りんごのしずく
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りんごのしずく
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焼き付けた……………。🫧‪🧊
April 6, 2025 at 12:25 PM
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March 23, 2025 at 2:48 AM
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留文 文食満／潮騒を聞く
（左右不定ですのでお好きなほうで。どちらとも読めそうなものが苦手な方は読まないで下さい）
潮騒を聞く 　潮江文次郎は、夏に生まれた男だ。潮江という名字が夏を思わせるから、はじめて誕生日を聞いたとき、妙に納得したのを覚えている。誕生日に、納得も何もないのだが。 「あっついな」 「そうだな」 　装束に汗が滲んで鬱陶しい、と思う季節になったら、俺は同時に、鬱陶しい男のことも思い出す。毎年のことだった。しかし、件の男が夏生まれであることを思い出す瞬間は、自分が汗をかくときだけではなかった。 「まだ終わんないの。それ」 「ああ」 「ふうん」 会計室を通りかかったとき、文次郎ひとりだけの気配がそこにあったから、なんとなく、その戸を開けてしまった。額や首筋に汗を滲ませて算盤を打っているところを見ていると、いつも、それを自らの手で拭いたいと思ったり、舐めて、塩っぱいなって言いたい、と思ったりした。塩っぱさの向こう側にある、この男 の皮膚の感触そのものを、舌で感じ取りたいと、思ったりした。別にこの男に夏が似合うと思うわけではない。鍛錬しているさまは確かに暑苦しいが、からりと明るい男でもないだろう。俺には特に。それなのに夏は、いつも俺に、潮江文次郎という男を突きつける。俺ばかりが会いたかったみたいで癪だし、俺だって暇じゃないし、と会計室を出ようと立ち上がる。随分長いこと、この男を眺めてしまったような気がした。 「行くのか？」 「え？　ああ」 「何しに来たんだ」 「……」 　俺はなんとなく言葉に詰まった。別に用があって来たわけではない。 「何しに来たと思う」 「はあ？知るか」 　俺は立ったまま屈んで、汗の浮かぶ文次郎の首筋を舐め上げた。 「っ、うわ！」 「っはは。本当に塩っぱい」 「は……？　おいちょっと待て。帰るな」 　そのまま会計室を出ようとした俺の腕を、慌てて文次郎が掴む。 「はあ。何だよ」 「何だよって何だよ。いきなり人の首を舐めておいて」「お前だって舐めることあるじゃん」 「……黙れ」 　文次郎は唸るように言ったのち、俺の腕を掴んだまま、視線を泳がせはじめた。 「本当に何だ？まあ舐めといてアレだけど」 「……いや。お前が部屋に入ってきたから……勝手に、終わるまで、待っててくれるんだと、思って、いた」 「なるほど。待っててやろうか？」 　顔を真っ赤にした文次郎につい気分が良くなって、意地の悪い問いをしてしまう。 「……お前は本当に、」 赤い顔のまま睨みつけて来たって、愛いだけだった。 「あはは。悪い悪い。そうだな、お詫びにさっきの問の答えを与えてやろう」 　何しに来たんだ、の答えだ。 「はあ」 「お前のせいで、夏が好きだからだ」 「……はあ？」 「それから、悪いが少し用事がある。俺が欲しけりゃお前が訪ねて来るんだな」 　戸惑う男の顔を見て、満足して会計室を出た。せいぜい頭を悩ませて、計算に集中できなくなるといい、と思った。
March 19, 2025 at 3:31 AM
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生まれました！ティカさまもおめでとう！㊗️🎉
March 18, 2025 at 3:39 PM
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結構前にぱぱーっと書いて放ったらかしてたものが出てきたので。落書きです
ちーとど　藤→千 のような感じ
慣れないから不思議で嫌で 　なんだかんだ、俺はいつも、踏みとどまってしまえた。好きで好きでしょうがない男がいる。本当は、好きだって言って、俺があの男を好きな理由すべて、洗いざらい吐き出して、そのうえで振られて、しっかり落ち込んで、そのまま忘れて、長い人生のなかで経験した失恋のひとつ、みたいにしてしまいたかった。 　けれども、俺たちには野球というものがあった。野球というのは、不安定なスポーツでもある、少しの違和感、いつもと少し違う精神状態、そういうものに左右されて、打てるチャンスを逃すことだってある。集中集中、と唱えて打席に立つのは、そういうことだ。 　だから、俺が告白でもして、振られて、落ち込んで、チームに影響を及ぼすことを考えたら、どうしても想いを伝えようとは思えなかった。もちろん保証はなんてものはないが、振られて落ち込んだとて、俺自身はいつも通り打って捕って、投げて、ができるかもしれない。それでも、要はたぶん気づいて気を揉むし、千早と今まで通り話せなくなったら、二遊間の守備に乱れが生じる可能性も捨てきれない。塁上では、一瞬の迷いが命取りになるものだと、知っている。 　千早瞬平とは、いつも一緒に帰った。家の方向が同じで、長くいっしょにいられることが、はじめはうれしかった。大人数でワーワー言いながら歩いていた帰路も、最後にはふたりになって、少し静かになって、その空間に俺と千早がいることが、こそばゆくて大事だった。俺は、千早瞬平のことが好きだった。最近では、ふたりきりになること、他の仲間たちと比べて長くいっしょにいられることが、苦痛になってきてもいた。好きだと言ってしまいたいし、あいつの手のひらにある豆をなぞってみたいし、もっと近い距離で歩いてみたい。そうやって溢れそうな想いはぜんぶ、頭の奥に押しやって、脊髄反射みたいに会話した。ふとした瞬間、脳のずっと奥から濁流みたいに激情が溢れ出しそうになるのを、見なかった振りをして、いつも通りの会話をした。それが苦痛だと思うくせに、じゃあなと言って別れるときはらいつも寂しかった。もっとずっといっしょにいたいと、毎日思った。健気なこった、と自分でも思う。毎日欠かさず素振りをするように、毎日欠かさず、さみしい、と思った。
March 12, 2025 at 6:51 PM
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はかた行ってきたよー。
February 27, 2025 at 12:40 PM
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緩んだルチルの顔は、もちろん見たいと望んだものではあるが、毎日見ているものでもあるのに、人間でいうところの心臓がある場所のあたりが苦しくなった。苦しいのにそれは離しがたくもあった。この現象には恋という名前がつけられていることを、ミスラは知識としては知っている。体感する恋というものは、想像より遥かに慈悲を知らないものだった。ミスラのなかに、快い諦念のようなものが生まれる。 Being Innocent Is Boring! りんごのしずく
