こんぽた
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こんぽた
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20↑絵も描く字書き| rkrn🌇メイン |夢,腐ともに地雷無し|
|腐は見る専|雑多|自我あり|
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こんぽたのWavebox👋
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December 25, 2025 at 12:03 PM
✿はzatの胸元を遠慮がちに掴み、きゅっと瞳を閉じた。

(はぁ……こんな甘え方されたら、歯止め効かなくなりそう)

zatは一度天を仰ぎ、脳内で溢れる想いをかき消す。✿に向き直ると、心なしか彼女の手は震えていた。緊張しているのだろうか。

(大丈夫だよ。怖いことはしないから)

愛おしそうに✿を見つめたzatはもう片方の手で彼女の震える手を握った。

「✿、好きだよ」

そう言ってzatは✿の唇を奪う。先程飲んだキャラメルラテのせいか、✿はとても甘い味がした。唇を離したzatは✿の唇をぺろりと舐める。

「ご馳走様」

耳まで真っ赤になった顔を両手で覆う✿を前にし、zatは幸せを噛み締めた。
December 25, 2025 at 12:03 PM
zatと✿はぴたりと並んで座り、窓の景色へ視線を移す。園内を流れる音楽が徐々に小さくなり、風の音が聞こえ始める。

「✿」

zatは✿の名前を呼び、手を重ねる。そして、先程より冷え切ってしまった✿の手をゆっくり包み込んだ。

「今日は楽しかった?」

柔らかく微笑んだ✿ に対し、zatも笑みを浮かべる。

「…もう少しで頂上だけどさ」

zatは✿の頬にそっと手を添えた。

「そこでちゅーするのはベタすぎるかな」

✿が一瞬揺らいだのが分かった。段々と熱くなっていく✿の体温が手を通じてzatへ伝わる。

「嫌?」

熱っぽい瞳で✿を見るzat。→
December 25, 2025 at 12:03 PM
そのまま他愛もない話をしながら園内を巡る。

(この上目遣い、堪らないんだよね)

✿がzatを見上げて話す度、彼は心を射抜かれていた。加えて、今日の✿の服装も女の子らしいふわふわした格好でzatの目には天使のように見えた。

「あぁごめんごめん、聞いてるよ」

見惚れるあまり、適当な相槌をうつだけになっていたzatは慌てて謝る。けれど、その口角は上がっていた。

「ねぇ、せっかくだから高いところから見ない?」

zatは目の前にある観覧車を指差す。嬉しそうに頷いた✿を連れ、zatはチケット売り場へ向かった。

「中は意外と寒いんだね」

扉がバタンと閉まり、ゆっくりと上がり出した観覧車。→
December 25, 2025 at 12:03 PM
身長差がある為、zatは少し腰を落とす。だが、それでも足りないようで✿は背伸びをしてプルプルと腕を伸ばしている。その仕草が健気で愛らしく、zatは少しの間じっと眺める。

「ふふ、貸してごらん」

満足したzatは、✿の手からスマホを取り上げ、高く掲げた。そして、✿の肩を抱き寄せる。

「ほら、撮るよ」

ほんのりと頬を赤く染めた✿は、イルミネーションの光によっていつもの何倍も綺麗に映った。

(あとで待ち受けにしよう)

✿に言うと止められるので、zatは心の中でそう誓った。

「寒くない?」

zatは✿の手をしっかり繋ぐと、自身のコートのポケットへ突っ込んだ。→
December 25, 2025 at 12:03 PM