田尻歩 (Ayumu Tajiri)
ayumutajiri.bsky.social
田尻歩 (Ayumu Tajiri)
@ayumutajiri.bsky.social
大学教員(英語)。研究関心はドキュメンタリー写真の理論と実践、社会運動と芸術の関係。『ドキュメンタリー写真を発明し直す』(よはく舎、2025)、「社会的記憶を物語るドキュメンタリー—ジョン・バージャー、ジャン・モア『第七の男』」(『遍在するソーシャリズム』小鳥遊書房、2025)など。ゲイ🏳️‍🌈
昨日のシンポジウム『「やまとフェミニズム」を解体する』、参加できて本当に良かった。資本主義・帝国主義と共犯的なホワイト・フェミニズムの日本版としての「やまとフェミニズム」の分析。無徴とされる「大和性」を名指して抑圧の構造を考えていくことの重要性。
November 30, 2025 at 3:43 AM
酒井隆史、山下雄大編『エキストリーム・センター』(以文社)、とても重要な議論ばかりだった。個人的には、渡辺一樹さんの東大の学費値上げ反対運動の分析が印象的。労働党内のコービンおろしについてのグレーバーの分析では、専門的管理者諸階級と中道主義との結びつきの強固さを意識させられた。
November 15, 2025 at 7:01 AM
11月9日14:00-15:00、紀伊國屋書店新宿本店で以下のイベントがあり、登壇させていただきます。アン・クイン『スリー』はとても興味深い作品だったので、訳者の西野方子さんのお話にご関心がある方はぜひ。私は『ドキュメンタリー写真を発明し直す』の一部をイベントのテーマに絡めてご紹介する予定です。
October 30, 2025 at 1:57 AM
昨日のレイモンド・ウィリアムズ研究会での合評会、様々な視点から重要なご意見・ご質問をたくさんいただけて、とても充実した時間でした。参加者の方々、評者の先生方、オーガナイズしてくれた研究会の友人たちに心から感謝です。会の最後に、出版のお祝いとして素敵なお花をいただきました。
October 19, 2025 at 9:10 AM
10月18日(土)15時より、拙著『ドキュメンタリー写真を発明し直す』の合評会があります。河村彩さん、竹葉丈さん、山田雄三さんの三名の先生方にご登壇いただきます。緊張ですが、どんな話し合いができるか楽しみです。どなたでも無料で参加可能です。参加フォーム→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScyKInyNmyIqJNErMMIyaqJsopT7zHcQjIKOUv5-sqAfo4Dyg/viewform
September 26, 2025 at 12:40 AM
Alan Sears, _Eros and Alienation: Capitalism and the Making of Gendered Sexualities_ (Pluto, 2025)、クィア・マルクス主義と社会的再生産論を拡張しようとする内容で、一章目を読んだけど、とても面白い。
September 21, 2025 at 4:12 AM
日本ヴァージニア・ウルフ協会ほか編著『キーワードで読むヴァージニア・ウルフ: 作品も作家もこの一冊で!』(小鳥遊書房)をご恵贈いただきました。写真に関係する『三ギニー』、ウルフのフェミニズムや後続世代への影響など、勉強したいと思っていたことが満載で読むのが楽しみです!
September 11, 2025 at 9:29 AM
古川美穂『東北ショック・ドクトリン』岩波書店、2015年。遅ればせながら読んだ。関東大震災からの連続性、大規模資本ショッピングセンター進出による地域商店街の破壊など、とても重要な議論ばかり。
September 10, 2025 at 12:17 AM
キャサリン・ロッテンバーグ 『ネオリベラル・フェミニズムの誕生』(河野真太郎訳、人文書院)、リベラル・フェミニズムからネオリベラル・フェミニズムへの変質、仕事と家庭のバランスを通じての個人の幸福追求のための自己管理・自己責任の激化など、重要な論点が満載で大変勉強になった。
August 14, 2025 at 8:24 AM
恵比寿のMEMギャラリーで8/2-9/7の期間に、全日本学生写真連盟の学生達が広島で展開した集団撮影についての写真展が開催されます。資料とともに当時のプリントが見られる大変貴重な機会です。私も少し関わらせて頂いており、8月3日のトーク(アーカイブ視聴あり)に登壇いたします。
mem-inc.jp
July 25, 2025 at 2:43 AM
そういえば先日のジョン・バージャーのPig Earth読書会、とても楽しかった。小説はやはり解釈が多様で、話して聞いて理解が深まっていく過程がとてもエキサイティング。
July 19, 2025 at 3:55 AM
Ben Burbridge, _Photography After Capitalism_(2020)、ジョディ・ディーンその他の政治・社会理論に依拠しつつ、プラットフォーム資本主義におけるイメージと人々の関係の変化とそれに応答する芸術の間の緊張関係から批判的実践を考え直す、とても刺激的な一冊でした。
July 10, 2025 at 9:45 AM
『ドキュメンタリー写真を発明し直す』、無事出版されました!
