「じゃあ僕と肥前で周りを見てくるよ」
歴史があるままの姿で流れているか、その最終確認で青江と肥前がわしらから離れていった。
「ねぇねぇむっちゃん」
「なんじゃ乱」
肥前と青江が行った方向を見ていれば、隣から乱が話しかけてきた。
「肥前さんなにかあった?」
「えっ」
「なんだか体調が悪そうに見えた気がしますね」
「そうかい?いつも通りじゃなかったかな」
乱の言葉に驚いていれば前田と長義が会話に入ってきた。目敏い短刀達は肥前が不調だと思ったのだろうか。
「いつも通りなんだけど、なんか鈍いというか、うーん、違和感がある感じ」
「じゃあ僕と肥前で周りを見てくるよ」
歴史があるままの姿で流れているか、その最終確認で青江と肥前がわしらから離れていった。
「ねぇねぇむっちゃん」
「なんじゃ乱」
肥前と青江が行った方向を見ていれば、隣から乱が話しかけてきた。
「肥前さんなにかあった?」
「えっ」
「なんだか体調が悪そうに見えた気がしますね」
「そうかい?いつも通りじゃなかったかな」
乱の言葉に驚いていれば前田と長義が会話に入ってきた。目敏い短刀達は肥前が不調だと思ったのだろうか。
「いつも通りなんだけど、なんか鈍いというか、うーん、違和感がある感じ」
わしは肥前と一緒にもっと色んなことをしたい。折角体を得たのだから楽しいことを昔馴染みと共有したいと思うもの。だがぐいぐい行き過ぎて嫌われるのは避けたい。
そんなことを日々考えていれば一緒の部隊を組まれた。乱が隊長の部隊にわしと肥前、青江に長義、前田という編成だった。
わしは肥前と一緒にもっと色んなことをしたい。折角体を得たのだから楽しいことを昔馴染みと共有したいと思うもの。だがぐいぐい行き過ぎて嫌われるのは避けたい。
そんなことを日々考えていれば一緒の部隊を組まれた。乱が隊長の部隊にわしと肥前、青江に長義、前田という編成だった。
縁側で目を閉じ囁く風に身を委ねる肥前をわしは遠くで見つめる。寝ているのだろうか。ここからでは判断がつかない。庭の落ち葉を集めながら肥前を見ていたら、肥前の顔がこちらに向き目が合った。
視線に気が付いてしまったのだろうか。にへらと笑って肥前に手を振るが見せてきたのは何処か寂しそうな顔。何故あんな顔をするのか。
「肥前?」
わしの足が肥前の方に向かおうとすれば肥前は立ち上がり何処かへと行ってしまった。ここ最近こういうことが何度も起きている。もしかしたらわしは避けられている?
縁側で目を閉じ囁く風に身を委ねる肥前をわしは遠くで見つめる。寝ているのだろうか。ここからでは判断がつかない。庭の落ち葉を集めながら肥前を見ていたら、肥前の顔がこちらに向き目が合った。
視線に気が付いてしまったのだろうか。にへらと笑って肥前に手を振るが見せてきたのは何処か寂しそうな顔。何故あんな顔をするのか。
「肥前?」
わしの足が肥前の方に向かおうとすれば肥前は立ち上がり何処かへと行ってしまった。ここ最近こういうことが何度も起きている。もしかしたらわしは避けられている?
「記憶障害っちゅうやつかえ?」
「らしいが…何を忘れているのかが分からねぇ」
「ほーん?んー最近顕現した雲生を知っちゅうかえ?」
「…粟田口派とよく馴染んでるやつか」
「そーそー秋田と仲がええの。…ふむ、出陣とかに支障はなさそうじゃの」
「体は動くし練度はそのまんまだしな。……陸奥守、お前何か知ってるのか」
「何か?」
「おれの消えた記憶のこと」
「んー力にはなりたいけんどわしはなーんも知らんよ」
「そうか…」
「記憶障害っちゅうやつかえ?」
「らしいが…何を忘れているのかが分からねぇ」
「ほーん?んー最近顕現した雲生を知っちゅうかえ?」
「…粟田口派とよく馴染んでるやつか」
「そーそー秋田と仲がええの。…ふむ、出陣とかに支障はなさそうじゃの」
「体は動くし練度はそのまんまだしな。……陸奥守、お前何か知ってるのか」
「何か?」
「おれの消えた記憶のこと」
「んー力にはなりたいけんどわしはなーんも知らんよ」
「そうか…」
「おん。ここ最近の記憶がスコーンっと抜け落ちとる、ただ新しく顕現した奴らあはちゃあんと覚えとるよ、要所要所が抜けちゅうらしい」
「…別に不便はねぇんだろ出陣にも」
「今んとこは大丈夫そうやけんど、わしは何を忘れとるんじゃろうか?肥前はなんぞ知っちゅうかえ?」
「……さあな」
「ふーん?そおか」
「おん。ここ最近の記憶がスコーンっと抜け落ちとる、ただ新しく顕現した奴らあはちゃあんと覚えとるよ、要所要所が抜けちゅうらしい」
「…別に不便はねぇんだろ出陣にも」
「今んとこは大丈夫そうやけんど、わしは何を忘れとるんじゃろうか?肥前はなんぞ知っちゅうかえ?」
「……さあな」
「ふーん?そおか」
目の前の男はそう言うとスっと姿を消し、わしの目の前には黒板にどんどん文字を書く先生とそれを書き写す生徒たちしか見えない。あの彼はどこの行ったのだろうか。協力してくれと言っていたが何に協力すればいいんだろうか、と考えてハッとする。相手は人間じゃない。人間と同じように考えてはダメだ。でないとまたわしは孤立してしまう。高校では普通の生徒として過ごすんだと誓ったのに。
目の前の男はそう言うとスっと姿を消し、わしの目の前には黒板にどんどん文字を書く先生とそれを書き写す生徒たちしか見えない。あの彼はどこの行ったのだろうか。協力してくれと言っていたが何に協力すればいいんだろうか、と考えてハッとする。相手は人間じゃない。人間と同じように考えてはダメだ。でないとまたわしは孤立してしまう。高校では普通の生徒として過ごすんだと誓ったのに。