2000年４月リリースのDVD『#東京日和』。邦画DVDの黎明期にプロデュースを手がけた作品でした。

竹中直人監督が細部までこだわりまくって制作されたレーザーディスク版に恥じぬよう、作品のエッセンスを余すことなく封じ込めた一枚です。

公開30周年を迎えたら、記念にブルーレイ版も制作したい。その時は中山美穂さんもお迎えして新規に特典も作れたらと夢見ていました。

それは叶わぬ夢となってしまったようです。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

古本市でCDコーナーを眺めていると、DVD黎明期に発売されたジュエルケース盤DVDがしれっと紛れ込んでいた。

僕も当初はジュエルケースでDVDをいくつも制作したことを懐かしく思い出し、数枚サルベージして帰宅。

画質や音質はさすがに4K時代の視点からすると厳しいけれど、メニュー画面や特典の内容に、ビデオやレーザーディスクとは違うことをやるんだ、という確かな熱量がここにあった。

うれしい。