写真芸術や文化運動、文化理論に興味のある方に手に取っていただけると幸いです。

どの書店で入手可能か私も把握できていないのですが、以下の出版社サイトからご注文いただけると確実かと思います(送料無料です)。
yorunoyohaku.com/items/67a30a...
June 30, 2025 at 9:34 AM
締切過ぎてた原稿、やっと書き終えた…。多分力の入れ方間違えたけど(もっとゆるくやればよかった)、ケイト・ソパーの議論を追えたのは個人的に収穫だった。明日は映画でも観に行こう。
June 29, 2025 at 9:28 AM
出版の遅れている『ドキュメンタリー写真を発明し直す——リアリズムと集団制作の系譜』、6月30日に発売予定となりました! Eiko Sasakiさんが素敵な装丁をデザインしてくださいました。
yorunoyohaku.com/items/67a30a...
June 13, 2025 at 10:54 AM
ジョナサン・クレーリーの_Scorched Earth: Beyond the Digital Age to a Post-Capitalist World_ (2022)、なかなか面白かった! 終盤のプラットフォーム資本主義における知覚の規格化や視覚の議論は特に。
May 25, 2025 at 12:02 PM
昨日のExperimental Film Culturn in Japan vol.6での西澤諭志『世界無名戦士之墓』、埼玉県の施設での式典を中心に構成された作品で、戦争をめぐる表象の政治、過去と現在・日常の関係について改めて考えさせられた。最近は広島の(写真)表象を考えているので大変興味深かったです。
March 21, 2025 at 12:53 AM
高雄きくえ編『広島 爆心都市からあいだの都市へ』 (インパクト出版会、2022)、素晴らしい論集でした。講義録がベースなのでとても読みやすい上、在日朝鮮人、南洋諸島、沖縄、パレスチナなど様々な立場から本質的な議論が展開される。『この世界の片隅に』の批判的検討もなるほどという感じ。
March 21, 2025 at 12:32 AM
『万物の黎明』、ようやく読了。西欧近代思想がアメリカ大陸先住民からの批判への反動であり、前者の枠組みを問うことなしに豊かな未来像を考えられないことがよくわかった。自由の概念をはじめ重要なところばかりで、今後何度も読み直すことになりそう。本書を出版してくれた訳者・関係者の方に感謝。
March 7, 2025 at 4:46 AM
一昨日見た「しないでおく、こと。——芸術と生のアナキズム」(豊田市美術館)、とても素晴らしい展示でした。解説とともに見たシニャックとスーラの絵に心打たれ、とりわけモンテ・ヴェリタについてはもっと知りたくなりました。シチュアシオニスト・インターナショナルについての文献は一部集めているので、それも早く読みたいと思いました。
February 8, 2025 at 12:44 AM
修士の頃から写真論も含め刺激を受けてきたイギリスのマルクス主義美術理論家John Robertsの分厚い論集も届いたので、今後読むのが楽しみ。David Mabb担当の表紙デザインが美しい。
January 28, 2025 at 7:13 AM
Multiple Spirits, vol. 4、ひとまず金川晋吾×斎藤玲児×百瀬文×森山泰地「一家団欒おしゃべり」、何殷震のアナーカ・フェミニズム的女性解放論、BARBARA DARLINg「日本の外国人政策に見る監獄性の考察」は読み、どれもとても刺激的で面白い。イギリスの研究者ソフィー・ルイスのAbolish the Family の第1章の邦訳も掲載されていて、大変充実しています。
January 28, 2025 at 7:10 AM
Dean Spade, _Mutual Aid_ (2020, Verso)、前半は理論的に相互扶助の意義を説明し、後半で具体的な組織化の方法や注意点、チャリティとの違いを描いていてとても刺激的で面白い本だった。同じシリーズ?の『ケア宣言』は訳されているので、こちらも翻訳されるといいなと思いました。
January 19, 2025 at 8:59 AM
Lorenzo Kom'boa Ervin, Anarchism and the Black Revolution (Pluto, 2021)、まだ途中までしか読めてないけど、黒人アナーキズムの視点からアナキスト・コミュニズムを重視していて非常に興味深いし、重要と感じる。
December 23, 2024 at 4:48 AM
ウィリアム・モリス『ジョン・ボールの夢』、すごい面白かった。決して一筋縄にはいかない闘争、しかしそれでも解放への意志を繋ごうと交わされる対話。「あなたにもわかっているでしょう。《人々の連帯》は、これからどんなに多くの試練に耐えねばならぬにしろ、もちこたえるのだということを」。
December 23, 2024 at 4:48 AM