せいじくんが悪いやつじゃないってわかってても警戒は解ききれなくて、そんな風に曖昧な関係を続けるうちにせいじくんはいつの間にか一門頭首のまとばさんになってて、いつかせいじくんが水面を眺めてた河原でひとり「お前のことそんなに嫌いじゃないって言っておけば良かった」って呟くなとりさんの話
November 14, 2024 at 1:46 PM
せいじくんが悪いやつじゃないってわかってても警戒は解ききれなくて、そんな風に曖昧な関係を続けるうちにせいじくんはいつの間にか一門頭首のまとばさんになってて、いつかせいじくんが水面を眺めてた河原でひとり「お前のことそんなに嫌いじゃないって言っておけば良かった」って呟くなとりさんの話
まとばさんに頼まれて(脅されて)珍しい符を書いてあげることになったなとりさんの手元を見てたまとばさんから「綺麗なもんですね」って言われたとき、字のことかと思って「練習しましたから」って応えるなとりさんと、実は符を書くなとりさんの真剣な横顔を眺めて思わず声に出しちゃったまとばさんの話
November 14, 2024 at 1:45 PM
まとばさんに頼まれて(脅されて)珍しい符を書いてあげることになったなとりさんの手元を見てたまとばさんから「綺麗なもんですね」って言われたとき、字のことかと思って「練習しましたから」って応えるなとりさんと、実は符を書くなとりさんの真剣な横顔を眺めて思わず声に出しちゃったまとばさんの話
どれだけ「二度と来るな」って言っても一切気にせずわりと定期的にふたり揃って訪ねてきてたせいじくんとしゅういちくんが、いつの間にかたまにしか訪ねてこなくなって、しかも必ずひとりでふたり揃っては顔を見せなくなったのに気づいてて、それがどういうわけか少しだけ残念な気がしてるよりしまさん
November 14, 2024 at 1:44 PM
どれだけ「二度と来るな」って言っても一切気にせずわりと定期的にふたり揃って訪ねてきてたせいじくんとしゅういちくんが、いつの間にかたまにしか訪ねてこなくなって、しかも必ずひとりでふたり揃っては顔を見せなくなったのに気づいてて、それがどういうわけか少しだけ残念な気がしてるよりしまさん
つきひぐわれて7歳のせいじくんにひたすら追いかけ回されて、「本にのってなかった子だ…きみは、なんばんめのねこさんですか？」ってきらきらした両目で聞かれて思わず後ずさった先生が、「今は無害だろうから抱っこくらいさせてやったらどうだい？」ってなとりさんに言われて渋々撫でさせてあげる話
November 14, 2024 at 1:43 PM
つきひぐわれて7歳のせいじくんにひたすら追いかけ回されて、「本にのってなかった子だ…きみは、なんばんめのねこさんですか？」ってきらきらした両目で聞かれて思わず後ずさった先生が、「今は無害だろうから抱っこくらいさせてやったらどうだい？」ってなとりさんに言われて渋々撫でさせてあげる話
食に興味が薄くて他のことに集中してると寝食を疎かにしがちなしゅういちくん、食が細すぎるほどではないけど食べ盛りのわりにさほど食べない(比較対象：せいじくん)ことが徐々に周囲にバレて、たくまさんからは「たくさんお食べ」って言われるしよりしまさんからは無言でお茶請けを積まれるようになる
October 21, 2024 at 5:32 PM
食に興味が薄くて他のことに集中してると寝食を疎かにしがちなしゅういちくん、食が細すぎるほどではないけど食べ盛りのわりにさほど食べない(比較対象：せいじくん)ことが徐々に周囲にバレて、たくまさんからは「たくさんお食べ」って言われるしよりしまさんからは無言でお茶請けを積まれるようになる
まとばさんもなとりさんも相容れないものはたしかにあって「あの人みたいには生きられない」ことをわかってるけど、まとばさんの揺るぎない強さにその昔救われたなとりさんはいるし、なとりさんの夢見がちな正しさに心のどこかで救われてるまとばさんもいるし、形は違うけどどっちも優しさなんだと思う
October 21, 2024 at 5:30 PM
まとばさんもなとりさんも相容れないものはたしかにあって「あの人みたいには生きられない」ことをわかってるけど、まとばさんの揺るぎない強さにその昔救われたなとりさんはいるし、なとりさんの夢見がちな正しさに心のどこかで救われてるまとばさんもいるし、形は違うけどどっちも優しさなんだと思う
