🦇⚡️とか🍏⚡️とかでえちえちさせたい人だね。
「君、知らないの? あの女生徒の狙いは君の息子、もといマルフォイ家の資産だそうだよ。ジニーは大丈夫、アレ全部、うちの娘の彼氏候補の親達だから」
ジニーは派手さはなくともその明るい性格で異性を惹きつけるタイプだったが、それは娘のリリーにもしっかり受け継がれているようだ。ジニーと違いお付き合いのスタートラインに立つまでが慎重なのだが、当人を差し置いて親がくっつけようと意気込んでいるのは感じ取れる。官僚コース狙いなら、僕の娘婿という立場は強みになるからだろう。
「君、知らないの? あの女生徒の狙いは君の息子、もといマルフォイ家の資産だそうだよ。ジニーは大丈夫、アレ全部、うちの娘の彼氏候補の親達だから」
ジニーは派手さはなくともその明るい性格で異性を惹きつけるタイプだったが、それは娘のリリーにもしっかり受け継がれているようだ。ジニーと違いお付き合いのスタートラインに立つまでが慎重なのだが、当人を差し置いて親がくっつけようと意気込んでいるのは感じ取れる。官僚コース狙いなら、僕の娘婿という立場は強みになるからだろう。
ホールの端にはテーブルが並び、料理や飲み物が自由に選べるようになっている。足を向けながら、ふと、その姿に目が止まった。
久しぶり、という程では無い。しかし顔を合わせたからといって最低限の挨拶や会釈で済ませてきた。談笑をする仲ではないが、大音量の中でも声が届く距離にいて無視する方が不自然。
「……踊らないのか? 君は確か、ダンスが得意だと吹聴していただろう」
声をかけるにしてはあまりな内容だと思ったけれど、それこそ今更だ。案の定、気を悪くするでもなく鼻で笑うだけだ。
ホールの端にはテーブルが並び、料理や飲み物が自由に選べるようになっている。足を向けながら、ふと、その姿に目が止まった。
久しぶり、という程では無い。しかし顔を合わせたからといって最低限の挨拶や会釈で済ませてきた。談笑をする仲ではないが、大音量の中でも声が届く距離にいて無視する方が不自然。
「……踊らないのか? 君は確か、ダンスが得意だと吹聴していただろう」
声をかけるにしてはあまりな内容だと思ったけれど、それこそ今更だ。案の定、気を悪くするでもなく鼻で笑うだけだ。
ジニーに誘われて一曲だけ踊ったけど、残念ながらダンスを楽しむというのは高度なスキルが必要らしい。役職柄、無礼講という言葉をそのまま受け取るわけにはいかない。未だ安定していないグレンジャー=ウィーズリー魔法大臣を支える要として、僅かな瑕疵も許されない。誤って反大臣派のご夫人にぶつかりでもしたらどんな誹謗中傷が飛び交うやら。
もう少しダンスが得意だったならあるいは、とは思いもするけれど。
ジニーに誘われて一曲だけ踊ったけど、残念ながらダンスを楽しむというのは高度なスキルが必要らしい。役職柄、無礼講という言葉をそのまま受け取るわけにはいかない。未だ安定していないグレンジャー=ウィーズリー魔法大臣を支える要として、僅かな瑕疵も許されない。誤って反大臣派のご夫人にぶつかりでもしたらどんな誹謗中傷が飛び交うやら。
もう少しダンスが得意だったならあるいは、とは思いもするけれど。
3時間後、疲れ果てた僕は寮の部屋へ戻るなり夕食もすっぽかしてベッドに引き篭った。
徹底的な洗浄と適切な回復薬をもってしても、くすぶるような熱が繰り返しこの身を苛む。
「ハリー、スネイプの野郎をギャフンと言わせられたか?」
結果を確かめたがる双子を無視して、僕は布団の中で体を縮込めた。
お生憎様。ギャフンどころかアンアン言わされまくる羽目になった事をどうして口にできるか。ただひとつ言えることがある。
スネイプのアレは大きかった。
3時間後、疲れ果てた僕は寮の部屋へ戻るなり夕食もすっぽかしてベッドに引き篭った。
徹底的な洗浄と適切な回復薬をもってしても、くすぶるような熱が繰り返しこの身を苛む。
「ハリー、スネイプの野郎をギャフンと言わせられたか?」
結果を確かめたがる双子を無視して、僕は布団の中で体を縮込めた。
お生憎様。ギャフンどころかアンアン言わされまくる羽目になった事をどうして口にできるか。ただひとつ言えることがある。
