一次創作/ファンタジー
連載「見難い火傷の子」
世界観重視・挿絵あり
気ままに投下します
見難い火傷の子8
霧が晴れた…
足下から遠くへ視界が広がっていった。
何処だここ…見渡す限りの草原。なにも無い。
見知らぬ土地。何処へ向かえば帰れる?
なにも無い。誰も居ない。人を呼んでみる。
おーい誰かー。返事が無い。どうやらとんでもないところへ来てしまったようだ。霧の中歩いたししては、
見渡す限りの草原ほど歩いた覚えが無い。
今なら異世界転生ものアニメを思い浮かべるものだが…
当時としては精々神隠しが発想限界。
悩んでいても仕方がないので、歩くことにした。
見難い火傷の子6
母の離婚と帰郷
折檻を続けた父親はとうとう見切りを付けて離婚した。
見難い火傷の子を残し、健常者の妹を引き取り出て行った。
見難い火傷の子と母は地元の入鹿出新田に戻ってきた。
入鹿池に住んでいた者たちが入鹿から出て新田を作った地名。
お寺と神社がある村。
3mくらいの道幅の舗装されてない凸凹の道を挟んであった。
そこを毎日一気にかけてゆく園児がいたことを覚えている。
円昌寺と神明神社。お寺は保育園を運営していた。
白雲保育園。
その村で暮らし始めた。