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『沖縄社会論 ――周縁と暴力 (単行本)』打越 正行
打越正行の遺稿集。パシリとしての驚愕のエスノグラフィー『ヤンキーと地元』の後、その理論的分析(主に本土/沖縄の建設業の質的、量的差異を元に展開される階級と文化の再生産について)が為され、更にそ...
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沖縄社会論 ――周縁と暴力 (単行本) biwacovicさんの感想 - 読書メーター
沖縄社会論 ――周縁と暴力 (単行本)。打越正行の遺稿集。パシリとしての驚愕のエスノグラフィー『ヤンキーと地元』の後、その理論的分析(主に本土/沖縄の建設業の質的、量的差異を元に展開される階級と文化の再生産について)が為され、更にその先の(未完の)暴力論が展開される。4氏による解説がその「未完成さ」を補完しているのが有難くもあり、悲しくもある。そして観...
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December 18, 2025 at 12:46 PM
『火星の女王』小川 哲
ドラマを見る前に読了。小川哲が(SF小説としては極めて普通に)火星の話を書いている。ジュブナイルのよう。物語に込められた様々な現代社会の寓意は極めて明確で、まさにNHKでドラマ化されるに相応し...
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火星の女王 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
火星の女王。ドラマを見る前に読了。小川哲が(SF小説としては極めて普通に)火星の話を書いている。ジュブナイルのよう。物語に込められた様々な現代社会の寓意は極めて明確で、まさにNHKでドラマ化されるに相応しい「真っ当さ」を感じる。宗主国/植民地、健常者/ハンディキャップ、エリート/ドロップアウト・・・様々な対比があれど、それら...
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December 16, 2025 at 11:01 AM
『成瀬は都を駆け抜ける』宮島未奈
成瀬、京大生になる。もちろん膳所から通う。京都を極めようとする。新しい友達、今までの登場人物たちも出てきてシリーズは完結。大いなる琵琶湖愛とともに。なんでこれを読んで泣いてしまうのか?と不思議...
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成瀬は都を駆け抜ける biwacovicさんの感想 - 読書メーター
成瀬は都を駆け抜ける。成瀬、京大生になる。もちろん膳所から通う。京都を極めようとする。新しい友達、今までの登場人物たちも出てきてシリーズは完結。大いなる琵琶湖愛とともに。なんでこれを読んで泣いてしまうのか?と不思議になるが、それが琵琶湖の魔法というものだろう。
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December 13, 2025 at 12:33 AM
『言語化するための小説思考』小川 哲
面白い。おまけで収録されている小説『エデンの東』声出して笑った。/中盤にある「伏線」の考察、素晴らしい。/僕は小川哲の小説はエンタメ寄りよりもある程度知識がないと楽しめない系(笑)の方が好きだ...
#読書メーター
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言語化するための小説思考 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
言語化するための小説思考。面白い。おまけで収録されている小説『エデンの東』声出して笑った。/中盤にある「伏線」の考察、素晴らしい。/僕は小川哲の小説はエンタメ寄りよりもある程度知識がないと楽しめない系(笑)の方が好きだけど、結局どんだけエンタメ寄りでも笑いのネタがずっしり詰まっているのでいつも楽しく読んでしまう。/本書では「このようにして...
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December 9, 2025 at 11:56 AM
『死者たち』クリスティアン・クラハト
甘粕正彦と、スイス人の映画監督がハリウッドに対抗して日独合作の映画を制作しようとする歴史改編小説。チャップリン、フリッツ・ラングも登場。詩的な文章、幻視される過去、入り混じる現実と虚構が、まさ...
#読書メーター
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死者たち biwacovicさんの感想 - 読書メーター
死者たち。甘粕正彦と、スイス人の映画監督がハリウッドに対抗して日独合作の映画を制作しようとする歴史改編小説。チャップリン、フリッツ・ラングも登場。詩的な文章、幻視される過去、入り混じる現実と虚構が、まさに無声の映像詩を見ているような感覚をもたらす。映画、権力、ファシズム、大衆・・・全ては繋がり、残酷な結末へ向かい、残るのは...