February 23, 2025 at 3:04 PM
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おしながきこっちにも！ 開催ありがとうございます、当日はよろしくお願いします‎🤍
February 20, 2025 at 4:30 AM
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爪に因縁宿した！ きしさまオレンジは大きめのラメがぎっしり入ってて、おえーんピンクは細かいラメがちらちら入ってて、かわいい。
February 18, 2025 at 11:07 AM
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Tokyoにいってたよー
February 17, 2025 at 3:14 PM
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好き台詞と得たグッズたち！ グッズ特典カードリネでびっくりした、めちゃめちゃうれしい、ほや始めていちばん最初に読んだcpです
February 11, 2025 at 9:22 AM
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February 11, 2025 at 9:20 AM
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おいしいものもりもり週末だった！
February 10, 2025 at 6:15 AM
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この前の茶しばき
February 7, 2025 at 5:02 PM
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ハニージャスミンめっちゃおいしかった🙆‍♀️
February 2, 2025 at 10:53 AM
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また行ってきた🥟
January 29, 2025 at 2:36 PM
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ハ口コン昼夜いた❕ 最高だった。写真はひるごはん❕
January 25, 2025 at 1:48 PM
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載せてなかったな 行ってきたよ⚾️🥟 また行くよ⚾️
January 18, 2025 at 4:17 PM
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今日頒布したミスルチ本 『I Cherish Your Blues』ですが目次の情報量がかなり少なかったので改訂版があります ご参照くださいすみません🙇🏻‍♀️
✓付いてないものが書き下ろしです！
January 12, 2025 at 1:30 PM
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1/12 イベントの無配だったSSです、受け取ってくださりありがとうございました！

オーカイ/ 溶けない氷で在るということⅡ
フォる学です
溶けない氷で在るということⅡ 　通学路とかいうものが、オーエンは好きではなかった。前や後ろを歩く制服が進学校のものだろうが芸能校だろうが不良校だろうが、大変目障りだったからだ。ひそひそ噂話をされようものなら、行方知れずにしてやりたくなった。 だからオーエンは基本的に、朝の登校ラッシュ時を避けていた。別に毎日遅刻せず真面目に授業を受ける奴の方が珍しい不良校なので、何ら不思議はない、寧ろ朝に登校する方が珍しかった。 朝に通学路を歩いていて面白いことがあるとすれば、学園で人気のインフルエンサーが一人でいる瞬間を、少しのあいだ見ていられることだった。見つけたところで、少し気をそらせばすぐ誰かに囲まれるのだけれど、たとえそれが数分でも、一人でいる瞬間があるのだということが、なぜかオーエンには面白く、また、心を揺さぶる事実だった。 長い髪を揺らして歩く後ろ姿は、いつもよりは静かで寂しげなのに、それでもやはりうるさい足音がした。カインが振り向いてオーエンに気づいてしまえば、この遊びは意味を成さなくなるので、いつも足音を殺して歩いた。 後ろからどたばたとした、いつもよりうるさい足音が聞こえて、振り返らずとも声を聞かずとも、後ろの男か誰か、わかってしまった。 「オーエンじゃないか、おはよう！」 　なんとなくはやく目が覚めてしまって、適当に誰かに喧嘩を売ろうと、朝、いつもより少し早めに登校することにした日のことだった。朝に出る日にしても、カインよりはやい時間に登校することなど今までなかった。特に考えなくても、カインの後ろ姿が見えるくらいの時間になることが多かったので、油断していた。 「……最悪」 「お、朝からご挨拶だな！」 「お前、自分のフォロワー数とかわかってる？　僕は騒がしい奴らに囲まれたくないの。しかも朝から」 　カインは二秒ほど黙った。黙っていても、何かを言おうとする気配がそこにあった。 「……それって、俺だけならいいってことか？」 「は？」 　オーエンは言い返そうと、横の太陽に目をやった。しかし太陽はうれしそうに、照れ笑いみたいな表情を見せつけてきたので、こいつの隣って本当に常夏だな、と思った。
January 12, 2025 at 12:55 PM
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めりーくりすますだよ〜。
December 25, 2024 at 11:45 AM
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December 23, 2024 at 10:58 AM
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December 23, 2024 at 10:56 AM
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December 21, 2024 at 1:43 PM
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December 21, 2024 at 1:41 PM