら、あの時の気持ちはこれだったのかと気付く曦。
June 21, 2024 at 5:26 PM
タクブクン、俺だ。ジャンワンインだ。入れてくれないか?
久々に聞いた彼の人の声に、胸がざわめく。しかし、今の自分は人に会えるような状態ではなく、部屋の有り様は言わずもがな。会いたい、けれどこんな姿を見せられない…と葛藤する曦。
「今日は俺の生日でな。いつもくるはずの貴方からの文が無かったから、たまたま寄ったんだ」
今日くらいは、俺の願いを叶えてくれてもいいだろう?

座学の頃の笑顔や照れた顔、その後の厳しい顔、辛そうな顔、触れたいと思った背中、届かなかった手…今までの十数年を思い出した。
June 21, 2024 at 5:17 PM
閉関した曦は誰にも会うことなく一人閉じ籠もっていた。家族の声も修行だからと断った。
明かりもつけず、少し肌寒さを感じていたある日の夜、寒室の戸を叩く音がする。
こんな夜更けに誰だろうか、ここは人払いをしているはず…と声を出せずにいると、戸の向こうから聞き覚えのある声がした。
June 21, 2024 at 5:11 PM
数日後、そっけなくも感謝の手紙が届く。一年前の澄を思い出し、それから毎年その日が気になってしまうも、レンカウ襲撃や射日のころはとても祝う雰囲気ではなく。
世が落ち着いた頃、さり気なさを装って文を書いたり、直接会ったりして、当日やその前後に言祝ぐ兄上。時にはささやかな、相手が気負わない程度の品を付けて。
そんな、近くもない距離のまま過ごした十数年、あの大事件が起こる。
June 21, 2024 at 5:08 PM