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December 6, 2025 at 12:31 AM
『わるい猫』和田ラヂヲ
400ページ全1巻。ずっとわるい。ずっと強い。ずっとニャッハー。
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わるい猫 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
わるい猫。400ページ全1巻。ずっとわるい。ずっと強い。ずっとニャッハー。
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December 1, 2025 at 9:52 AM
『トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド (Thomas Pynchon Complete Collection)』トマス ピンチョン
『ワン・バトル・アフター・アナザー』のインスパイア元。ピンチョンの中ではめちゃ読みやすい!との評判だったが、確かにポップなキャラクターと怒涛の展開は凄いが...
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トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド biwacovicさんの感想 - 読書メーター
トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド。『ワン・バトル・アフター・アナザー』のインスパイア元。ピンチョンの中ではめちゃ読みやすい!との評判だったが、確かにポップなキャラクターと怒涛の展開は凄いが、時制が意識的に混乱して語られるので集中力がないと置いていかれる。その混乱が心地よく、この革命と永続的な失敗の物語が読後に大きな印象を残す。ドラッグ、ニンジャ、...
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November 30, 2025 at 1:16 AM
#Nowplaying Kill All Hippies - プライマル・スクリーム (XTRMNTR (Expanded Edition))
November 22, 2025 at 12:54 AM
#Nowplaying She Bangs the Drums (Remastered 2009) - ザ・ストーン・ローゼズ (The Stone Roses (Remastered 2009))
November 21, 2025 at 4:41 PM
#Nowplaying How Do You Sleep - ザ・ストーン・ローゼズ (Second Coming)
November 21, 2025 at 4:36 PM
『新訳 冬物語/シンベリン (角川文庫)』シェイクスピア
本屋で三谷幸喜の推薦帯がやけに目立って平積みしてあるな、と思ったらドラマ内でこれやるのかー。冬物語もシンベリンもよく似ている。猜疑心と嫉妬がドライブする物語。救いは貴種流離譚の大団円。色々ある...
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新訳 冬物語/シンベリン biwacovicさんの感想 - 読書メーター
新訳 冬物語/シンベリン。本屋で三谷幸喜の推薦帯がやけに目立って平積みしてあるな、と思ったらドラマ内でこれやるのかー。冬物語もシンベリンもよく似ている。猜疑心と嫉妬がドライブする物語。救いは貴種流離譚の大団円。色々あるけどアポロンとかジュピターとかデカめの存在がドーンと運命を操ってカタルシスを得る。これが伝奇物語(ロマンス劇)。とにかく面...
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November 19, 2025 at 11:56 AM
『エロってなんだろう? (ちくまプリマー新書 507)』山本 直樹
エロ漫画の巨匠がエロについての思索を巡らせる。論語の「学びて思はざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ち殆し」をひいて「殆い中年が罔いインチキ野郎にだまされて喜んでいる二十一世紀」・・・と嘆く。
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エロってなんだろう? biwacovicさんの感想 - 読書メーター
エロってなんだろう?。エロ漫画の巨匠がエロについての思索を巡らせる。論語の「学びて思はざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ち殆し」をひいて「殆い中年が罔いインチキ野郎にだまされて喜んでいる二一世紀」・・・と嘆く。(SNSで「表現の自由」を叫んでいる人には是非読んで欲しいけど、きっと読まないんだろうな)他にも現実/フィクション/言葉/常識...
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November 15, 2025 at 12:54 AM
『ハンチバック』市川 沙央
htmlタグから始まる小説。(それはwwwが持つアクセシビリティの理念と関係する)ハプバで3P、ワセ女のSちゃん、「健常者優位主義」と書いてマチズモとルビを振る蛮勇、インセルとの対峙、寺山修司...
#読書メーター
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ハンチバック biwacovicさんの感想 - 読書メーター
ハンチバック。htmlタグから始まる小説。(それはwwwが持つアクセシビリティの理念と関係する)ハプバで3P、ワセ女のSちゃん、「健常者優位主義」と書いてマチズモとルビを振る蛮勇、インセルとの対峙、寺山修司「畸形のシンボリズム」への言及、など次々と繰り出される言葉に圧倒される。文庫版特別付録としての往復書簡を読んで、少し受け止...
