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シルワスを書いてみました。
…と言っても今のところシル→ワスです。

🌹くんは絶対に邪魔してきそうですよね…
自分より弱い人が🕶️くんの相手になることを許さなそう。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　今日も図書室で勉強しようと廊下を歩いていると急に数枚の紙が目の前に飛んできた。 「何だこれ…」 裏返すとテストの解答用紙だった。全てのテストが赤点のようだ。こんな点数を取る馬鹿は誰だと氏名の欄を見てみると知った名前が書いてあった。コイツは… 「すみません。」 声をした方に目を向けると七魔牙に入ろうとしていた男がこっちに向かって走ってきた。 「あの…」 「このテスト用紙お前のだろ。」 「は、ハイ。」 「こんな点数を取るなんてありえねぇ…素行の悪さで留年したって聞いたが成績も悪いのかよ。」 「……」 オレには関係ないとその場から去ろうとしたが、何故かアイツの落ち込んでいる姿が昔の自分と重なって見えた。 「ハァ…仕方ねぇ、オレが勉強を見てやるよ。」 「え！？」 「二回も留年なんてシャレにならねぇだろうが。テメェのせいでレアン寮の品性が疑われたら困るからな。」 「ありがとうございます！」 　それから次の学期末テストまで自習室で一緒に勉強をすることになった。最初は覚えが悪くて大変だったが、回数を重ねるうちに教えたことをどんどん吸収していった。 本当はすぐに嫌になってやめるんじゃないかと疑っていたが続いているのをみると案外真面目なんだろうか… テスト前日もギリギリまで勉強に付き合ってやった。 「これで赤点取ったら許さないかんな。」 「わかってます…」 ◇◇◇ 　今日は学年末テストの結果が発表される日だ。オレはいつも通り学年で一位だった。それについて特に何も思わない。 「どうだったんだ？」 「全教科赤点回避できたっす。」 「オレが教えてやったんだ…当然だろ。」 「ワース先輩のおかげです。ありがとうございました！」 テストで一位を取ったことよりも感謝されたことの方が嬉しかった。 「まあ、これを続けていけないと話にならないからな。オレにパンを渡す暇があるなら勉強しろよ。」 「…わかってます。」 「じゃあそろそろ行くわ。」 その場から立ち去ろうとしたがまだ言ってないことがあったと気づき足を止める。 「よくやったな、シルバ。」 「…っ」 急に黙ったことを不思議に思いながらシルバに背を向けて歩き出すと「またわかんねぇとこ教えてもらっていいっすか」と声を掛けられる。オレはそれに手を挙げて応えた。 この後も二人は自習室でテスト勉強をすることになる。そのことを知った赤髪の幼馴染が二人の勉強会に割って入るようになるのだがそれはもう少し先の話だ。
December 27, 2024 at 10:36 AM
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続き
「さあ、どうだろうね。」 「はぐらかさないでください。」 「…私が見つけた時にはもう泥の魔人になってたよ。」 「そうですか。」 「彼のことよろしく頼むね。」 「…はい。」 それからアレと仕事をする日々が始まった。無視をしても何度も「オーターくん！」と話しかけてきて鬱陶しかった。足手纏いになったらそのまま捨てる気でいたが、実際にその場面に直面すると放っておくことができなかった。 「オーターくん、いつもありがとう。」 「…何だ。」 「僕、オーターくんの足を引っ張ってるでしょ？…でも何やかんや言って僕のこと助けてくれるから。」 「たまたまだ。」 「それでも助かっているからお礼を言いたくて…」 「……」 どうしてもワースと泥の魔人を重ねてしまうのだ。生前は何もしなかったくせに、アレになってから関わろうとするなんて… 己の浅はかさに反吐が出る。 泥の魔人と共に行動するようになってから半年が経った。泥の魔人と悪魔を討伐すると、二人組が私達の元に現れる。 「初めまして僕は最近デビルハンターになったアベル・ウォーカーだ。」 「私は速度の悪魔であるアビスです。」 「貴方達がコレの新しいバディか？」 「そうなります。」 「そうなんだね…よろしく、アベルくんにアビスくん！」 「こちらこそよろしく。」 「よろしくお願いします。」 「それでお守りは終わりだな。」 「オーターくん…また一緒におしゃべりしようね。」 また、一人で悪魔を殺す日々に戻った。 何か物足りないような気がしたが、それに気づかないふりをした。 ◇◇◇ 　あれから一年が経ち、一人で仕事をするのに慣れた頃にアレと再開することになる。鏡の悪魔と戦っている最中だった。 「オーターくん！！」 「何でここにいる…」 「応援に来たんだよ。」 「あの二人はどうした？」 「二人には他の悪魔をお願いしてる。久しぶりに二人のコンビネーションでアイツを倒そう！！」 「…ああ。」 攻撃を反射したり、私達や悪魔自身の分身に苦戦したが何とか殺すことができた。普段ならしないが、その時は何故か気を緩めてしまった。だから だろう…最後の足掻きで放たれた攻撃に気づくのが遅れる。死を覚悟したが攻撃が当たらないことを不思議に思っていると、泥の魔人の体に穴が空いていた。 「おいっ！？」 「……怪我はない？」 「何で私を庇った。」 「オーターくんに死んでほしくなかったから。」 「……」 「最初はね、オーターくんのことが嫌いだった……だってワースに辛い思いをさせてたから。」 「…ワース？」 「そう、僕はワースのことが大好き。だからワースと契約したんだ。」 