あ、これ嘘だった (甘く見てた)

「インドでは、伝統的なカーストおよびそれに付随するネットワークによって、男子は職業選択の自由がいまだに限られています。ところが女子にはそういったしがらみが少ないため、女子のほうがテレホン・オペレータなど新しい職種に就業しやすい状況にあります。このような背景から、とりわけカーストによって職業が決まりやすい低い社会階層では、男子より女子の教育水準が高くなりました……少なくともカースト下位のなかでは、男性より女性のほうがいい仕事に就いて稼ぐという、労働市場における逆転現象がみられるのです。」

—『ジェンダー格差　実証経済学は何を語るか (中公新書)』牧野百恵著
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「経済が成長するにつれ……頭脳をより使う産業（サービス業など）が成長し、後者のほうが教育投資に対する収益率が高い場合、後者に比較優位をもつ女性の教育水準が男性のそれを超える可能性があります。実際に途上国を含めた多くの国で、女性の教育水準が男性のそれを超えつつあるか、すでに超えています。先進国に限っては、先述したように大卒の割合が女性より男性のほうが高い国はもはや日本だけです（ ０－ ３）」

—『ジェンダー格差　実証経済学は何を語るか (中公新書)』牧野百恵著
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「エマニュエル・スコウフィアス世界銀行首席エコノミストの研究に、インド農村で女性の賃金が上昇した効果を実証した……賃金上昇によって、女性の労働参加を促した……その結果何が起こったのでしょうか。 母親が外で働くようになったために、家事の担い手が女の子に移ったのです。その結果、彼女たちの学校での学習時間が、男の子に比べて大きく減ったのです。教育投資は、将来の稼ぎにつながるものです。ここではジェンダー格差解消を目指した制度が、かえって長期的な男女格差を生み出すことになりかねないことを示唆しています。」

—『ジェンダー格差　実証経済学は何を語るか (中公新書)』牧野百恵著
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「たとえば、二割の女性が組織のリーダーには男性のほうが向いていると答えています。また、一割の女性が男性が出産休暇・育児休業を取るべきではないと考えています。ジェンダー格差そのものが問題と認識されていなければ、それを改善しようと本気にならないのは当たり前かもしれません。 　誤解を恐れずにいえば、格差を問題と思うどころか、むしろ格差があることを好都合と思っている女性も少なくないかもしれません。現在では希少で奢侈財ともいわれる専業主婦への願望が根強く存在することは、そのひとつの表れではないでしょうか。」

—『ジェンダー格差　実証経済学は何を語るか (中公新書)』牧野百恵著
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純然たる嫌がらせで草。そんなものをことわざにすな ja.wiktionary.org/wiki/%E7%A7%...