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November 10, 2025 at 10:16 AM
『ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集』
『侍女の物語』前のアトウッド短編集。 1989年刊の復刊。最初の「火星からきた男」と最後の「ダンシング・ガールズ」が素晴らしかった。ゼノフォビアについての物語。他者へのまなざしは、常に非対称な...
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ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集。『侍女の物語』前のアトウッド短編集。 1989年刊の復刊。最初の「火星からきた男」と最後の「ダンシング・ガールズ」が素晴らしかった。ゼノフォビアについての物語。他者へのまなざしは、常に非対称な関係の中で育まれている。そして悲しい無関心もしくは差別を生む。それでも彼女たちはダンシング・ガールズを想像する。遠い国の戦...
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November 7, 2025 at 12:42 PM
『波〔新訳版〕』ヴァージニア ウルフ
317ページ「・・・このテーブルで「私の人生」と呼ぶものを打ち明けようとする時、私が顧みるのは、ひとつの人生ではないのですよ。おれはひとりの人間ではない、多くの人間だ。自分が何者なのかすらまる...
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波〔新訳版〕 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
波〔新訳版〕。317ページ「・・・このテーブルで「私の人生」と呼ぶものを打ち明けようとする時、私が顧みるのは、ひとつの人生ではないのですよ。おれはひとりの人間ではない、多くの人間だ。自分が何者なのかすらまるでわからない」この文章に出会う時、純粋に自分もそのように、小説の中に描かれる6人の、いやそれよりもっと多くの人生と溶け合う...
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November 4, 2025 at 10:12 AM
『あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書) (祥伝社新書 349)』河合祥一郎
『テンペスト』新訳が面白かったので、ざっと網羅してみたい欲に駆られて。冒頭に「本書は入門書というより、すでにシェイクスピア作品を読んだ(はずの)人の覚書として利用していただく...
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あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書) biwacovicさんの感想 - 読書メーター
あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書)。『テンペスト』新訳が面白かったので、ざっと網羅してみたい欲に駆られて。冒頭に「本書は入門書というより、すでにシェイクスピア作品を読んだ(はずの)人の覚書として利用していただくのがよいと思う」と書かれているけど、ちゃんと読んだものはほとんどないのに、まあ知っている話が多いこと。きっと数多くのアダプテーションを読んだ...
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October 30, 2025 at 10:12 AM
『トピーカ・スクール』ベン・ラーナー
素晴らしさに打ちのめされている。小説、言語がこの時代にやろうとすること。それを静かに宣言するラストに涙がこぼれた。ディベート競技。政治とレトリック。論破のツールと化した言語。その中に放り込まれ...
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トピーカ・スクール biwacovicさんの感想 - 読書メーター
トピーカ・スクール。素晴らしさに打ちのめされている。小説、言語がこの時代にやろうとすること。それを静かに宣言するラストに涙がこぼれた。ディベート競技。政治とレトリック。論破のツールと化した言語。その中に放り込まれた少年が、親が、友達たちが、そうではない言葉を、詩を見出す。複数の時代、繰り返す時代、断絶、様々な言葉はサンプリングされ、...
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October 28, 2025 at 11:19 AM
『ブラム・ストーカー『ドラキュラ』10月』小川 公代
本体を読んでしまったのでこちらも最終回前に読了。作者ブラム・ストーカーが、どのような時代を生き、何をこの物語の中に込めたのか、それを現代の我々はどう読むべきなのか?が分かってくる。ミーナとスト...
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ブラム・ストーカー『ドラキュラ』10月 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
ブラム・ストーカー『ドラキュラ』10月。本体を読んでしまったのでこちらも最終回前に読了。作者ブラム・ストーカーが、どのような時代を生き、何をこの物語の中に込めたのか、それを現代の我々はどう読むべきなのか?が分かってくる。ミーナとストーカーの密かな連帯、という部分になるほどな、と頷く。確かにラストの3章は冗長だなー、と思うのだけどそこにあるものの重要性に...
