許せない......

正直なところ、箱で鳴るサウンドの作成方法はこの１０何年で身体に叩き込んでいるので使うサンプルと波形と数値がわかっていれば音を出さないでも鳴らす曲は作れる。そしてスピーカーでの作業に切り替えたことで、イヤフォンのみで作業していたのは気分的なもの以外理由がなかったことに気がついた。正確に言えば、長い年月をかけて今ようやく気がついたのだった。。。決してスピってるわけではないが、例えば散歩している時今までは目に留まらなかったモノや事に気付けるようになった。要は心に余裕が出来た。今も曲作りのペースは変わらないが、確実に数ヶ月前よりも時間がゆっくりと流れている。これが、大人の余裕、、、なのか？

多分家族か親類が買ったものだろうが、当然おじいさんはそんなもの持ち運べないし毎回四階まで這って昇るまでに惣菜もパンもぐちゃぐちゃになるだろう。家族や親族がすべきは施設に入れないまでもせめて一階の段差のない部屋に引っ越させることだと思った。通りすがりでそこまで考えるのは余計なお世話なんだろうか、などと思いながら「鍵を閉めるの忘れないでね」とおじいさんに伝えてそのビルを後にした。あれがもしも身内だったら、将来の自分だったらと考えながら２時間ほど歩いて家に帰った。助け合える社会は今困っている誰かのためにも自分の未来のためにも必要だと改めて思わされた日だった。あとスニーカーの靴底が経年劣化で割れた。

とはいえ、ベースは確実にキリスト教というかイエスの物語で、神についてのブラックジョークの極みみたいな話で読後感は驚くほど軽やかな小説だった。このあとは17さんに以前勧めてもらったS.Aコスビーをようやく。。。