“息を呑んだ彼の唇に、そっと口付ける。そっと、でもしっかりと私の温度と湿度が移るように。
「あなたの一番にはなれそうにないから、ふとした瞬間に思い出してはまた記憶の底に沈んでいくだけの、でも決して忘れられない女になってあげる」
「……それはそれは」
　もうほとんど苦笑いと言うべき微笑を浮かべた彼に、私も薄く笑ってみせる。笑んだままのかたちでもう一度重なった唇は、だけどすぐに歪んでしまうだろう。快楽と愛憎と、ほんの少しの哀しさによって。”

【バニラカタリナ】（転生モブそねさに）
www.pixiv.net/novel/show.p...

これ『誰に宛てた手紙なのか』は特に決めずに書いたものなんだけど、今自分で読み返してふと浮かんだのは『別本丸の江雪左文字』かなあって

Bluesky のユーザー数は現在 1,000 万人を超えており、私は #2,999,159 番目でした。

書きかけの本の原稿終わってないのに次の本の概要が決まってしまったのでもうだめ　全部大包平のせい

メモ:矮小な自分と刀剣の横綱たる大包平は釣り合わないと思っているため周囲には『自分は某ミュージカル本丸の大包平担である』と公言している審神者が、大量のブロマイドに1枚だけ隠した自本丸の大包平の写真を本刃にあっさり見つけられ問い詰められる大さに

〆切の度に毎回言ってるけど永遠に原稿が終わらない

“鍛錬をして、出陣をして、畑や馬の世話をして。僕たちの生活は以前と何一つ変わりません。変わらないけれど、ふいにさみしくなることがあります。それで僕は、この手紙を書いています。確かに彼らはいたのだと。誰かに、いえ、貴方に知っておいて欲しかったのです。こんな長いだけでどうしようもない手紙をここまで律儀に読んでくれている貴方なら、僕のこの胸のうちを、抉ってその目でまじまじと眺めたかのように分かってくれるのではないかと思って。”

【スピカ】（宗三視点そねさに）

Twitterの後継問題、決め手はまさかの『ちいかわの作者』だったことに驚きと笑いを隠せない　たった一人の動きが膠着をひっくり返すとは

“「だってさ、無理じゃんそんなの」
　率直だな、と長曽祢が苦笑いする。灰を落としながら、私はもう一度口を開く。
「長曽祢は蜻蛉切にはなれないし、蜻蛉切だって長曽祢にはなれないよ。長曽祢は長曽祢でいればいいじゃん。それで充分だよ」
　虚を衝かれたみたいな顔で長曽祢が固まる。ほら、灰が落ちそうだよ、と声をかけると慌てたように灰皿へ手を伸ばした。”

【乱反射】（そねさに）

“「俺もお前も、どうして心なんて持たされたのだろうな」
　彼が目を閉じたままでよかったと、その時あたしは思ってしまったのだ。
「……そんなの、こっちが聞きたいですよう」
　掠れたような呟きに、返事は返ってこなかった。”

【玉鋼の恋】（へしさに+モブ）

“「今日はクリスマスなんだもの。ねえいいでしょう？　私だって毎日家でお皿洗ってるんですからね。ホール業務くらいこなしてみせるわ」
「それはいいけど……ごめんね、やっぱり休みにしてあげるべきだったね。待ち合わせとか、遅れたりしてないかい？」
「いいえそれは……。初めから、してないので」
　すまなさそうなオーナーと得意げな奥さんに、私は何度も頭を下げる。姿勢を戻した時には、もう気持ちは固まっていた。　
「でも、会いに行こうと思ってます」
　ヒュウ、と奥さんが口笛を吹いて、オーナーがこら、と窘める。お似合いの夫婦だ、と心から思えた。”

【聖夜に奇跡は願わない】（現パロそねさに）

ポルチーニ🍄
食べたことあったかな…

!jazbot whereami

“クリスマスに奇跡が起こればいいのに。
そんな事を考えてしまうのは、たぶんこんなに寒いからだ。地元の駅前でバスを待つ、その手も足もそれぞれちゃんと毛糸と革に覆われてはいるのにどんどん熱を失って、私は軽く震えすらしている。
［中略］
今日の彼の言葉と声の抑揚を、頭の中で反芻する。彼をすぐ近くに感じられるように大胆に、実際の彼と寸分違わないように慎重に。壊れた音楽プレーヤーと私に、今何か違いがあるとすれば無機物と有機物の差というだけだ。”

【聖夜に奇跡は起こらない】（そねさに現パロ）
www.pixiv.net/novel/show.p...

青空