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気が向いた時に映画の備忘録などを書き綴っています。Xと併用中です
『フロントライン』を試写。コロナ最初期に起こった大型クルーズ船内での感染爆発に医師たちはいかに立ち向かったのか。非常に見応えがあった。感想はまた別のどこかで。
April 2, 2025 at 8:54 AM
ヴァル・キルマーが亡くなったとのこと。時代を彩った人がひとり、またひとりと世を去っていく。ショックだ・・・
April 2, 2025 at 5:30 AM
映画『レイブンズ』について執筆。どこか懐かしくも感じる艶かしい昭和の匂い。この微妙なニュアンスと一人の写真家の起伏の激しい生き様と、さらには一羽のカラスの化身との邂逅を撮り上げたのが英国人監督だということに驚かされる。

彼(マーク・ギル)の前作『イングランド・イズ・マイン』は、ザ・スミスのヴォーカルのモリッシーが世に出る前、まだ何者にもなり切れていなかった頃の葛藤を描いた作品で、これまた賛否は割れたものの、個人的にはとても好みだった。
cinemore.jp/jp/erudition...
『レイブンズ』変幻自在にたゆたう浅野忠信の永遠性を活写する|CINEMORE(シネモア)
『レイブンズ』(24)は一言で言って、特異な映画だ。常日頃、キャストに浅野忠信の名前を見つけるだけで油断ならないものを確信するわけだが、本作はそれに輪をかけて幾つもの特筆すべき点をあらわにし、不可思議な語り口で我々を魅惑の世界へといざなう。独特のリズム、独特のムード。白昼夢のように浮かび上がる一人の男の半生。その道先案内人を担うのは、一羽(一人)のレイブンーー。このタイトルの『レイブンズ』とはすな...
cinemore.jp
April 2, 2025 at 3:18 AM
このところハックマンの出演作ばかり観ていたが、圧倒的に好きなのは『ミシシッピー・バーニング』、それから『フレンチ・コネクション』。いささか雰囲気の変わる『フレンチ・コネクション2』も好き。
safarilounge.jp/online/cultu...
【追悼】俳優ジーン・ハックマン エネルギーに満ちた破格の演技者【前編】 | Culture | Safari Online
ジーン・ハックマン1930年1月30日、カリフォルニア州で生まれ。16歳のときに海兵隊に入隊し、その後様々な職を経験した後、30歳を過ぎてから俳優を目指すように。2025年2月18日に95歳で死去。遅咲きの60年代編2025年2月18日、あの俳優ジーン・ハックマンが死んだ。「苦虫を噛み潰すような」という言葉があるが、筆者はスクリーン上でハックマンのフェイスを仰ぎ見るたびに、いつもこの表現を思い出す...
safarilounge.jp
March 23, 2025 at 3:08 PM
寒暖差のせいで自律神経がボロ雑巾になりつつある。急に立ち上がってみたり、誰もいない部屋で大声「あ!」と発声してみたり、急にTMネットワークが聴きたくなったり。ネットワークってもう使わない言葉だな。昭和だな。
March 16, 2025 at 10:55 AM
世界中で愛されるUKロックバンドに密着したドキュメンタリー『blur : To The End』を試写。 19歳の多感な時期に出会い、たびたび個性を衝突させながらも、彼らにしか成し得ないやり方で魂を燃焼させ、ファンの胸を熱く震わすサウンドを奏でてきた彼ら。8年ぶりのアルバム制作のために再始動したメンバーはすでに50代半ば。様々な経験を乗り越えた彼らが、程よい間柄を保ちつつ、互いを尊重しあいながら友情を確かめつつ音を重ね合う姿を、なんだかしみじみとした面持ちで見入ってしまった。人生が軌道を辿ってまた巡り合う。そんな生き様を見た思いがする。
January 30, 2025 at 6:40 AM
アルノー・デプレシャン監督作『映画を愛する君へ』(1/31公開)を試写。彼の作品でなじみ深い”ポール・デダリュス”(ある意味、デプレシャンのalterego)というキャラの成長記をドラマ仕立てで描きつつ、そこに映画誕生から現代までの歴史をドキュメンタリー&エッセイ風味で差し込み、双方が絡み合う語り口で「映画とは何か?」を浮かび上がらせる。こう説明すると何が何だか???だろうけれど、これを決して小難しくなく、温もりと愛情あふれる自伝的一作として成立させるのがデプレシャン流の一筋縄ではいかないマジックというべきか。88分というサイズ感の中に思いが詰まってる
January 30, 2025 at 6:00 AM
『リアル・ペイン』のレビューを執筆。個人的なことを言うと、この作品、昨年試写した中で最も心に残った一作となりました。ジェシー・アイゼンバーグといえば、長編監督一作目も非常に彼らしいユニークな作品だったけれど、今回の監督二作目はさらに高く大きく飛翔した印象。さらにキーラン・カルキンがこれまた場をかっさらう素晴らしさ。
eiga.com/movie/102304...
リアル・ペイン 心の旅 : 映画評論・批評 - 映画.com
リアル・ペイン 心の旅の映画評論・批評。筆者がこの映画に触れたのは昨年末。正直言って2024年に鑑賞した中で最も胸打たれた作品だと感じた。ならば傑作、秀作と口にするのはたやすいことのように思えるが、一方でそのような堅苦しい言葉はそぐわない気もする。本作はもっと自然体で、しが...
eiga.com
January 28, 2025 at 1:55 PM
いつか吹く風を待ち続ける中年芸術家たちが織りなすジョージア映画『蝶の渡り』について執筆。作中に登場する一枚の絵画に人々の思いが投影されているのと同時に、この小さな物語にも混乱の90年代を生き抜いて現在に至る登場人物たちの切実な思いがあふれてる。私にとって遠い国だったジョージアへの興味関心をグッと深めてくれる一作となりました
cinemore.jp/jp/erudition...
『蝶の渡り』芸術家が集う半地下⁉︎にジョージアの歴史と伝統と精神を凝縮させたドタバタ悲喜劇|CINEMORE(シネモア)
「映画の王国」と称されるジョージアから届いた新作映画『蝶の渡り』(23)は、この国を代表する女性監督であるナナ・ジョルジャゼが手掛けた作品だ。巨額を投じた大作などではないし、お世辞にもキャッチーな派手さや華やかさがあるとも言えない。しかし、いざその作風や語り口に真向かってみると、「ジョージアらしい」としか形容しようのない歴史と伝統と精神が、この小さな物語空間にギュッと凝縮されていることに気づく。そ...
cinemore.jp
January 28, 2025 at 10:23 AM
「グルジア映画への旅」という書籍を読み終えたら、何だか無性にジョージア料理が食べたくなってお腹が空いた。ためしに都心でジョージア料理を味わえるお店を検索すると吉祥寺や新宿三丁目あたりのお店が出てくる。と、そこに気になるニュースも表示されていて、クリックすると「松屋で恒例のシュクメルリ鍋定食が発売!」とのこと。意外と身近なところで食べられるジョージア料理。
www.matsuyafoods.co.jp/whatsnew/men...
家庭向け冷凍食品は初登場!「シュクメルリ鍋定食」 発売|松屋フーズ
家庭向け冷凍食品は初登場!「シュクメルリ鍋定食」 発売のページです。
www.matsuyafoods.co.jp
January 26, 2025 at 11:19 AM
ホ・ジノ監督(『八月のクリスマス』)とソル・ギョング、チャン・ドンゴンが組んだ韓国映画『満ち足りた家族』について記事執筆。

