あとニキ助けようとしてるときの手の動かし方が、乗り移ってるとはいえまだ手の形を残してる左手の方で蓋を開けようとしてるのがクる。ニキへと先に手を伸ばしたのは右手だったから元は右利きだったけど使い方を忘れそうで左も使えるようになった感じがして悲しい。
あとニキ助けようとしてるときの手の動かし方が、乗り移ってるとはいえまだ手の形を残してる左手の方で蓋を開けようとしてるのがクる。ニキへと先に手を伸ばしたのは右手だったから元は右利きだったけど使い方を忘れそうで左も使えるようになった感じがして悲しい。
「……ドク、ク?その体は……どうした?」
「☆※=≒73%+/7:.m!t*;ª(+0-3)%」
『あ、兄さん!僕の体兄さんみたいになるかと思ったらガスになっちゃった!どうしよう!』
「……ドク、ク?その体は……どうした?」
「☆※=≒73%+/7:.m!t*;ª(+0-3)%」
『あ、兄さん!僕の体兄さんみたいになるかと思ったらガスになっちゃった!どうしよう!』
何にもなれないならどう在ればいいのだろう?
生とは?死とは?命とは?自我とは?
思考の水底へ沈み、終わりも答えもない虚無を持て余しているといつも兄さんが声を掛けてくれた。
何処にも逝けないなら兄さんの傍に。
何にもなれないなら兄さんの弟で。
それが最適解で結論でそれ以外に選択肢も無くて。
「兄さんって何か欲しいものある?」
『元の体かな』なんて思いながら聞いてみると。
「俺様はお前がいればそれでいいんだが」
なんて照れもせずに言うもんだから。
もう!兄さんは!僕のこと大好きなんだから!!
僕も兄さんのこと大好きだからずっと一緒にいてあげる!!
「ドクク、遊ぶのやめろ。もう死んでる」
『え?もう?人の体ってそんなに脆かったっけ?』
「先ずお前が体に入った時点で結構ヤバいんだよ。ガスなんだから」
『兄さんだってゲル化してドロドロにしちゃうくせに』
「……」
『否定しないんだ』
「事実だからな」
『……僕達の体、ずーっとこのままなのかなぁ』
「……もう治らねぇだろうなぁ」
僕が僕として生きてきた時間よりも『僕』として生きていたあの人は。
記憶も想いも願いの一つさえ遺していかなかったのに時間という何よりも確かなものを僕から奪ったあの人は、生まれた意味も存在した理由も知ることなく逝ってしまった。
いや、逝ったと言えるのかも怪しい。あの人は消えたのだ。文字通り。この宇宙から跡形も無く。
「あの人は僕にとって何なんだろう?カゲゲさんにとっては何だったの?」
「……上司兼同僚、といったところか」
「僕にとってカゲゲさんは保護者だけど……あの人はなぁ……」
「アレは星喰いの力の一部だ。お前ではない」
「……そうだね、そうだといいな」
僕が僕として生きてきた時間よりも『僕』として生きていたあの人は。
記憶も想いも願いの一つさえ遺していかなかったのに時間という何よりも確かなものを僕から奪ったあの人は、生まれた意味も存在した理由も知ることなく逝ってしまった。
いや、逝ったと言えるのかも怪しい。あの人は消えたのだ。文字通り。この宇宙から跡形も無く。
「あの人は僕にとって何なんだろう?カゲゲさんにとっては何だったの?」
「……上司兼同僚、といったところか」
「僕にとってカゲゲさんは保護者だけど……あの人はなぁ……」
「アレは星喰いの力の一部だ。お前ではない」
「……そうだね、そうだといいな」
誰よりも何よりも自由に眩く激しく騒がしく光を放つ僕の極星。
彼は正しく、彼は強く、彼は優しい。
星の光は空を見上げた皆を包み込んで誰も彼もを虜にしてしまう。
それが彼の魅力であり彼の魔力である。
だけれど悲しいかな、彼は僕の一番星でありながら僕にとっては禍つ星。
僕を誘い惑わし拐かし、僕を僕から引き離してしまった。
二人に分かれた僕達は今も昔も揃ってキミに魅入っている。
その言葉、その仕草、その視線の一つで僕はどうにかなってしまいそうだ。
星の終わりはいつ来るのだろう?
光り輝く命の終の終は。
また新しいキミが同じ輝きを放つのだろうか?
星の終わりはいつ来るのだろう?
誰よりも何よりも自由に眩く激しく騒がしく光を放つ僕の極星。
彼は正しく、彼は強く、彼は優しい。
星の光は空を見上げた皆を包み込んで誰も彼もを虜にしてしまう。
それが彼の魅力であり彼の魔力である。
だけれど悲しいかな、彼は僕の一番星でありながら僕にとっては禍つ星。
僕を誘い惑わし拐かし、僕を僕から引き離してしまった。
二人に分かれた僕達は今も昔も揃ってキミに魅入っている。
その言葉、その仕草、その視線の一つで僕はどうにかなってしまいそうだ。
星の終わりはいつ来るのだろう?
光り輝く命の終の終は。
また新しいキミが同じ輝きを放つのだろうか?