「……」 「ワースはいつも君と比べられていて苦しそうにしてた。でもオーターくんはワースのこと見ようとしてなかったよね…」 「…そうだな、言い訳はしない。」 「だけどね、ワースはオーターくんに憧れてた。何度もやめるように言われたけど君みたいになりたいって頑張ってたんだよ。」 「…そうか。」 「ごめんね、僕がワースの体を使ってるの嫌だったでしょ？…けど、ワースとの約束だから…」 「約束？」 「うん、兄さんを守ってくれって……兄さんはオレがいなくても大丈夫だけど、大切な人だから死んでほしくないって言ってた。」 「……ワース。」 「本当にワースもオーターくんも素直じゃないよ ね。」 「……」 「今は僕もワースと同じ、気持ち…だ、から……」 そう言って泥の魔人は動かなくなった。角が取れてただのワースになる。 「お前まで私を置いていくな！」 思わず私はそう叫んでいた。水滴が地面を濡らしている。 雨でも降っているのだろうか… アレックスがいなくなった日も雨が降っていた… 気づけば目から涙が溢れていた。 私は大切な人を三人も亡くしてしまった。 アレックスとワース… それと……
December 6, 2024 at 1:15 PM
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⚠️クロスオーバー
昨日、Xで絵をあげた泥の魔人の🕶️くんと⌛️さんの話（虚さんのスペで出たネタ）
マiキマさんだけ出てきます。
🥨さんの仇が泥の悪魔だったら、⌛️さんは泥の魔人を殺して自分もﾀﾋぬと思います。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　私は両親を悪魔に殺されてからデビルハンターになった。両親の仇はその場に駆けつけてきたデビルハンターによって討伐されている。別に両親を殺した悪魔が野放しになっていても特に気にはしないだろう。 あんな価値のある人間になることを子供に追いつけてくる人間なんて… 私はただ生活費を稼ぐために公安に入った。これまで何人もの人間と仕事をしてきたが、私のバディになる人間はみんな死んでいった。 アイツも… 『先パイ！！』 アイツを殺した銃の悪魔を探して殺すため、そしてアイツとの約束のために悪魔を殺し続けていたが、話があるとマキマさんに呼び出された。 「急に呼び出してごめんね。」 「いえ、それより早く要件を…こっちも暇じゃないので。」 「君にある魔人のバディになってほしいんだ。」 「私はもう誰とも一緒に仕事する気はありません。」 「わかってる…彼を亡くしてから君は一人で仕事をしてるもんね。」 「……」 「でもね、ずーっとってわけじゃないんだよ。泥の魔人のバディが現れるまで君と行動してほしいの。」 「泥の魔人…」 「知ってるの？」 「…泥の悪魔なら知ってます。弟の契約している悪魔なので。」 「ふーん…そうなんだ。」 「魔人になったということはその悪魔はこの世で死にそうになったと言うことですよね…弟は無事なんですか。」 「本当に君はワースくんが大好きだよね、凄くわかりやすいもん。」 「……」 「もっとその気持ちを彼に伝えればいいのに。人間なんていつ、どこで、どうなるかなんてわからないんだから。」 「無事なんですか。」 「……会ってみればわかるよ。」 マキマさんはこれ以上答える気はないようだ。 無駄と判断しその場を後にした。 ◇◇◇ 　今日は先日マキマさんが言っていた泥の魔人と会う予定だ。待ち合わせ場所に行くもまだ相手は来ていなかった。なかなか姿を現さないためイライラしていると急に大きな音を立てて扉が開く。 信じられない光景が目に入った。 「初めまして～僕は泥の魔人だよ。君がマキマさんが言ってたオーターくん？」 「…っ」 「カッコいいね～、さぞモテるでしょ？…メガネも超似合ってる！！」 そこには弟の姿をしたナニカがいた。 「おーい大丈夫？」 「……」 「ねぇってば～」 「触るな！！」 私に近づき触れようとしてきたナニカを手で払いのける。 目の前にいるのは何だ。 思わず私は弟であるワースを思い浮かべた。 『なんか用かよ、こっちも暇じゃねぇ』 『テメェの顔なんて見たくねぇよ』 ワースは私が気づいた時にはデビルハンターになっていた。私はワースに普通の暮らしをしてほしかったため、この仕事をすぐにやめるように何度も説得しに行ったが無駄だった。 普通に暮らしていても命を落とす可能性はあるが、それでも死と隣り合わせなこの仕事から離れてほしかった… 成長していくにつれて弟は私に素っ気なくなっていった。それは仕方ないことだろう。弟が生活していけるようにデビルハンターとして金を稼ぎ続けた。 寂しそうに私を見るワースを置いて… それから気を許していた後輩を亡くし、さらに悪魔を殺すことに専念した。 『みんなが安心して暮らせるような世界を作ってくださいよ』 『先パイは弟さんと仲良くしたいんすよね。任せてください、僕も協力しますよ！』 ああ、また私は…… 「ごめんなさい。」 「……」 「何か気に触るようなことしちゃったんだよね……ごめんなさい。」 顔を伏せるナニカと幼い頃のワースが重なる。 「これから私とバディを組んでもらうが私はお前を認めていない。」 「……よろしくね、オーターくん！！」 「その呼び方をやめろ。」 ◇◇◇ 　私は泥の魔人について詳しい話を聞くためにマキマさんの元へ訪れた。 「失礼します。」 「急に何かな…私にも予定があるんだよ。」 「すぐに終わります。泥の魔人はワースの死体を使ってますよね。」 「……」 「貴方の仕業ですか？」
December 6, 2024 at 1:15 PM