細かい内容よりも、神(主)と人間の距離感がますます離れ、モーゼ五書の頃はいちいちやることなすことちょっかい出してきた神が、時折預言者らの口を借りて短い指示を出して来る、といったポジションまで後退し、登場人物たちが人間臭さを纏うようになってきた。創世記は遠い昔のこととなり、人間社会というものがそれなりに成熟に向かっていたのがこの時くらいだったんだろうか。とりあえず一旦通しで読み終わるまで解説書の類いに手を出さないが、読んだ後にいろいろ知りたいことが出てきそうだ。次は列王記上。
細かい内容よりも、神(主)と人間の距離感がますます離れ、モーゼ五書の頃はいちいちやることなすことちょっかい出してきた神が、時折預言者らの口を借りて短い指示を出して来る、といったポジションまで後退し、登場人物たちが人間臭さを纏うようになってきた。創世記は遠い昔のこととなり、人間社会というものがそれなりに成熟に向かっていたのがこの時くらいだったんだろうか。とりあえず一旦通しで読み終わるまで解説書の類いに手を出さないが、読んだ後にいろいろ知りたいことが出てきそうだ。次は列王記上。
なんで傑作と凡作が交互に出てたのかとか、そういう長年聴き続けてる者としての疑問は結構解けた。もっと超然としてたのかと思いきや、売れたいという下世話な欲求に地団駄踏んでた。自己承認欲求の塊である。
家族とか元嫁とかの証言を纏めた、品のない暴露本になってしまう一歩手前で、著者の愛情が形になってる。詳細な歌詞の分析は秀逸だった。
なんで傑作と凡作が交互に出てたのかとか、そういう長年聴き続けてる者としての疑問は結構解けた。もっと超然としてたのかと思いきや、売れたいという下世話な欲求に地団駄踏んでた。自己承認欲求の塊である。
家族とか元嫁とかの証言を纏めた、品のない暴露本になってしまう一歩手前で、著者の愛情が形になってる。詳細な歌詞の分析は秀逸だった。
残念なのは文庫の解説。女性を強調し過ぎで、詩人の世界を凄く狭くしている。時代とか、そりゃ確かにいろんな要素があったのかもしれないが、書かれた詩の世界を、あんまり狭いイデオロギーに引っ張ってほしくない。
残念なのは文庫の解説。女性を強調し過ぎで、詩人の世界を凄く狭くしている。時代とか、そりゃ確かにいろんな要素があったのかもしれないが、書かれた詩の世界を、あんまり狭いイデオロギーに引っ張ってほしくない。
ストーリーにとやかく言うつもりはない。よくある駄目男が言い訳しまくる系の昼メロであり、ナポレオンの時代もいまも、人の言い訳なんて大して違いはないという、割とありきたりな感想。ただ、目を逸らさせない変な迫力がある。
ストーリーにとやかく言うつもりはない。よくある駄目男が言い訳しまくる系の昼メロであり、ナポレオンの時代もいまも、人の言い訳なんて大して違いはないという、割とありきたりな感想。ただ、目を逸らさせない変な迫力がある。
この後のサムエル記でまたとんでも歴史に戻りそうな雰囲気だが、若干毛色の違う、それでいて密度の濃いルツ記がここに挟まれて存在するその経緯は気になる。とりあえずここまで旧約聖書を読んで、一番興味が持てた書。
この後のサムエル記でまたとんでも歴史に戻りそうな雰囲気だが、若干毛色の違う、それでいて密度の濃いルツ記がここに挟まれて存在するその経緯は気になる。とりあえずここまで旧約聖書を読んで、一番興味が持てた書。
有名なサムソンはここに出てくる人だったのか。デリラに嵌められて目玉抉られるんだが、後にいろんな物語になってる割には3ページで終わってしまうくらいの挿話だった。歴史としては、実際この部族抗争の時代はどんな感じだったんだろう。またそれを、こういった神の偉業として語り継ぐために書籍化した人の執念の正体とは。
次はルツ記を読む。
有名なサムソンはここに出てくる人だったのか。デリラに嵌められて目玉抉られるんだが、後にいろんな物語になってる割には3ページで終わってしまうくらいの挿話だった。歴史としては、実際この部族抗争の時代はどんな感じだったんだろう。またそれを、こういった神の偉業として語り継ぐために書籍化した人の執念の正体とは。
次はルツ記を読む。
今のご時世の移民という存在に対するあれこれを見るにつけ、ずっと「移民」という存在と向かい合ってきたル.クレジオの本は、今こそ読み返される意味があると思う。ロマンチック過ぎるかもしれないが、適度に冷酷な筆致で移民と向き合って来たル.クレジオの、特に「さまよえる星」「砂漠」「春、その他の季節」あたりは読み返したい。
今のご時世の移民という存在に対するあれこれを見るにつけ、ずっと「移民」という存在と向かい合ってきたル.クレジオの本は、今こそ読み返される意味があると思う。ロマンチック過ぎるかもしれないが、適度に冷酷な筆致で移民と向き合って来たル.クレジオの、特に「さまよえる星」「砂漠」「春、その他の季節」あたりは読み返したい。
教えはひたすらモーセ五書の内容の繰り返しで新鮮味はない。歴史書としても勝った側からの一方的な正当性主張だから、物語としての面白みもない。やはり信仰なしで聖書を読み切るというのは不毛なのかもしれない。次は士師記を読む。
教えはひたすらモーセ五書の内容の繰り返しで新鮮味はない。歴史書としても勝った側からの一方的な正当性主張だから、物語としての面白みもない。やはり信仰なしで聖書を読み切るというのは不毛なのかもしれない。次は士師記を読む。
