ゾンビのパロディや、政府に対する不信感、腐肉喰らいという連中たち、カルト教団の食肉人身供与、<名前のある人たち>マンハント、マッドサイエンティストの家畜への実験シーン、屠殺シーンで感じているサイコパスが出てくるなど、あらゆる人間性の醜悪さを詰め込む。そしてラストまで目を背けられない恐ろしい世界に驚愕した。
ゾンビのパロディや、政府に対する不信感、腐肉喰らいという連中たち、カルト教団の食肉人身供与、<名前のある人たち>マンハント、マッドサイエンティストの家畜への実験シーン、屠殺シーンで感じているサイコパスが出てくるなど、あらゆる人間性の醜悪さを詰め込む。そしてラストまで目を背けられない恐ろしい世界に驚愕した。
この日記には、偏愛する小説や漫画、古書収集、ドール、身体、文通から、二階堂さんの断片を探りながら、死に至るまでの2年間が綴られており、こだわりをもっていたことも理解できる。理性で読むものではなく、感覚で読む日記であるので、たぶん感性で味わうべきなのだろう。その意味で、本書は彼女のミームなのだろう。
この日記には、偏愛する小説や漫画、古書収集、ドール、身体、文通から、二階堂さんの断片を探りながら、死に至るまでの2年間が綴られており、こだわりをもっていたことも理解できる。理性で読むものではなく、感覚で読む日記であるので、たぶん感性で味わうべきなのだろう。その意味で、本書は彼女のミームなのだろう。
星海社新書の方は、1990年代からの国産ホラーの系譜を時系列で紹介し、どのような作品が読まれてきて、その中でもどういう影響が世間にもたらされたのかなど、作家と作品を交えて、わかりやすく紹介されている。特に角川ホラー文庫の中核になっている、日本ホラー小説大賞の役割が大きいのを理解することができる。
星海社新書の方は、1990年代からの国産ホラーの系譜を時系列で紹介し、どのような作品が読まれてきて、その中でもどういう影響が世間にもたらされたのかなど、作家と作品を交えて、わかりやすく紹介されている。特に角川ホラー文庫の中核になっている、日本ホラー小説大賞の役割が大きいのを理解することができる。
紺子は、叔父の所有するボロアパートに住んでいる。失踪した母親の面影を求めて、彼女の作った大根カレーを日々食べて、連載している漫画原稿を郵便局から送る単調な日々。ある日ミツバチに刺された紺子は、自分の世界が変わるような体験をする。シルヴァーバーグの内的なSFを彷彿させた。
紺子は、叔父の所有するボロアパートに住んでいる。失踪した母親の面影を求めて、彼女の作った大根カレーを日々食べて、連載している漫画原稿を郵便局から送る単調な日々。ある日ミツバチに刺された紺子は、自分の世界が変わるような体験をする。シルヴァーバーグの内的なSFを彷彿させた。
日本の夏も35度が当たり前になってきていて、自分が幼少のころよりも5,6度最高気温の平均が上昇している状況を考えると、深刻である。
日本の夏も35度が当たり前になってきていて、自分が幼少のころよりも5,6度最高気温の平均が上昇している状況を考えると、深刻である。
大災厄で文明が崩壊、地球のような星の上で、移動することで生き延びる人々の存在。主人公のヘルワードはギルド員として、都市の軌道を予測し、都市のための働く、というアイディアが秀逸で、真の姿が明らかになったときの衝撃。これだからSFは辞められない。なお、本書は2025年の復刊フェアで復活するようです。
大災厄で文明が崩壊、地球のような星の上で、移動することで生き延びる人々の存在。主人公のヘルワードはギルド員として、都市の軌道を予測し、都市のための働く、というアイディアが秀逸で、真の姿が明らかになったときの衝撃。これだからSFは辞められない。なお、本書は2025年の復刊フェアで復活するようです。