冒頭から結末までどーんと衝撃的でありながら、思わず「うまい!」と唸ってしまうほどの展開の巧みさを秘めた一作でもある。原作はオランダ人作家のベストセラー小説(過去に3回映画化済み)。この舞台を現代韓国へと置き換えた緻密な翻案ぶりも見どころの一つ。
cinemore.jp/jp/erudition...
『満ち足りた家族』豪華キャストが食卓を囲み紡ぎあげる、現代家族の呪縛と崩壊|CINEMORE(シネモア)
韓国映画ニューウェーヴの先駆者ともいうべき『八月のクリスマス』の誕生から約四半世紀が過ぎ、この映画で長編デビューを果たしたホ・ジノ監督も今では60歳を超えた。最近では初のドラマシリーズを手掛けたことも話題になった名匠が、鋭い視点と語り口で現代社会に投げかけるヒューマンサスペンス、それが最新作『満ち足りた家族』(24)である。冒頭シークエンスで突きつけられるのは、大企業グループの御曹司が高級車で起こ...
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January 21, 2025 at 2:10 PM
都内での仕事の際は大体1時間から30分くらい早めに着いて、何も調べないで付近を探索する。そうやって道に迷う。迷えば迷うだけ楽しい。先日、迷い込んだ先で、海外観光客がカメラを構える一画を見つけた。何かの映画に出てきた場所らしい。キョロキョロしてるとアジア系の男性が近づいてきて恥ずかしそうに「写真撮ってくれる・・・?」。「どこから来たの?」と聴くと「台湾!」と答えてくれた
January 13, 2025 at 6:49 AM
「DUNE 砂の惑星 PART2』素晴らしい完成度だった。ため息がでるほどの映像の美しさ。アクション、ドラマ、それから一気に人数を増す相関図にもただただ陶酔するばかり。この長尺を全く無駄なく、とてつもない密度で織りなしたヴィルヌーヴ監督を心から称賛する一方、40年前にこの壮大なストーリーをたった一本分のボリュームで描き切ったデヴィッド・リンチの凄さも改めて痛感した。
March 17, 2024 at 12:00 PM
誰にでも歴史がある。誰もが旅人である。そのことを読了の余韻に浸りながら痛感した。ふと先人たちの記憶が強く蘇ってきた。