佐伯氏の仕事は雑誌「風の旅人」の頃から見てきている。日本という物について、こういうスタンスで向き合っていれば、保守を装う首相に熱狂する似非右翼や、あるいはその反対のインテリ型空想グローバリストにはならないはずなんだが。地に足つけて落ち着いて考えたい、自分の居場所については。
佐伯氏の仕事は雑誌「風の旅人」の頃から見てきている。日本という物について、こういうスタンスで向き合っていれば、保守を装う首相に熱狂する似非右翼や、あるいはその反対のインテリ型空想グローバリストにはならないはずなんだが。地に足つけて落ち着いて考えたい、自分の居場所については。
解説でノンフィクションなのか小説なのかわからないとあるが、今回の再読で小説だと思った。アボリジニの伝承文化ソングラインと、自分がそれまで積み重ねて来たノートとの融合のために作られた作品だと思う。結末に至る筆致は鮮やかだけれども、ソングライン自体については実はそれほど深掘りしていない。定住から始まった文明の堕落と、この世界全てを支えていたはずの見えない支柱である、最早見ることも感じることも難しいソングライン。昔読んだ時に感じた希望は今回見えなくて、この星に生きて行く基礎を失った自分の不安だけが残る。
解説でノンフィクションなのか小説なのかわからないとあるが、今回の再読で小説だと思った。アボリジニの伝承文化ソングラインと、自分がそれまで積み重ねて来たノートとの融合のために作られた作品だと思う。結末に至る筆致は鮮やかだけれども、ソングライン自体については実はそれほど深掘りしていない。定住から始まった文明の堕落と、この世界全てを支えていたはずの見えない支柱である、最早見ることも感じることも難しいソングライン。昔読んだ時に感じた希望は今回見えなくて、この星に生きて行く基礎を失った自分の不安だけが残る。
ちなみに、紹介されてる楽曲がほとんどサブスクで聴けるのはありがたい。時代は変わる。
ちなみに、紹介されてる楽曲がほとんどサブスクで聴けるのはありがたい。時代は変わる。
主は唯我独尊ワンマン社長、モーセはパワハラ中間管理職みたいで、聖書の無愛想な語りがなおさら横暴さを際立たせている。恐怖で人を縛る宗教。最も、このあたりは神学やらないとわからないのかもしれないが。
とりあえず次の申命記でモーセ五書、いわゆる律法は終わり。頑張って読む。どうか自分が挫折しませんように。
主は唯我独尊ワンマン社長、モーセはパワハラ中間管理職みたいで、聖書の無愛想な語りがなおさら横暴さを際立たせている。恐怖で人を縛る宗教。最も、このあたりは神学やらないとわからないのかもしれないが。
とりあえず次の申命記でモーセ五書、いわゆる律法は終わり。頑張って読む。どうか自分が挫折しませんように。
今回凄く引っかかったのは下記の一節。
「寄留者があなたの土地に共に住んでいるなら、彼を虐げてはならない。あなたたちのもとに寄留する者をあなたたちのうちの土地に生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい」(レビ記 19.33)
ユダヤ教の「律法」なんだよな、レビ記は。だとしたら今のイスラエル人は全然だめだ。自分達の神の言ったことちゃんと守れや。聖書もう一回ちゃんと読んで、イスラエル人は反省した方がいい。
今回凄く引っかかったのは下記の一節。
「寄留者があなたの土地に共に住んでいるなら、彼を虐げてはならない。あなたたちのもとに寄留する者をあなたたちのうちの土地に生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい」(レビ記 19.33)
ユダヤ教の「律法」なんだよな、レビ記は。だとしたら今のイスラエル人は全然だめだ。自分達の神の言ったことちゃんと守れや。聖書もう一回ちゃんと読んで、イスラエル人は反省した方がいい。
十戒とか出て来たが、奴隷の扱いとかも細かい規定がいろいろあってうんざりする。元々が動乱の時代の処世術的な側面もあったのかもしれない。モーセ五書の残り3冊もこんな感じなんだろうか。
とりあえず、明日から「レビ記」を読む。
十戒とか出て来たが、奴隷の扱いとかも細かい規定がいろいろあってうんざりする。元々が動乱の時代の処世術的な側面もあったのかもしれない。モーセ五書の残り3冊もこんな感じなんだろうか。
とりあえず、明日から「レビ記」を読む。
ただ青山先生についてはめちゃくちゃ考えるところあり。結局千鶴さんのことは最後まで理解できないで終わるけど、こういう人は今もたくさんいる。ウクライナのことを可哀想目線で見ている人とか、自分目線の正義感でしか物言えない人はとても多い。
日本が台湾を統治していた時代の、本当のことを知るために必要な精密な想像力。そういうものをたくさんの人が持てれば、毎年この時期溢れかえる戦争とんでも言説も、少しは減るかもしれない。
ただ青山先生についてはめちゃくちゃ考えるところあり。結局千鶴さんのことは最後まで理解できないで終わるけど、こういう人は今もたくさんいる。ウクライナのことを可哀想目線で見ている人とか、自分目線の正義感でしか物言えない人はとても多い。
日本が台湾を統治していた時代の、本当のことを知るために必要な精密な想像力。そういうものをたくさんの人が持てれば、毎年この時期溢れかえる戦争とんでも言説も、少しは減るかもしれない。