香港、台湾の都市部のバスはいい。GoogleMAPさえあれば、漢字圏の民であるというアドバンテージをフルに活かして自由自在。電光掲示板では潰れがち、手もとでは老眼泣かせのタイ文字とはわけが違う。

近年はだいぶマシになってきていると思われるローマ・テルミニ駅の治安。南側には現在でも怪しげな人物はいるものの警察官も歩き回るし観光客もバンバン通るし、何よりそっち側に洗練されたフードコートができている。初めてこの駅に来たときには、南側には目を合わせちゃならねえタイプのおっさんが棒立ちしてるしマルサラ通り側には貨幣のタイプを指定してせびってくる婆さんがいた。怪しげな物売りも多かった。今はあのころの気合いの入った胡散臭さが薄れて歩きやすくなり大変よろしい。しかし南側のトラムは若干の不安とともに揺れる風情がある。

ランスアンのどん詰まり付近に今もある、ガイドにも載るカジュアル食堂。他はリーズナブルなのにそれだけ時価扱いという海鮮メニューがふたつあり、夫とふたりでどちらも注文。結果この店の平均予算をぐんと上回る金額になり、お店からはデザートをサービスされた。
帰りの飛行機あたりからお腹に不穏な感覚が走り、帰国後のNEXでは夫に膝枕で休ませてもらうほどの不調に見舞われる。そういやサービスのデザート、ルアミムッだったわ

今はあちこちスカイウォークで接続がよくなったピカピカのチットロムにも、20年前にはオープンスペースにPCがいくつか並んでるだけの泥臭いネットカフェがあった。何分何バーツ、といったシンプル料金システム。雨宿りついでに寄って、あのオレンジ色の国産SNS上の日記を更新したなあ

過去にラオス行きを決めたのは、純粋に興味があったから……と同時に、陸路で国境を渡ってみたかったから。夫がミュンヘンからスイス経由でミラノまで寝台車で南下してきたのがとても羨ましかったというのが大きな理由。
ノンカーイ・タナレーン間は個人的に最もハードルの低いボーダーであり、渡った先でもタイ語が通じる。これがでかい！朝イチでウドン空港のボーダーバス乗り合いカウンターに行ったら、かわいいお姉さんにまだ営業時間じゃないよと笑われてしまったのもいい思い出だし、きちんきちんときれいなブロック体で書かずに出したイミグレカードをラオス側の職員さんに「読めない」と叱られたのもいい思い出

のんびりシティのビエンチャンですが、6年前すでにそこここに簡体のおどる建設現場が。中国資本でもりもりに近代化するとそののんびり加減も変わっちゃうのかな。どのくらいのんびりかといえば、パトゥーサイ前でトゥクトゥクとぶつかりそうになったけど無傷、というくらいです。これがバンコクなら足首ひねっておでこ打ってる

ビエンチャンはコーヒーとパンがとても美味、このへんはさすがの元仏領。素敵なクレープ屋さんもある。メコンに沈む夕日を眺めに行ったらネイル押し売りおばちゃんに捕まったのでまあいいかと概念ネイルを頼んだところ、簡易すぎるマッサージおばちゃんまでついてきた。ポリッシュがまだ乾いてないとはいえアンタたち人の財布からセルフでお代を抜き取らないでちょうだい、マッサージのほうはぼりぼり価格だったね

スワンナプームのBOXTEL、ドンムアンのSLEEEP BOX。高いけど利用価値はそれ以上。シャワーがあるぶん快適度合いはSLEEEP BOXに軍配が。

人間、起きぬけに口からつるりと出るのは母語。スワンナプームのBOXTELで仮眠をとったら寝過ごしてチェックアウト時刻に。フロントスタッフのノックで飛び起き「はーい！！！」と叫んだあの日。はーいじゃないの。

家族と行くなら宿の立地にはいくらか目をつぶることができるけど、ひとりのときはストビューとにらめっこ。夜でも暗くなくて、徒歩ですぐのところにコンビニと深夜までやってるマッサージ店がある。ここ重要。尖沙咀はその点完璧！夜でもピカピカ、人がわさわさ、寝る前のマッサージ帰りにエッグタルトも買って帰れる！

基本ひとり旅は安全が見込める場所しか行かないけど、ウドンタニで一度だけまずいのに遭遇した。容貌でまずアンテナが立ったし、明らかに目的地どこかわかってないのに乗れ乗ればっかり。なんとかまいたけど、怖かったんでデパートの乗り場で待機してる女性ドライバーさんに目的地まで送ってもらった。ウドンのドライバー、ほかはみんな親切だったんだけどねえ。ウドンのトゥクトゥクはバンコクよりも静かでボロくて楽しいよ

UOの復路10円セール懐かしいな。取れたときはガッツポーズだし、エスカレーターで最上層まで行くだけ、帰りは適当にミニバス！とか深水埗2軒ハシゴ、歩いて太子でもう1軒！とか乗って残そう天星小輪、尖沙咀と湾仔を連続3往復！とかひとを付き合わせる気の毛ほどもないプランで過ごす2日間がすきだった

国内線帰り！出国してえなあちくしょう