亡くなった私の祖母は、カナダはバンクーバー生まれ。その父親(私にとっての曽祖父)は、大正時代に中国と日本を行き来して貿易の仕事をして、その後、なぜか身を翻すようにカナダへ渡ってバンクーバーで家庭を築き、商店を営んだ人だった。

そうやって定着した暮らしも、昭和に入って日本をめぐる世界情勢が厳しくなるとサッと捨て去り、家族みんなで日本に帰国し、長崎に定住。その後は小さな雑貨屋を営んだ。カナダ時代の名残か、いつもジーンズ姿だったとか。いちど会ってみたかった。
March 2, 2024 at 8:28 AM
沢木耕太郎著「天路の旅人」読了。ラマ教の巡礼僧に扮した主人公の中国からチベットを経てインドへと連なる8年に渡る壮大な旅路に想いを馳せた。その一節、「誰に強いられたわけでもなく、自分が選んだ生活なのだ。やめたければいつでもやめることができる。それだけでなく、その最も低いところに在る生活を受け入れることができれば、失うことを恐れたり、階段を踏みはずしたり、坂を転げ落ちたりするのを心配することもない。なんと恵まれているのだろう、と西川は思った」(P.496)を読みながら、どこかヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』で役所広司が演じた主人公の精神性にも重なっているように思えた。
March 2, 2024 at 7:54 AM
今日は、自分にも苦手なタイプの映画があることを思い知った日であった(そのタイトルは明かさないが)。決して悪い映画ではないはずなのに。どうしても自分の中の扉が開かなかった。
February 29, 2024 at 12:14 PM
浅草で舞台に立ち続ける。それを人生の糧としている芸人たちの姿を、少しも背伸びしたり誇張することなく等身大に写し撮ったドキュメンタリーとして、とても穏やかな気持ちになりながら鑑賞することができた。登場する一人一人の芸人への敬意と愛情あふれる視線もまた温かい。

mankyo-the-movie.com
映画『漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々』
2023年漫才協会会長に就任したナイツ・塙宣之による数々のバラエティ番組でのプレゼン、『水曜日のダウンタウン』(TBS)で大きな反響を呼んだ、おぼん・こぼん仲直り企画などで、演芸ファンのみならず、一般にも広く知られるようになった一般社団法人漫才協会。漫才協会に所属する芸人たちの悲喜こもごもを追ったドキュメンタリーとして、本作が初監督作品となる塙宣之のメガホンで映画化。 2023年12月現在、124...
mankyo-the-movie.com
February 29, 2024 at 8:38 AM
多摩ニュータウンを舞台に3人の女性たちが彷徨う物語。彼女たちの視点を借りて、私もまたこの地を、当て所なく彷徨った。そして広大な土地に刻まれた人々の暮らし、家族、思い出について思いを馳せた。そうしてるうちにそこが、かつて自分の育った故郷の団地のようにすら思えてきて、ちょっと懐かしく、ちょっとしんみりした。私もまたすべての夜をよく思い出す。育った家はもうないが、記憶はずっと残っている。
subete-no-yoru.com
映画『すべての夜を思いだす』2024年3月2日 ユーロスペース渋谷
『すべての夜を思いだす』2024年3月2日 ユーロスペース渋谷にてロードショー
subete-no-yoru.com
February 28, 2024 at 3:36 PM
『犯罪都市 NO WAY OUT』を観た。マ・ドンソクが怒りの鉄拳をぶちかます勧善懲悪ポリス・アクション。シリーズも3作目だが、前作以上に観客が求めるものが分かってるというか、行方不明のドラッグをめぐって、小難しいこと全部抜きにして繰り広げられるバトルロワイヤル。日本勢として國村隼と、血も涙もなく刀振り回す青木崇高(すごくいい!)が参加しているのが非常に嬉しい。
hanzaitoshi3.com
【公式】映画『犯罪都市 NO WAY OUT』オフィシャルサイト
2024.2.23 Fri 新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国ロードショー|韓国興行収入100億円突破!メガヒット爽快アクション・エンタメ最新作!
hanzaitoshi3.com
February 21, 2024 at 4:48 AM
今回はジュネの『デリカテッセン』を取り上げてみました。本作と『ロスト・チルドレン』はジュネと盟友マルク・キャロの共同監督作。その後のジュネ単独作(「アメリ」など)に鮮烈な色味がさしている様子を俯瞰すると、初期2作は二人が共同で生み出したからこそのこの色合いだったのだなと改めて感じ入る部分も多いです。実は『天才スピヴェット』でPR来日したジュネ監督に取材させていただいたこともある私。飛び抜けて変な人かと身構えていたら、作品についてきちんと語りつつ、一緒に来日した主人公の子役が退屈しないよう気を配り続ける視野の広い人でもありました。

