なんか、作り手は今時のの優しい世界を目指していたと思うし、それはある程度成功はしてたと思うんだけど時々出てくる無自覚の棘にびっくりしちゃう、みたいな作品だったな

あと（長いな？）、最終回の「佐藤あんが小倉あんになったけど」から始まった渉のプロポーズ、（出世魚じゃないんだから勝手に小倉あんになったわけじゃないだろ、今もだけど結婚して改姓するのは女性が殆どで、改姓しなくていい立場なのに「佐藤あんでも小倉あんでもいいからこれからも近くで過ごしてほしい」じゃないよ！めんどくさい離婚に伴う改姓が終わったばかりなのになんなの？2度目のプロポーズするなら「佐藤渉になるからまた結婚して欲しい、それか結婚はしなくてもいいから近くで過ごして欲しい」くらい言いなよ！）と思いながら聞いてた、思いが強すぎたから渉のプロポーズをところどころ聞けてなくて曲解してたかもしれないけど

あとなおしほが辞めた会社の人にひどく言われたシーンで、さとこさんがなおしほに「孫たちの手前見せたくないものもあるけどなおしほはOK」みたいな事を言ったけどこれも？？？だった、自分ら夫婦はラブラブだし、この時点で渉とあんも（離婚の話はしてたけど）夫婦で傍目から見てイチャイチャしてるシーンもあって、異性愛者のイチャつきは無条件に見せてもいいものなの？なおしほ性的なコンテンツ的なアクションを子どもたちの前で起こしてないよ？
あと凛達が大きくなっても同性愛者への差別は消えてないだろうと思ってたのも（そうですか…）と思った

8話だったか、さとこさんが凛に「2人で時々泣こう」みたいなこと言った数分後に泣きかけた凛に「今はだめ」とSTOP出したシーンもちょっとよくわからなかった、（大人が泣くシチュエーションを決めるの？何故？公園のシーンなんだから砂が目に入ったとか言って泣かせてやってくれ、凛を）と思いながら見てたし結局9話で4人で泣いてて最初からそうすればいいじゃんと思った

べらぼう、女性がほぼ出てなかった大河って感想にはスペースキャット化不可避だけど、吉原の扱いはね…
最終回で「時には蓮の花が咲く泥沼であってほしい」で〆なあたり、決まりを作っても泣く子は多い未来は見えるし、何より蓮の花が咲くのがoccasionally /rarelyレベルでしかないあたり他人が楽しめるエンタメでしかないんですよね…の気持ちになってしまったのは事実
まあそこを変えてしまうとほぼ史実に即す大河ドラマではなくなってしまうのはわかるけど

あとははるかちゃんのメイクがめちゃ令和で、将来の貴重なアーカイブだなあと思った次第です、いつまでもかわいい
さて、来年はおそらく毎週池松壮亮くんの演技が見れるはずで、ありがた山です…

ただ一点、滝沢馬琴役は20代半ばの俳優さんの方がエモさが出たのでは？と思っていて、例えば小林虎之介くんとかでも見たかったなー（坂東龍汰くんでもいいけど彼は20代後半な事を把握してるから）と検索したら小林くんも27歳で坂東くんとタメなんですね？Σ森本慎太郎とタメなんですね？ということは横浜流星くんの一個下なんですね？と衝撃な事実を知り、昨日のプライム枠ドラマ3作に出てる20代俳優で一番若いのが中川大志くん（たぶん）なのが衝撃でした。今の俳優さんって若いうちから上手いねえ

他のキャストは魅力的（&王道ではない面白いキャスティング、豊臣兄弟と比較すると顕著、これは両作品褒めても貶してもないです）だけど、個人的に北尾政演役の古川雄大さんがとても好き。明るくて軽やかで助平なのに品があり主人公を売っても炎上しない。お見事でした。あと橋本あっちゃん売れたなあ…何がきっかけか分からないけど嬉しいなあとずっと思ってたし、北尾重政はどっしり構えてるのに粋で最高でした。

20代での大河主演は割とあるけど、途中までの敵役も同じくらい若い大河ってあまり印象になくて（松平定信役の井上祐貴くんの事）、この2人の働きが見事だなーとずっと思っていて、ストーリーも魅力的だったけどこのキャスティングの鮮烈さが一番印象に残ったかもしれない

そして今日も編集が楽です、ありがとうソニー

岐阜でしたよね…