母親目線というスポーツ小説。試合の展開は紋切り型のスポーツ小説で、同じような感動のツボを狙っているけど、少しだけズレているおかげでもうちょっと素直に感動できる。非常に読みやすが登場人物には現実味がない、ちょっと上級な大衆文学ってところ。★★★☆☆
母親目線というスポーツ小説。試合の展開は紋切り型のスポーツ小説で、同じような感動のツボを狙っているけど、少しだけズレているおかげでもうちょっと素直に感動できる。非常に読みやすが登場人物には現実味がない、ちょっと上級な大衆文学ってところ。★★★☆☆
とにかく最初から最後まで面白い。社内政治や会社の日常の描写と、山行の抒情的な描写が対象になっていて、でもわざとらしくなく、自然に対立していく感じで。同じ語り手なのに会社にいるときの文体がプロレタリア文学みたいな率直な語り方に対して、山の中にいるときの藪や叢のような密度の高い文体になるのが、しょっぱいものと甘いものを交互に食べているような、永遠に食べれそうな読者体験。★★★★★
とにかく最初から最後まで面白い。社内政治や会社の日常の描写と、山行の抒情的な描写が対象になっていて、でもわざとらしくなく、自然に対立していく感じで。同じ語り手なのに会社にいるときの文体がプロレタリア文学みたいな率直な語り方に対して、山の中にいるときの藪や叢のような密度の高い文体になるのが、しょっぱいものと甘いものを交互に食べているような、永遠に食べれそうな読者体験。★★★★★
村上春樹の小説を読んで「こんなの誰でも書けるだろ」と言う人はよくいるし俺もその一人なんだけど実際に書いてしまった糸山さんは執念すごい。村上さんより遥かに文章上手いし。読んで損したけど。★★☆☆☆
村上春樹の小説を読んで「こんなの誰でも書けるだろ」と言う人はよくいるし俺もその一人なんだけど実際に書いてしまった糸山さんは執念すごい。村上さんより遥かに文章上手いし。読んで損したけど。★★☆☆☆