Dicekex
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あっちは音楽とか
こっちはだいたい本のこと
旧約聖書「サムエル記下」読了。ダビデ王の治世の書。なんとも優柔不断というか、腰抜けな王様だ。
細かい内容よりも、神(主)と人間の距離感がますます離れ、モーゼ五書の頃はいちいちやることなすことちょっかい出してきた神が、時折預言者らの口を借りて短い指示を出して来る、といったポジションまで後退し、登場人物たちが人間臭さを纏うようになってきた。創世記は遠い昔のこととなり、人間社会というものがそれなりに成熟に向かっていたのがこの時くらいだったんだろうか。とりあえず一旦通しで読み終わるまで解説書の類いに手を出さないが、読んだ後にいろいろ知りたいことが出てきそうだ。次は列王記上。
February 15, 2026 at 1:47 PM
投票日の大雪は投票率を下げるための自民党による人工降雪、という投稿をXで見て、選挙結果云々の前に日本終わってるんじゃないかと思った。しかし投票行くの寒かった。
February 8, 2026 at 9:18 AM
アンソニーデカーティス「ルーリード伝」読了。しみじみめんどくさい人だったんだなルーリード。自分の周囲にいたらとても我慢できない、弁の立つ癇癪持ち。天の邪鬼という言葉の化身である。音楽よりも、そのパーソナリティに重きを置いた評伝。
なんで傑作と凡作が交互に出てたのかとか、そういう長年聴き続けてる者としての疑問は結構解けた。もっと超然としてたのかと思いきや、売れたいという下世話な欲求に地団駄踏んでた。自己承認欲求の塊である。
家族とか元嫁とかの証言を纏めた、品のない暴露本になってしまう一歩手前で、著者の愛情が形になってる。詳細な歌詞の分析は秀逸だった。
January 30, 2026 at 12:45 PM
左川ちか詩集読了。岩波文庫。この歳になって、今の自分の半分の歳で亡くなってしまった若い詩人の言葉がこんなに強烈に響いてきたのがなんとも。端正で整っていて、光が強烈。木漏れ日が新緑ごとぎらぎら光る。多数の詩に繰り返し現れる、強い光と色のイメージ。そんな木の枝を見つめるように、詩人の眼が頭上にも足元にも突破口を開こうとしている。
残念なのは文庫の解説。女性を強調し過ぎで、詩人の世界を凄く狭くしている。時代とか、そりゃ確かにいろんな要素があったのかもしれないが、書かれた詩の世界を、あんまり狭いイデオロギーに引っ張ってほしくない。
January 25, 2026 at 1:18 PM
旧約聖書「サムエル記上」読了。ルツ記からの変化の続きで、少しずつ物語に起伏が出てきたというか、人に読ませようとしている流れは続いているんだか、サウルとダビデの同じような繰り返し、サウルダビデを襲う→ダビデに負ける→サウルビビる→ダビデ許すがひたすら続くのがなんとも。これまでもイスラエルの民は、何かというと教えに背いて偶像崇拝しては神の鉄槌喰らうを繰り返しているんだが、ここに無理矢理意味を探すと、喉元過ぎれば熱さを忘れて同じ過ちを繰り返すのが人間ですよ、という教訓なのか。とりあえずサウルの死で終わり。サムエルも死んでるんだがまだサムエル旧約聖書が続く。
January 20, 2026 at 12:42 PM
コンスタン「アドルフ」独立。三島由紀夫が「小説家の休暇」の中でこの本についていろいろ言ってるのを読んで、昔からからなんとなく気になって本をようやく読んだ。三島っぽいというか、三島好きだろうなというか、三島由紀夫相当パクってるなとさえ思える、精密な描写と細かい心理分析と、結末から書いているような構成の安定感。こういう本は余計なこと考えずに流れに乗ってしまうと、さらさら読み進めてしまう。
