👁️の想いは本物だ、と信じるまでは出られないトラップを作って。💧が素直になるまではまだまだ時間がかかるけど、まずはその一歩を踏み出した…ってところかな。

種明かし。

👁️は💧の気持ちをどうにかして自分に向かせたかった。💧が👁️のことをそう言う意味で慕っていることは丸わかりだったけど、同時にあきらめていることもわかっていたからだ。
そこで知己の妖怪に頼んで、このような地下通路を作ってもらった。

ヒヒヒ、と笑う👁️に嘘だ、そんなことはない、と💧はまだ拒否をするけれど「8番出口から出られたであろう？それが何よりの証拠じゃ。あれはワシが作らせたものだからじゃのう」

ふわりと微笑み「ずっとお主を待っておった。長かったのう…」「だってお前には奥さんが！」「もちろん妻のことは愛しておるし、いっときだって忘れたことはない。じゃが、💧よ。そなたを愛してはならないと言う理もないぞ。ワシは妖怪だからの。自分の心に素直なんじゃ」

ところが出てきた表示は８番。階段から登って出口が見える。
どういうことだ。混乱する💧に待っておったぞ、と👁️がそれはいい笑顔で出迎える。
つまり👁️の告白は異変ではなく真実。あと一歩を踏み出せない💧にわざと課せられた試練。
「お前は俺が好き…なのかよ？」
「何度もそう言うておろう」

うっすら微笑んだ👁️に翳りはない。「のう友よ。ワシがお主に嘘を言うだことがあるか？ワシを信じよ。この先を進むがよい」
もう何ループ目になるかわからない💧は疲れ果てて、意識が朦朧とした中で👁️の言うことを半信半疑…というより100%戻されるだろうと思って引き返さず先に進む。

疲れ果てた💧に👁️は静かに語りかける。「のう、これが幻でもなんでもないとしたらどうじゃ」「どう考えても幻だろ。お前が俺を好きだなんてありえない」「頑固なところも愛いが、同時にお主の悪い癖じゃ。このワシを信じ、これは異変ではない、と進んでみるがよい」

けれど、もう何十回もループしてその度に最後の８番出口で👁️は💧にありとあらゆる言葉で💧への愛を語り、時には💧を抱きしめて、しまいには口づけまでしようとして、やめろ、と👁️を突き飛ばす。そんなことされたら流されてしまう。現実に戻った時にアイツの顔が見れなくなるから、と。

💧が付け入る隙なぞないし、割って入ろうと思わない。だからこの想いは気づかれないよう心の奥底でしまっておこうと思ったのに。
答えてしまいたくなる。俺もお前が好きだ、と。けれどこれは間違いなく異変だ。💧の見せた幻だ。だから引き返さないといけないのに。

自分に都合のいい夢なんか…そこで💧は疲れ果ててその場でハハッと自重気味に笑って座り込む。💧は👁️にずっと長いこと片想いをしていた。けれどこの想いは叶うことがないとずっと諦めていた。あの凄惨な村であの窖でこれ以上ないほど美しい夫婦愛を見たのだから。

その度異変と💧は確信し、その度に引き返し、0番に戻ってしまう。💧は何度も同じループを繰り返す。どうしても最後の８番出口から出られない。でも8番出口で💧に愛を語る👁️
これは夢だ、ここに落とした妖怪が💧に見せている悪夢だ。でなければ、妻一筋あの男が自分に愛を囁くものか。

これは異変だ、間違いない、と引き返すも、出てきたのはまさかの０番の表示。ありえない。👁️が自分を愛しているだなんて。
それから何度も挑戦しては８番出口まではいくものの、必ず最後👁️が出てきて💧に愛を語る。
「好いておる」「後添いになっておくれ」

難なく最後の８番までたどり着いたところで、最後に出てきたのは姿形は特に何も異変がない👁️
これは異変なしと判断し、ああこれで外に出られると思って安心した時、通りすがりに👁️が💧の耳元で囁く。
「ワシはお主を愛している」と。

とある妖怪のせいでいきなりよくわからない地下通路に落とされた💧
異変があれば引き返すこと。異変がなければそのまま進むこと。
目の前で💧に関する異変が立ち塞がるが（大雑把なところは👁️の隠れている髪が逆だったり、細かいところでは👹のちゃんちゃんこの結び目の位置とか）。

💧 月で祝言⁉️規模が違いすぎるだろ…
👁️ ふむ、お主の白無垢姿を独り占め出来るのもよいが、見せびらかしたくもあるのう
💧 ちょっ待て‼️白無垢って俺が着るのかよ
👁️ 当然じゃ。それは綺麗じゃほうなあ…💧の花嫁姿
💧 気色悪い妄想してるんじゃねえっ。絶対着ないからな、そんなもん
👁️ 白無垢は🪨の遺品でな
💧 だったらなおさら着ねえ。そんなの奥さんに申し訳なさすぎるだろ。俺なんがが後添いになるってだけでも…なのに
👁️ これは🪨の希望でもあるのじゃ。是非地獄からこれを着た💧を観てみたいとな
💧 …

👁️お主は年中酒がうまいと言うとるではないか
💧そ、それは…（好きなやつの隣で飲む酒はいつだってうまいんだよ…なんて言えるかちくしょう）
👁️（ちょっと揶揄っただけで赤くなるとは…愛のう）