スネイプのアレは大きかった。
「仕方ない、ロニー坊やの頼みなら」
「ま、簡単に言えば、嘘をつくとナニがデカくなる呪いさ」
「うわ、えげつない!それ、ハリーは知ってるの?」
「いいや、知らせてない」
「面白くないからな」
談話室のソファで寛ぎながらイェーイとハイタッチする双子にドン引きしながら、それでもロンは聞かずにはいられなかった。
「そのデカくなったスネイプに、ハリーが……万が一ってことはない?」
「効果は10分で切れる。スネイプの性格だと自分の失態を晒すようなことはしない」
「魔法は不発だったって事にするだろうから、適当な罰則と妥当な減点で手打ちになるさ」
「仕方ない、ロニー坊やの頼みなら」
「ま、簡単に言えば、嘘をつくとナニがデカくなる呪いさ」
「うわ、えげつない!それ、ハリーは知ってるの?」
「いいや、知らせてない」
「面白くないからな」
談話室のソファで寛ぎながらイェーイとハイタッチする双子にドン引きしながら、それでもロンは聞かずにはいられなかった。
「そのデカくなったスネイプに、ハリーが……万が一ってことはない?」
「効果は10分で切れる。スネイプの性格だと自分の失態を晒すようなことはしない」
「魔法は不発だったって事にするだろうから、適当な罰則と妥当な減点で手打ちになるさ」
「オーダーメイドで呪いを作ってやったんだ、少しくらいの悪戯があってもな、相棒」
「しかしフレッドも性格が悪いな、あんな効果に変えるなんて」
「だってだぜ、ジョージ。スネイプの不細工なデカ鼻を更にデカくしたところで面白みが足りない」
「確かにそうだ、でもあの効果は……ないだろ」
「嘘をつく度にデカくなるのは変わりないんだ、ハリーも気付けば笑いを堪えられなくなるぞ」
「あーあ、スネイプの野郎とはとうとうおさらばか、残念だな」
双子がそんな会話、もとい魔法の魔改造をした事など知らない僕は、あっという間に首を捕まれデスクに叩きつけられていた。
「オーダーメイドで呪いを作ってやったんだ、少しくらいの悪戯があってもな、相棒」
「しかしフレッドも性格が悪いな、あんな効果に変えるなんて」
「だってだぜ、ジョージ。スネイプの不細工なデカ鼻を更にデカくしたところで面白みが足りない」
「確かにそうだ、でもあの効果は……ないだろ」
「嘘をつく度にデカくなるのは変わりないんだ、ハリーも気付けば笑いを堪えられなくなるぞ」
「あーあ、スネイプの野郎とはとうとうおさらばか、残念だな」
双子がそんな会話、もとい魔法の魔改造をした事など知らない僕は、あっという間に首を捕まれデスクに叩きつけられていた。
「あれ、先生、顔色が」
いつも死人みたいな顔色なのに、身体中の血液を顔に集めましたというように顔に血色がある。むしろ暗い目にも血走った様子が見え、魔法が効いているのを何らかの方法で封じ込めているのか?
ポーションマスターと名高い男だ、魔法に対する防御的なポーションを日常的に服用していたりするのかな。
「もたもたするでない!」
珍しく声を荒げたスネイプにローブを捕まれ、物凄い勢いでやつの研究室へと連れ込まれたのだった。
「あれ、先生、顔色が」
いつも死人みたいな顔色なのに、身体中の血液を顔に集めましたというように顔に血色がある。むしろ暗い目にも血走った様子が見え、魔法が効いているのを何らかの方法で封じ込めているのか?
ポーションマスターと名高い男だ、魔法に対する防御的なポーションを日常的に服用していたりするのかな。
「もたもたするでない!」
珍しく声を荒げたスネイプにローブを捕まれ、物凄い勢いでやつの研究室へと連れ込まれたのだった。
言葉が不自然に途切れた。どう考えたって僕のことは大嫌いなんだから大嘘だ。他の生徒たちがいる手前、感情的な言葉を隠して取り繕ったのだろうが嘘は嘘だ。
どれ、魔法は聞いているだろうか。目を凝らしてもその鼻に変化は見られない。おかしい、魔法自体は十分程度は効果が続くはずだ。自然な素振りでメガネをかけてみたが、見慣れた大きな鷲鼻はいつも通りに見える。1インチはデカくなるぜと言っていた双子の言葉は嘘だったのか?
