個人的には『ガンビア滞在記』の続きともいえる『父母の国』『写真家スナイダー氏』『グランド・キャニオン』が面白かった。この時期の庄野さんが描くものはそこに妻がいても徹底的に妻の心情や存在感を薄めて書いていて、それがなぜなのか気になった。
個人的には『ガンビア滞在記』の続きともいえる『父母の国』『写真家スナイダー氏』『グランド・キャニオン』が面白かった。この時期の庄野さんが描くものはそこに妻がいても徹底的に妻の心情や存在感を薄めて書いていて、それがなぜなのか気になった。
日米の違いや文化論を語るのではなく、町の人々やケニオン・カレッジの教員と交流する日々を通して、アメリカでの暮らしや風習、空気といったものが浮かび上がってくる。
1957年という、戦後すぐではないにしてもまだ戦争の記憶が新しい時期に、敗戦国から来た人間がこのようにコミュニティの中で受け入れられていくことに驚くと同時に、庄野さんの快活な人柄がなせる技なのだろうなと思う。
庄野作品に惹かれる理由がわかった気がした。
日米の違いや文化論を語るのではなく、町の人々やケニオン・カレッジの教員と交流する日々を通して、アメリカでの暮らしや風習、空気といったものが浮かび上がってくる。
1957年という、戦後すぐではないにしてもまだ戦争の記憶が新しい時期に、敗戦国から来た人間がこのようにコミュニティの中で受け入れられていくことに驚くと同時に、庄野さんの快活な人柄がなせる技なのだろうなと思う。
庄野作品に惹かれる理由がわかった気がした。
庄野潤三については、庄野さんの奥さんがとにかく美しい、庄野さんがとても筆まめであること、仕事をしていた時は小説家とは思えないせかせかとした働き方だったこと、周囲を思い遣る人だったことなどか書かれていて楽しく読んだ。
庄野潤三については、庄野さんの奥さんがとにかく美しい、庄野さんがとても筆まめであること、仕事をしていた時は小説家とは思えないせかせかとした働き方だったこと、周囲を思い遣る人だったことなどか書かれていて楽しく読んだ。