蒼原さんは永遠。
にっかり青江最推し、薬研とお小夜は別枠で愛でる。
ただ 石かり も にか石 もあまり好きではない。読むけど。読むし買うけど。
石切丸を添えない青江モノがほぼ無いので
買うのは専ら左文字兄弟国広兄弟くにちょぎにゃんちょぎへし宗へし燭。
そして全年齢派。
最近妙に不動が可愛い。
いや、夏なんだから暑くて当たり前なんだが。
これが残暑という奴か。
今日のおやつはアイス…5段!? どうやって食べるんだ?
兄弟!自分だけ匙を使うとかずるいぞ!
極楽の余り風に布を煽られる。
いい風だ…っ、綺麗とか言うな!
いや、夏なんだから暑くて当たり前なんだが。
これが残暑という奴か。
今日のおやつはアイス…5段!? どうやって食べるんだ?
兄弟!自分だけ匙を使うとかずるいぞ!
極楽の余り風に布を煽られる。
いい風だ…っ、綺麗とか言うな!
ああ…
貴方もそうなのですね。
空気が……
嘆きと悲しみに満ちていますね…
思いを振り払うかのように太刀を薙ぐ。
戦いは嫌いです…
しかし、むざむざ殺されるつもりもありません…!
目を離さない。
くずおれた躰に入れた止めの一撃から。
折れた刃となったその姿から。
和睦を願う己の為した事を脳裏に刻み付けるかのように。
せめて、貴方の為に祈りましょう。
どうか次は幸せに。
濡れた睫毛がゆっくりと下を向いた。
ああ…
貴方もそうなのですね。
空気が……
嘆きと悲しみに満ちていますね…
思いを振り払うかのように太刀を薙ぐ。
戦いは嫌いです…
しかし、むざむざ殺されるつもりもありません…!
目を離さない。
くずおれた躰に入れた止めの一撃から。
折れた刃となったその姿から。
和睦を願う己の為した事を脳裏に刻み付けるかのように。
せめて、貴方の為に祈りましょう。
どうか次は幸せに。
濡れた睫毛がゆっくりと下を向いた。
幸せになってください。
私が傷付くのは構いません。
大丈夫です。
お気遣いなく。
なんて、気にするはずもないのでしょうが。
時代が違ったら。
貴方と私は仲間だったかもしれない。
主が違ったら。
私が貴方だったかもしれない。
…いえ、それはありませんね。
弟達が折られたら。
……
……
戦いは… 嫌いです。
嫌いですが…
愛する者の為なら修羅にもなりましょう。
幸せになってください。
私が傷付くのは構いません。
大丈夫です。
お気遣いなく。
なんて、気にするはずもないのでしょうが。
時代が違ったら。
貴方と私は仲間だったかもしれない。
主が違ったら。
私が貴方だったかもしれない。
…いえ、それはありませんね。
弟達が折られたら。
……
……
戦いは… 嫌いです。
嫌いですが…
愛する者の為なら修羅にもなりましょう。
まじまじと見過ぎたか、赤くなった顔を正面に向けながら言った。
「一輪だけで咲くことは先ずないんだ。必ず群生するんだよ」
「…そう」
「そうなんだ。それはそれは見事でね」
「そうなんだね。それであなたはこれ一輪だけ摘んできたの?」
耳まで赤くしているあなたに、湧いてくるそわそわを抑えながら聞いてみた。
「君にどうしても見せたくてね…」
知ってるよ。
【初恋】と【嫉妬】の花言葉もあることを。
黒い淀みに浮かぶ花が、黒き道に咲く花が、二人だときっと見つかるんだろう。
月にかざした花が宝物のように輝くのはきっとそういう事なんだろう。
「…ありがとう…」
静かで優しい夜だった。
まじまじと見過ぎたか、赤くなった顔を正面に向けながら言った。
「一輪だけで咲くことは先ずないんだ。必ず群生するんだよ」
「…そう」
「そうなんだ。それはそれは見事でね」
「そうなんだね。それであなたはこれ一輪だけ摘んできたの?」
耳まで赤くしているあなたに、湧いてくるそわそわを抑えながら聞いてみた。
「君にどうしても見せたくてね…」
知ってるよ。
【初恋】と【嫉妬】の花言葉もあることを。
黒い淀みに浮かぶ花が、黒き道に咲く花が、二人だときっと見つかるんだろう。
月にかざした花が宝物のように輝くのはきっとそういう事なんだろう。
「…ありがとう…」
静かで優しい夜だった。
花なんか別に好きじゃなかった。
復讐の黒き道に花なんか必要なかったから。
胸の奥の黒い淀みが際立ってしまうから。
なのにどうしてあなたは、土産と言っては花を摘んでくるんだろう。
綺麗だけど。
綺麗というのはわかるけど。
何だかとても複雑な気分になるんだ。
縁先には十六夜。
近づいて来た足音が横で止まった。
月見酒かと思ったら不意に花が差し出された。
「カタクリ?」
非番のはずなのに姿がなかったのは、わざわざこれを?
一体どこまで行ってたのさ…
「カタクリは一株に一輪だけ俯いた花をつけるから【寂しさに耐える】なんて花言葉があるのだけれどね」
花なんか別に好きじゃなかった。
復讐の黒き道に花なんか必要なかったから。
胸の奥の黒い淀みが際立ってしまうから。
なのにどうしてあなたは、土産と言っては花を摘んでくるんだろう。
綺麗だけど。
綺麗というのはわかるけど。
何だかとても複雑な気分になるんだ。
縁先には十六夜。
近づいて来た足音が横で止まった。
月見酒かと思ったら不意に花が差し出された。
「カタクリ?」
非番のはずなのに姿がなかったのは、わざわざこれを?
一体どこまで行ってたのさ…
「カタクリは一株に一輪だけ俯いた花をつけるから【寂しさに耐える】なんて花言葉があるのだけれどね」