トラックが走り去ったあと、男はその場に崩れ落ちた
ボロボロになったその紙は娘がまだ幼い頃、男の誕生日に送ってくれた手紙だった

赤いクレヨンで書かれ、ひどく汚い字であったが
そこには確かに書いてあった
「おとうさん、ありがとー」

あぁ、娘はここにいた
ここにいた

六畳間の真ん中で、涙で濡れた目を大きく開き
男は何度も何度も手紙を読み返した

もう限界だ、もういいだろう
男は旅立つ決心をして、ロープを買って来た
だが、ゴミで埋め着くされた部屋にはロープを掛ける場所もない

あ、もしもし？今日いけます？はい、お願いします。

作業着で現れた数人は娘と同年代ぐらいだろうか
全員死にそうな目をしていた
きっと娘もこんな状態だったのだろうか
テキパキと部屋の垢が外に引きずり出されていく

作業が終わり、立ち去る時に一つの紙切れを渡された
これ部屋の一番奥に落ちてましたよ

数学の教科書もあったんですが

弟を追いかける兄って、二人はどういう関係なんですかね？

初めて参加する人の心理的ハードルを下げ、常に開かれた大会にしたい
そういう意味では、個人的に大会における自分の存在というのはなるべく消去させたいなぁと思っていたり

あの大会は何時も開催していて、固定の身内しか参加しない

この状況が何よりも怖い
あの大会＝あの人　この図式は大会に今まで参加していなかった人の側からすると
より参加へのハードルを高める事になると思っているからだ

物事の慣れは、常連参加者への甘えに繋がり、初参加者への無配慮へと繋がる

なので、常に何か見落としは無いか、無配慮な状態は無いかと不安でたまらなくなる

まぁ、そういうのが楽しいと思える性格だから続けてられるのかねぇ？

幸いに、大会へ毎回参加してくれる人が多くなってきて
それは本当に幸福なことで、感謝を一人一人に述べたいぐらいなんだけど

そういった常連参加者に甘える事が多くなると、初めて参加した人への対応が疎かになる危機感が常に付きまとう

大会をスタートさせた主旨としても、より多くの人に知ってもらい、参加してもらい、可能であればイベント参加の楽しみを知って欲しい

今まで、何人も初参加の人が次回大会から不参加となっている人を見てきたからこそ
次の大会では、一人でも多く楽しいと思ってほしいと願って止まないのです

大会翌日には大会試合の振り返り配信を行います。
ゲストに騎士王理央主君をお招きしてやって行きますので、是非覗きに来てください。