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October 22, 2025 at 11:20 AM
『ドラキュラ (光文社古典新訳文庫 K-Aス 3-1)』
800ページあるが面白くて3日ほどで読んでしまった。登場人物たちによる短い書簡体が連続する形式で読みやすい。伯爵が想像よりも怖くないのは、この後に作られた大量の吸血鬼モノの翻案を知っているから...
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ドラキュラ biwacovicさんの感想 - 読書メーター
ドラキュラ。800ページあるが面白くて3日ほどで読んでしまった。登場人物たちによる短い書簡体が連続する形式で読みやすい。伯爵が想像よりも怖くないのは、この後に作られた大量の吸血鬼モノの翻案を知っているからだろうか。人間側が「科学」と「迷信」のどちらか一方ではなく両方を使ってドラキュラを追い詰めていくのが面白い。『100分de...
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October 22, 2025 at 11:06 AM
『爆弾犯の娘』梶原 阿貴
これも『ワン・バトル・アフター・アナザー』関連書籍として読んだ。潜伏する指名手配の父と、同居する母と娘。筆者はほぼ同世代なので、潜伏生活時代の話が滅茶苦茶面白い。「ラッタッタのおばさん」とかポ...
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爆弾犯の娘 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
爆弾犯の娘。これも『ワン・バトル・アフター・アナザー』関連書籍として読んだ。潜伏する指名手配の父と、同居する母と娘。筆者はほぼ同世代なので、潜伏生活時代の話が滅茶苦茶面白い。「ラッタッタのおばさん」とかポートピア連続殺人事件の犯人バレ問題とか笑。父の過去が分かり、そこから始まる人生。映画『旅立ちの時』とのシンクロ具合。俳優と...
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October 16, 2025 at 11:27 AM
『摩周湖紀行 ——北海道の旅より——』林 芙美子
北海道をいろいろ旅する林芙美子。この部分が凄かった。・・・雷鳴の中、「人の子にとつては、生れないこと、烈しい日の光を見ないことが、萬事にまさつてよいことである。しかしもし生れゝば、出來るだけ早...
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摩周湖紀行 ——北海道の旅より—— biwacovicさんの感想 - 読書メーター
摩周湖紀行 ——北海道の旅より——。北海道をいろいろ旅する林芙美子。この部分が凄かった。・・・雷鳴の中、「人の子にとつては、生れないこと、烈しい日の光を見ないことが、萬事にまさつてよいことである。しかしもし生れゝば、出來るだけ早くハイデースの門を過ぎ、厚い大地の衣の下に横はるに若くはない」  どう云ふ聯想か、私は北の果の森林の中で、しかも耳の破れる...
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October 16, 2025 at 11:13 AM
#Nowplaying Like Tom Fkn Cruise - ジョニー・グリーンウッド (One Battle After Another (Original Motion Picture Soundtrack)) 曲名も最高。
October 11, 2025 at 7:08 AM
#Nowplaying Ocean Waves - ジョニー・グリーンウッド (One Battle After Another (Original Motion Picture Soundtrack))
October 11, 2025 at 1:59 AM
#Nowplaying ダーティ・ワーク - スティーリー・ダン (Can't Buy A Thrill)
October 11, 2025 at 1:34 AM
『まず牛を球とします。 (河出文庫 い 51-1)』柞刈 湯葉
面白い。凝って長編に出来そうなアイデアも惜しげもなく掌編でサクッと。表題作も素晴らしいけど「犯罪者は田中が多い」が大好き。タイトルだけでツッコめて読むとそれ以上に面白い。革命と天文学について「...
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まず牛を球とします。 biwacovicさんの感想 - 読書メーター
まず牛を球とします。。面白い。凝って長編に出来そうなアイデアも惜しげもなく掌編でサクッと。表題作も素晴らしいけど「犯罪者は田中が多い」が大好き。タイトルだけでツッコめて読むとそれ以上に面白い。革命と天文学について「改暦」。あの日爆発しなかった原爆「沈黙のリトル・ボーイ」なども、笑い成分がない話もちゃんと良い。
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October 6, 2025 at 12:35 PM