まとばさんは驕りでなく事実として強さにそれなりの自負があって「守ってやれる」から大切なものほどそばに置いておきたいのに、大切なものほど決して懐には入ってこなくて守ってやれないようにできてる
October 21, 2024 at 5:29 PM
まとばさんは驕りでなく事実として強さにそれなりの自負があって「守ってやれる」から大切なものほどそばに置いておきたいのに、大切なものほど決して懐には入ってこなくて守ってやれないようにできてる
学生時代あんなにそばにいたのに髪が伸びるにつれてどんどん遠い人になっていったまとばさんに結局気持ちを伝えられないまま片想いをひどく拗らせたなとりさんが花吐き病に罹ったとき、一切の感情がない声で「相手は誰ですか」って詰めてなとりさんを怖がらせたまとばさんがいるって聞いたんですけど…
October 21, 2024 at 5:29 PM
学生時代あんなにそばにいたのに髪が伸びるにつれてどんどん遠い人になっていったまとばさんに結局気持ちを伝えられないまま片想いをひどく拗らせたなとりさんが花吐き病に罹ったとき、一切の感情がない声で「相手は誰ですか」って詰めてなとりさんを怖がらせたまとばさんがいるって聞いたんですけど…
会合でたまに話す若い祓い人から急に黒百合を贈られたなとりさん、その花に触れてからまとばさんのことを考えると花を吐くようになって花吐き病をうつされたことはわかったけど、若い祓い人が自分に叶わない恋情を持ったのと同じように自分は自分でもう手の届かないまとばさんをずっと想ってて…って話
October 21, 2024 at 5:26 PM
会合でたまに話す若い祓い人から急に黒百合を贈られたなとりさん、その花に触れてからまとばさんのことを考えると花を吐くようになって花吐き病をうつされたことはわかったけど、若い祓い人が自分に叶わない恋情を持ったのと同じように自分は自分でもう手の届かないまとばさんをずっと想ってて…って話
しゅういちくんが実家を出てすぐの頃に住んでた学生向けの1DKにはせいじくんが入り浸ってて私物も部屋のあちこちに紛れてて、せいじくんが「次来るときまで取っておいて」って言ってたからその通りにしてたのに、最後の冬に開封したばかりのバンホーテンを残したまませいじくんは来なくなっちゃった話
October 21, 2024 at 5:25 PM
しゅういちくんが実家を出てすぐの頃に住んでた学生向けの1DKにはせいじくんが入り浸ってて私物も部屋のあちこちに紛れてて、せいじくんが「次来るときまで取っておいて」って言ってたからその通りにしてたのに、最後の冬に開封したばかりのバンホーテンを残したまませいじくんは来なくなっちゃった話
なとりさんはなつめくんがお迎えにくるまで自力で年下のいとこがいないことを思い出せなかったけど、例えばまとばさんは同じ状況下で都合のいい幻術に惑わされたとき、右の視界が開けて、言葉と心を通わせる式がいて、隣でなとりさんが穏やかに微笑んだとき、「ああ、夢だな」って自力で夢から醒めそう
October 17, 2024 at 12:14 PM
なとりさんはなつめくんがお迎えにくるまで自力で年下のいとこがいないことを思い出せなかったけど、例えばまとばさんは同じ状況下で都合のいい幻術に惑わされたとき、右の視界が開けて、言葉と心を通わせる式がいて、隣でなとりさんが穏やかに微笑んだとき、「ああ、夢だな」って自力で夢から醒めそう
基本的にNGテイクをほぼ出さない俳優名取周一だけど、たまに台詞を噛んだりちょっと間違えたりしたときにうまいこと誤魔化してあたかも「間違えてませんこれで合ってます」みたいな顔でしれっと演技を続けるから他の演者の方が「あれ？」みたいな顔するし、そのシーンをがん○った大賞で使われてほしい
October 17, 2024 at 12:13 PM
基本的にNGテイクをほぼ出さない俳優名取周一だけど、たまに台詞を噛んだりちょっと間違えたりしたときにうまいこと誤魔化してあたかも「間違えてませんこれで合ってます」みたいな顔でしれっと演技を続けるから他の演者の方が「あれ？」みたいな顔するし、そのシーンをがん○った大賞で使われてほしい
ずっと見つめ合うと素直にお喋りできない間柄だったけど頭首になってすぐけじめのためにもなとりさんに気持ちを伝えておこうとしたまとばさんがいて、学生の頃よく待ち合わせに使ってた古い神社になとりさんを呼び出すんだけど出掛けに例の大妖の襲撃に遭って約束時間に間に合わなかったまとばさんの話
October 17, 2024 at 12:11 PM