cinemore.jp/jp/erudition...
『デリカテッセン』絶望未来をリズミカルに奏でる⁉︎ 奇才ジュネの傑作ブラックコメディ|CINEMORE(シネモア)
奇才ジャン=ピエール・ジュネの作品と真向かう時、私はさながらサーカスの見世物小屋に足を踏み入れるかのような鮮烈な驚きに身構える。『デリカテッセン』はジュネの特性を初めて世に知らしめた記念すべき一作だ。本国フランスのみならず、世界中で驚きと賞賛によって迎えられ、アメリカでミラマックスが配給についた折には、悪名高きハーヴェイ・ワインスタインにいくつもの修正点を提示されながらも、「だったらいい考えがある...
cinemore.jp
February 20, 2024 at 6:55 AM
リュック・ベッソンと言えば、僕のような世代は『グラン・ブルー』や『レオン』など、まさにど真ん中。でも最近は監督業を担う機会も減り、時折手がける新作も昔みたいな超大作ではなくなった。そんな中お目見えする『DOGMAN』は、一人のアウトサイダーがこれまでどう生きてきたかを語る物語。無数の犬と共に暮らし、彼らのことを知り尽くしたこの人物。見方によってはアメコミの悪役モノを想起させるキャラではあるものの、しかしそこはベッソン。決して人真似には陥らず、孤独な人生を謡い、生き様に寄り添い、精一杯に祝福する。語り口、演技、構成ともに見応えのある映画だった。

klockworx-v.com/dogman/
映画『DOGMAN ドッグマン』オフィシャルサイト
2024年3月8日(金) 新宿バルト9ほか全国公開|リュック・ベッソン最新作!映画史に刻まれる愛と暴力の切なくも壮絶な人生
klockworx-v.com
February 20, 2024 at 5:32 AM
近所のドラッグストアが閉店し、同じ場所にまた別のドラッグストアが入るらしいことを知り、モヤモヤが止まらない夜。そんな我が町はいま現在、大型ドーベルマンが逃げ出したとかで日曜夜なのにちょっと騒がしい。
February 18, 2024 at 3:03 PM
『マリア怒りの娘』を観ながら、映画は世界へ向けて開かれた窓のようなものだと改めて感じた。ニカラグアなんておそらく人生で一度も訪れる機会は得られないだろうが、そんな想像も及ばない地とスクリーン越しに出会える喜び。とはいえ、本作が描く状況は過酷だ。まず映し出されるのは広大なゴミ捨て場。そこでは子供らがうごめき、再利用して金になるものを延々と探す。その圧倒的な情景の数々にあっと驚かされつつ、一人の少女が行方不明になった母を探す過程、彼女が時おり遠く離れた宇宙に思いを馳せる様子に胸つかまれる。ニカラグア出身の女性監督による初めての長編映画だという。
strollfilms.com/daughter/
映画『マリア 怒りの娘』公式サイト
2024年2月24日公開・映画『マリア 怒りの娘』公式サイト。長編映画がわずか数本、ニカラグアから誕生した鮮烈なデビュー作。ニカラグア出身の女性監督による初長編作
strollfilms.com
February 18, 2024 at 5:40 AM
2月は早い。最終日の29日がボーナスステージのようにありがたく感じられる。
February 17, 2024 at 7:04 AM