言葉が不自然に途切れた。どう考えたって僕のことは大嫌いなんだから大嘘だ。他の生徒たちがいる手前、感情的な言葉を隠して取り繕ったのだろうが嘘は嘘だ。
どれ、魔法は聞いているだろうか。目を凝らしてもその鼻に変化は見られない。おかしい、魔法自体は十分程度は効果が続くはずだ。自然な素振りでメガネをかけてみたが、見慣れた大きな鷲鼻はいつも通りに見える。1インチはデカくなるぜと言っていた双子の言葉は嘘だったのか?
わざとらしく俯き、左手でメガネを外し、右手で顔を覆う。色んな事件に巻き込まれたお陰で多少は演技ができるようになったのだ、少し肩を震わせたり、不自然に途切れる息を漏らしたり、これみよがしに目を擦ってみたり。うん、遠慮なくゴシゴシ擦ったおかげで目が充血してきたようだ。
ついでに何事かとこちらを伺う生徒たちのざわめきも少しずつ増えてくる。
「スネイプ…先生は、僕の父と仲が悪かったから……それで、父に似てる僕を嫌いなんですよね」
手をおろし、スネイプの顔を見上げる。生憎ぼやけた視界だが、鼻が伸びたかどうかは判別がつくはず。
わざとらしく俯き、左手でメガネを外し、右手で顔を覆う。色んな事件に巻き込まれたお陰で多少は演技ができるようになったのだ、少し肩を震わせたり、不自然に途切れる息を漏らしたり、これみよがしに目を擦ってみたり。うん、遠慮なくゴシゴシ擦ったおかげで目が充血してきたようだ。
ついでに何事かとこちらを伺う生徒たちのざわめきも少しずつ増えてくる。
「スネイプ…先生は、僕の父と仲が悪かったから……それで、父に似てる僕を嫌いなんですよね」
手をおろし、スネイプの顔を見上げる。生憎ぼやけた視界だが、鼻が伸びたかどうかは判別がつくはず。
嫌な顔ですらすらとすべり出てくる言葉、ここからが勝負だ。密室では意味が無い。人目のあるここでやり遂げるのだ。
「あっ、待ってください、本当に……悪戯とかじゃないんです。だって、スネイプ…先生はいつも、僕を嫌ってるじゃないですか。その理由を知りたくて……相手の本音が聞けるっていう魔法を」
「真実薬と同等の効果があると言いたいのかね」
嫌な顔ですらすらとすべり出てくる言葉、ここからが勝負だ。密室では意味が無い。人目のあるここでやり遂げるのだ。
「あっ、待ってください、本当に……悪戯とかじゃないんです。だって、スネイプ…先生はいつも、僕を嫌ってるじゃないですか。その理由を知りたくて……相手の本音が聞けるっていう魔法を」
「真実薬と同等の効果があると言いたいのかね」
金曜日の放課後、温室の方から1人歩いて来るスネイプを見つけたのだ。手元のカゴを気にする素振りを見せている今なら油断しているに違いない。こちらに気づいていないのを確かめて、背後に立ち杖を向けた。
静かに発動した魔法は、しかし当人にはすぐ悟られてしまった。憤怒の形相が僕を認識するやこの世で1番憎い相手を見るものになる。
「私の間隔が確かならば、校則を3つほど破った生徒がいるようだ」
「いいえ、試験に向けて練習しても良いという許可はマクゴナガル先生にいただいてます」
金曜日の放課後、温室の方から1人歩いて来るスネイプを見つけたのだ。手元のカゴを気にする素振りを見せている今なら油断しているに違いない。こちらに気づいていないのを確かめて、背後に立ち杖を向けた。
静かに発動した魔法は、しかし当人にはすぐ悟られてしまった。憤怒の形相が僕を認識するやこの世で1番憎い相手を見るものになる。
「私の間隔が確かならば、校則を3つほど破った生徒がいるようだ」
「いいえ、試験に向けて練習しても良いという許可はマクゴナガル先生にいただいてます」