ずっと見つめ合うと素直にお喋りできない間柄だったけど頭首になってすぐけじめのためにもなとりさんに気持ちを伝えておこうとしたまとばさんがいて、学生の頃よく待ち合わせに使ってた古い神社になとりさんを呼び出すんだけど出掛けに例の大妖の襲撃に遭って約束時間に間に合わなかったまとばさんの話
たまに公式SNSを更新するなとりさん、撮影でしばらく地元を離れてて翌日には帰るって夜に「お土産」って短いコメントだけつけてお菓子の写真をアップするとたくさんのリアクションに紛れて黒い猫のアイコンのROM垢から必ずいいねされて、それが彼氏からの「早く顔を見せに来なさい」の合図だったりする
October 17, 2024 at 12:08 PM
たまに公式SNSを更新するなとりさん、撮影でしばらく地元を離れてて翌日には帰るって夜に「お土産」って短いコメントだけつけてお菓子の写真をアップするとたくさんのリアクションに紛れて黒い猫のアイコンのROM垢から必ずいいねされて、それが彼氏からの「早く顔を見せに来なさい」の合図だったりする
本職お祓いの人で些細な違和感や不穏な気配に敏い人気俳優名取周一、モニタリング用に楽屋や前室に仕込まれた隠しカメラにすぐ気づくせいでまともにドッキリが成功した試しがなくスタッフ泣かせとしてその名を轟かせるも、いつも各仕込みカメラに丁寧にファンサをするおかげでギリ別の企画にはなる
September 25, 2024 at 10:15 AM
本職お祓いの人で些細な違和感や不穏な気配に敏い人気俳優名取周一、モニタリング用に楽屋や前室に仕込まれた隠しカメラにすぐ気づくせいでまともにドッキリが成功した試しがなくスタッフ泣かせとしてその名を轟かせるも、いつも各仕込みカメラに丁寧にファンサをするおかげでギリ別の企画にはなる
ホラー系の特番には出ないって決めてる若手俳優なとりさん、表向きは「怖いの苦手で…」ってことにしてるけど、駆け出しの頃に出演して仕込みだらけのVTRを見たときに他の演者には視えてなかった白服の女にうっかりリアクションしちゃって、誤魔化すのに苦労したのが嫌な思い出になってるのである
September 25, 2024 at 10:14 AM
ホラー系の特番には出ないって決めてる若手俳優なとりさん、表向きは「怖いの苦手で…」ってことにしてるけど、駆け出しの頃に出演して仕込みだらけのVTRを見たときに他の演者には視えてなかった白服の女にうっかりリアクションしちゃって、誤魔化すのに苦労したのが嫌な思い出になってるのである
なとりさんちに遊びに行ったなつめくんがソファーの隅にあったクッションに一筋の長い黒髪を見つけて、『なとりさん、彼女いたのか…いや、そりゃいるか…』ってちょっとどぎまぎしちゃってるけど、それ支配的で破壊的な彼氏の髪なんですよね(昨晩クッションを抱えて再放送のト○ロを見てた頭首)
September 25, 2024 at 10:12 AM
なとりさんちに遊びに行ったなつめくんがソファーの隅にあったクッションに一筋の長い黒髪を見つけて、『なとりさん、彼女いたのか…いや、そりゃいるか…』ってちょっとどぎまぎしちゃってるけど、それ支配的で破壊的な彼氏の髪なんですよね(昨晩クッションを抱えて再放送のト○ロを見てた頭首)
来客自体は多いまとばさんちだけど泊まりの客なんてなとりさんくらいだから、心得てる使用人は夕方以降にまとばさんから「このあと客が来るので支度を」って言われたらそれだけでなとりさんが泊まりに来るってわかるし、夕食も酒もなとりさんの好きなものを用意するし、寝室も抜かりなく整えておく
September 25, 2024 at 10:10 AM
来客自体は多いまとばさんちだけど泊まりの客なんてなとりさんくらいだから、心得てる使用人は夕方以降にまとばさんから「このあと客が来るので支度を」って言われたらそれだけでなとりさんが泊まりに来るってわかるし、夕食も酒もなとりさんの好きなものを用意するし、寝室も抜かりなく整えておく
眼球も視力も残ってると思うけど、頭首になってから四六時中物々しくて禍々しい眼帯に覆われて視界の半分を奪われてるまとばさんの右の眼裏には、かつてまっすぐに前を見つめてたしゅういちくんの美しく気高い横顔だけが焼きついて離れないでいたり
September 25, 2024 at 10:09 AM
眼球も視力も残ってると思うけど、頭首になってから四六時中物々しくて禍々しい眼帯に覆われて視界の半分を奪われてるまとばさんの右の眼裏には、かつてまっすぐに前を見つめてたしゅういちくんの美しく気高い横顔だけが焼きついて離れないでいたり