ストーリーにとやかく言うつもりはない。よくある駄目男が言い訳しまくる系の昼メロであり、ナポレオンの時代もいまも、人の言い訳なんて大して違いはないという、割とありきたりな感想。ただ、目を逸らさせない変な迫力がある。
January 3, 2026 at 1:52 PM
買い物
December 27, 2025 at 7:29 AM
安部公房「榎本武揚」読了。安部公房好きはSNSにたくさんいるが、この本を賞賛するどころか触れているものすら見たことがない。そんなわけで読んでみたが、なるほど確かに褒めるところがない。歴史の探究としては中途半端というか、何を書きたかったんだかよくわからない。全部読んでるわけではないんだが、他の諸作と雰囲気が違い過ぎるし、実験としても面白くなさ過ぎる。巨匠の隙とでもいうのか、箸休めだったのか、今となっては謎の本だ。
December 25, 2025 at 1:16 PM
旧約聖書「ルツ記」読了。短い。4章しかない。ナオミが出て来て思わずギンズバーグの「カディッシュ」を思い出す。旧約聖書で初めて、人に読ませようとしている意識を感じた。それまでの独善的な文体でなく、ある意味「布教」ということの明確な意図を感じる。宗教というのは原典だけでは成り立たない。原典を効果的に飾り立て、広めて崇めて初めて宗教になって行く。
この後のサムエル記でまたとんでも歴史に戻りそうな雰囲気だが、若干毛色の違う、それでいて密度の濃いルツ記がここに挟まれて存在するその経緯は気になる。とりあえずここまで旧約聖書を読んで、一番興味が持てた書。
December 23, 2025 at 1:02 PM
旧約聖書「士師記」読了。まず士師がなんだからわからなかったんだが、指導者的な者らしい。イスラエルの民がバアル神やらアシュラ信仰に転び、それを立て直すために大殺戮の繰り返し。
有名なサムソンはここに出てくる人だったのか。デリラに嵌められて目玉抉られるんだが、後にいろんな物語になってる割には3ページで終わってしまうくらいの挿話だった。歴史としては、実際この部族抗争の時代はどんな感じだったんだろう。またそれを、こういった神の偉業として語り継ぐために書籍化した人の執念の正体とは。
次はルツ記を読む。
December 19, 2025 at 12:42 PM
ル.クレジオ「心は燃える」読了。一見アウトテイク集のような雰囲気の雑多な寄せ集め感。けれど意外に読み応えがあった。「宝物殿」を読めただけでも価値のある読書。いつも通りのル.クレジオ世界に突如切り込む湾岸戦争への言及が新鮮。他、60年代っぽい掌編もなかなかの読み応え。
今のご時世の移民という存在に対するあれこれを見るにつけ、ずっと「移民」という存在と向かい合ってきたル.クレジオの本は、今こそ読み返される意味があると思う。ロマンチック過ぎるかもしれないが、適度に冷酷な筆致で移民と向き合って来たル.クレジオの、特に「さまよえる星」「砂漠」「春、その他の季節」あたりは読み返したい。
December 14, 2025 at 1:25 PM
旧約聖書「ヨシュア記」読了。モーセの死後に跡を継いだヨシュアの怒涛の征服記。城壁の周りを七周回ったら城壁がいきなり崩れ落ちるとか、主もやりたい放題だ。五人の王の虐殺とか、やり方がエグくて唖然とした。
教えはひたすらモーセ五書の内容の繰り返しで新鮮味はない。歴史書としても勝った側からの一方的な正当性主張だから、物語としての面白みもない。やはり信仰なしで聖書を読み切るというのは不毛なのかもしれない。次は士師記を読む。
November 25, 2025 at 1:53 PM
蓮池薫「日本人拉致」読了。岩波新書。興味深いのは4,5章の北朝鮮リアルライフ。生々しいが、まだ書けないこともたくさんあるんだろうな。こんなお粗末な計画を国家レベルで実践し、理不尽極まる多数の被害者を出した一連の事件のど真ん中にいた人が、不必要に感情的にならないように注意深く丁寧に語る、貴重な本だと思った。とにかくこんな不安しかない異様な日常を乗り切って、まともな思考を持ったまま帰って来たということだけでも、超巨大リスペクトを捧げなければならない。人は自分の居る場所を自分で選んで生きる権利を、当たり前のように持っているべきだ。それが違う意味で、急速に難しいことになっていってる気がするが。
November 11, 2025 at 12:46 PM
高橋悠治/坂本龍一「長電話」読了。肩怒らせつつ斜に構えてピリピリしてた坂本龍一の感じが懐かしい。高橋悠治の板についてない軽薄ぶりが一興。あの時代の空気そのまま真空パック状態で、とにかく知識や情報を求めて本屋レコード屋を彷徨いてた自分の若かりし頃まで思い出すハメになった、若干居心地の悪い読書。この後の2人の音楽の行く末を知っている者としては、少しため息も出た。未来と閉塞感が雑に同居していた時代だった。
November 6, 2025 at 1:44 PM
佐伯剛「みちのく古代巡礼」読了。親父の代まで会津者で、妻のルーツは遠野にある。そのくせ東北はあまり行ったことがない。征服された挙句、戊辰戦争でぼこぼこにされたご先祖の土地は、遠く縄文の頃から自分たちの文化の元で生きて来た人たちの足跡が今も残る。
佐伯氏の仕事は雑誌「風の旅人」の頃から見てきている。日本という物について、こういうスタンスで向き合っていれば、保守を装う首相に熱狂する似非右翼や、あるいはその反対のインテリ型空想グローバリストにはならないはずなんだが。地に足つけて落ち着いて考えたい、自分の居場所については。
November 3, 2025 at 12:50 PM
旧約聖書「申命記」読了。本当はもっと行間をちゃんと読まなければならないんだが、エジプトを出てからここまでの復習、繰り返しが多くて閉口した。律法の大事なところなんだろうが、とにかく言うことを聞け、他のことに耳を傾けるな、という強圧的な神の言葉が延々続き、モーゼの死で終わる。主は契約を結んだ民に対して、いきなり戦争するから武装しろとか言い出すので、大きな木や岩は神様が宿ると思ってる原始アミニズムの人である自分にはかなり理解できない。この先を一生懸命読んだところで、経典の民にはなれそうもない。そろそろうんざりしてきたが、まだ頑張る。次はヨシュア記だ。
November 1, 2025 at 1:40 PM
ブルースチャトウィン「ソングライン」読了。タフ30年ぶりくらいの再読だと思う。本当の良書。
解説でノンフィクションなのか小説なのかわからないとあるが、今回の再読で小説だと思った。アボリジニの伝承文化ソングラインと、自分がそれまで積み重ねて来たノートとの融合のために作られた作品だと思う。結末に至る筆致は鮮やかだけれども、ソングライン自体については実はそれほど深掘りしていない。定住から始まった文明の堕落と、この世界全てを支えていたはずの見えない支柱である、最早見ることも感じることも難しいソングライン。昔読んだ時に感じた希望は今回見えなくて、この星に生きて行く基礎を失った自分の不安だけが残る。
October 26, 2025 at 1:04 PM
ボブディラン「ソングの哲学」読了。文章ほんと上手いな、とノーベル賞受賞者に失礼なこと思ってしまうくらい、とにかく読ませる文章。ほとんど知らないアメリカンルーツミュージックについて、「君は○○だ…」に始まる歌に寄り添った物語をイントロに、歌の世界を切り裂いて見せる名文の連発。エドウィンスターとピートシーガーについての若干長めの文章が白眉。詩人という、理屈で説明つかない何かで世界を読み取ったり、時には預言とかしてしまう人種が確かにいて、ディランはいまでも正しく詩人であり続けているとよくわかる本。
ちなみに、紹介されてる楽曲がほとんどサブスクで聴けるのはありがたい。時代は変わる。
October 4, 2025 at 1:17 PM