名を取るなんていう因果な家名の由来が気になるところだけど、血筋の美しさに妖の方から真名を明け渡してくるのを揶揄した同業者から扇の陰で「なとり」って呼ばれてたのを「僻み嫉みなど浅ましいことを…ほほほ…」って泰然として笑ってむしろ自らなとりを名乗りだした先祖がかつていたとすればあまりにもロックで一生推せるななとり家…
September 25, 2024 at 10:06 AM
名を取るなんていう因果な家名の由来が気になるところだけど、血筋の美しさに妖の方から真名を明け渡してくるのを揶揄した同業者から扇の陰で「なとり」って呼ばれてたのを「僻み嫉みなど浅ましいことを…ほほほ…」って泰然として笑ってむしろ自らなとりを名乗りだした先祖がかつていたとすればあまりにもロックで一生推せるななとり家…
まとばさんの忠告を聞き流して無茶をしたなとりさん、怒ったまとばさんから「しばらく反省なさい」ってまとばさんちの座敷牢に数日閉じ込められたけど、ちゃんと三食とおやつも差し入れられて上等な布団まで用意されてたおかげでよく食べてよく寝てむしろ健康になって出てきた話(反省はしてない)
September 25, 2024 at 10:03 AM
まとばさんの忠告を聞き流して無茶をしたなとりさん、怒ったまとばさんから「しばらく反省なさい」ってまとばさんちの座敷牢に数日閉じ込められたけど、ちゃんと三食とおやつも差し入れられて上等な布団まで用意されてたおかげでよく食べてよく寝てむしろ健康になって出てきた話(反省はしてない)
なつめくんがノーアポでなとりさんちを訪ねたらﾋﾟﾝﾎﾟﾝにも電話にも応答がなくて、『留守か…』って諦めようとしたところでまとばさんも来て「おや、なつめくんもなとりに用が？…出ない？いえ、在宅のはずですよ。どうせ寝てるんでしょう、仕方ない人だ」って流れるように合鍵で解決してくれる回
September 25, 2024 at 10:01 AM
なつめくんがノーアポでなとりさんちを訪ねたらﾋﾟﾝﾎﾟﾝにも電話にも応答がなくて、『留守か…』って諦めようとしたところでまとばさんも来て「おや、なつめくんもなとりに用が？…出ない？いえ、在宅のはずですよ。どうせ寝てるんでしょう、仕方ない人だ」って流れるように合鍵で解決してくれる回
雪の夜にまとばさんにお着物をどろどろにされちゃったなとりさん、花冷えの頃にまとばさんから春めかしい色の袷を贈られて着てみたら、「ああ、よく似合いますね。…青藤にして良かった。若葉も考えたんですが、あなた自分で藤色は選ばないでしょう」って懇ろに愛でられて結局またどろどろにされる
March 30, 2024 at 6:29 PM
雪の夜にまとばさんにお着物をどろどろにされちゃったなとりさん、花冷えの頃にまとばさんから春めかしい色の袷を贈られて着てみたら、「ああ、よく似合いますね。…青藤にして良かった。若葉も考えたんですが、あなた自分で藤色は選ばないでしょう」って懇ろに愛でられて結局またどろどろにされる
じれったい関係の的名ちゃん、一人暮らしを始めて数年住んだ1DKからついに引っ越しを決めたなとりさんが荷物を纏めてたらまとばさんがかつてよく遊びに来てた名残の品がいくつか出てきて、新居の住所をまとばさんに伝えるか少し悩んで、でも「…もう来ないか、ご頭首様だもんな」って結局伝えない春
March 16, 2024 at 4:02 PM
じれったい関係の的名ちゃん、一人暮らしを始めて数年住んだ1DKからついに引っ越しを決めたなとりさんが荷物を纏めてたらまとばさんがかつてよく遊びに来てた名残の品がいくつか出てきて、新居の住所をまとばさんに伝えるか少し悩んで、でも「…もう来ないか、ご頭首様だもんな」って結局伝えない春
気安い間柄の的場静司と名取周一だと「俺だって年下なんだから優しくしてよ」「お前こそ年上に敬意を払え」って星型ピノを挟んでバチバチするし(一箱を三粒ずつ分けるつもりだった)、年嵩の門弟たちは「まーたやってるよ兄弟喧嘩」「せいじくん楽しそうだなー」って微笑ましく眺めて、でも放っておく
February 29, 2024 at 5:17 AM
気安い間柄の的場静司と名取周一だと「俺だって年下なんだから優しくしてよ」「お前こそ年上に敬意を払え」って星型ピノを挟んでバチバチするし(一箱を三粒ずつ分けるつもりだった)、年嵩の門弟たちは「まーたやってるよ兄弟喧嘩」「せいじくん楽しそうだなー」って微笑ましく眺めて、でも放っておく