旧約聖書「民数記」読了。徴兵制が始まり、やたらに細かいルールの設定が延々と続き、神がここに住めと言った場所に以前から住んでる人を皆殺しにしてカナンの土地に戻るまでの話。もはや展開について行けない一歩手前。元いた人たち皆殺しが今のイスラエルと被りまくる。
主は唯我独尊ワンマン社長、モーセはパワハラ中間管理職みたいで、聖書の無愛想な語りがなおさら横暴さを際立たせている。恐怖で人を縛る宗教。最も、このあたりは神学やらないとわからないのかもしれないが。
とりあえず次の申命記でモーセ五書、いわゆる律法は終わり。頑張って読む。どうか自分が挫折しませんように。
September 30, 2025 at 12:02 PM
原田伊織「明治維新という過ち」読了。目次に水戸学の文字を見つけてなんとなく買った本だが、正直勢いだけの、日本国記とか小林よしのりの漫画みたいな本だった。著者の歴史観は自分が薄々思ってたのとかなり近いので、面白くは読んだけど。個人的には孝明天皇は暗殺されたと思ってるし、長州薩摩はどこかの外国と結託してことを起こした、そうじゃなきゃ武器がどこから来たのかわからん、という陰謀論思考なので。あと司馬遼太郎は、坂の上の雲途中で挫折した。かなり苦手な作家。さらにDNAが会津人なので、やはり長州が牛耳り続けているこの国では負け組なのかもしれぬ。
September 5, 2025 at 1:40 PM
旧約聖書「レビ記」読了。ひたすら神は恐ろしく、恩着せがましい。エジプトからあなたたちを救い出した、って何回言うんだろう。
今回凄く引っかかったのは下記の一節。
「寄留者があなたの土地に共に住んでいるなら、彼を虐げてはならない。あなたたちのもとに寄留する者をあなたたちのうちの土地に生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい」(レビ記 19.33)
ユダヤ教の「律法」なんだよな、レビ記は。だとしたら今のイスラエル人は全然だめだ。自分達の神の言ったことちゃんと守れや。聖書もう一回ちゃんと読んで、イスラエル人は反省した方がいい。
September 4, 2025 at 12:22 PM
旧約聖書「出エジプト期」読了。モーセの物語になるが、神の気分が暴走して行く様々を延々と読まされる。とにかく要求が細かい上に、いちいち試して来るので面倒なことこの上ない。また、エジプトのファラオが物凄く頑迷な人間に描かれているんだが、正確にはどのくらいの時代なんだろうか。旧約聖書の成立とかそういう本も読まなきゃならないのか。
十戒とか出て来たが、奴隷の扱いとかも細かい規定がいろいろあってうんざりする。元々が動乱の時代の処世術的な側面もあったのかもしれない。モーセ五書の残り3冊もこんな感じなんだろうか。
とりあえず、明日から「レビ記」を読む。
August 20, 2025 at 1:01 PM
楊双子「台湾漫遊鉄道のふたり」読了。正直、作者は小説が下手過ぎる。凄くいい本になるはずだったのに、雑なエピソードの羅列に終始していて勿体なさ過ぎる。
ただ青山先生についてはめちゃくちゃ考えるところあり。結局千鶴さんのことは最後まで理解できないで終わるけど、こういう人は今もたくさんいる。ウクライナのことを可哀想目線で見ている人とか、自分目線の正義感でしか物言えない人はとても多い。
日本が台湾を統治していた時代の、本当のことを知るために必要な精密な想像力。そういうものをたくさんの人が持てれば、毎年この時期溢れかえる戦争とんでも言説も、少しは減るかもしれない。
August 17, 2025 at 12:29 PM
珍しく新書買った。
August 13, 2025 at 6:16 AM
最近興味があることがこの辺の本を読み返すことを要求して来よる。このあたりまでの小熊英二は面白かった。新書書き散らし屋になってから興味なくなったけど、未だにこの鈍器本の熱量は読むに値する。
August 10, 2025 at 7:24 AM