星の終わりはいつ来るのだろう?
「ドクク」
『兄さんはいつもそう!何でも先に決めちゃう!』
「元締めから直々のご指名だから断れないんだよ」
『僕も行く!』
「大人しく待ってろって。すぐ帰ってくるから」
『……僕を置いて行くの?』
「この前と同じくらいで帰ってくるって」
『本当?』
「チャチャッと片付けてくる」
『絶対だよ?』
「可愛い弟を残して行くんだからあんまり待たせねぇようにしねぇとな」
『そうだよ!なるはやだからね!』
「あー……ドクク怒ってるかも……いや、泣いてるかもしれねぇ……」
「ドクク」
『兄さんはいつもそう!何でも先に決めちゃう!』
「元締めから直々のご指名だから断れないんだよ」
『僕も行く!』
「大人しく待ってろって。すぐ帰ってくるから」
『……僕を置いて行くの?』
「この前と同じくらいで帰ってくるって」
『本当?』
「チャチャッと片付けてくる」
『絶対だよ?』
「可愛い弟を残して行くんだからあんまり待たせねぇようにしねぇとな」
『そうだよ!なるはやだからね!』
「あー……ドクク怒ってるかも……いや、泣いてるかもしれねぇ……」
「ドクク、遊ぶのやめろ。もう死んでる」
『え?もう?人の体ってそんなに脆かったっけ?』
「先ずお前が体に入った時点で結構ヤバいんだよ。ガスなんだから」
『兄さんだってゲル化してドロドロにしちゃうくせに』
「……」
『否定しないんだ』
「事実だからな」
『……僕達の体、ずーっとこのままなのかなぁ』
「……もう治らねぇだろうなぁ」
「ドクク、遊ぶのやめろ。もう死んでる」
『え?もう?人の体ってそんなに脆かったっけ?』
「先ずお前が体に入った時点で結構ヤバいんだよ。ガスなんだから」
『兄さんだってゲル化してドロドロにしちゃうくせに』
「……」
『否定しないんだ』
「事実だからな」
『……僕達の体、ずーっとこのままなのかなぁ』
「……もう治らねぇだろうなぁ」
「僕に優しい侵略なんて出来ないよ、ケロロくん」
「……だってもうゼロロじゃないじゃん。ドロロなら出来るって」
『それね、僕には呪いの言葉なんだよ、ケロロくん』
「僕に優しい侵略なんて出来ないよ、ケロロくん」
「……だってもうゼロロじゃないじゃん。ドロロなら出来るって」
『それね、僕には呪いの言葉なんだよ、ケロロくん』
誰もが一度は望むであろう軽い気持ちを以て、階段の一段分を飛び降りた。
儚い夢はすぐに破れて地面に降り立つはずが、その瞬間、ふわりと確かに体が浮いて、ざっと三秒は空中に浮いてから、静かに地面に着地した。
「……えっ?」
思わず自分の足を見つめ、顔に手をやる。
変わった所など何もない自分の足、体、頭、心。
「……それを俺以外の誰かに告げたか?」
「ユキキお爺ちゃんに『僕のままだよね』って」
「他には言ってないな?」
「あとはカゲゲさんだけ」
「俺とユキキ以外には絶対に告げるな。解剖されたくなければな」
「解剖……」
「お前は宇宙で唯一の星喰いの落胤だということを忘れるな」
誰もが一度は望むであろう軽い気持ちを以て、階段の一段分を飛び降りた。
儚い夢はすぐに破れて地面に降り立つはずが、その瞬間、ふわりと確かに体が浮いて、ざっと三秒は空中に浮いてから、静かに地面に着地した。
「……えっ?」
思わず自分の足を見つめ、顔に手をやる。
変わった所など何もない自分の足、体、頭、心。
「……それを俺以外の誰かに告げたか?」
「ユキキお爺ちゃんに『僕のままだよね』って」
「他には言ってないな?」
「あとはカゲゲさんだけ」
「俺とユキキ以外には絶対に告げるな。解剖されたくなければな」
「解剖……」
「お前は宇宙で唯一の星喰いの落胤だということを忘れるな」
何にもなれないならどう在ればいいのだろう?
生とは?死とは?命とは?自我とは?
思考の水底へ沈み、終わりも答えもない虚無を持て余しているといつも兄さんが声を掛けてくれた。
何処にも逝けないなら兄さんの傍に。
何にもなれないなら兄さんの弟で。
それが最適解で結論でそれ以外に選択肢も無くて。
「兄さんって何か欲しいものある?」
『元の体かな』なんて思いながら聞いてみると。
「俺様はお前がいればそれでいいんだが」
なんて照れもせずに言うもんだから。
もう!兄さんは!僕のこと大好きなんだから!!
僕も兄さんのこと大好きだからずっと一緒にいてあげる!!
何にもなれないならどう在ればいいのだろう?
生とは?死とは?命とは?自我とは?
思考の水底へ沈み、終わりも答えもない虚無を持て余しているといつも兄さんが声を掛けてくれた。
何処にも逝けないなら兄さんの傍に。
何にもなれないなら兄さんの弟で。
それが最適解で結論でそれ以外に選択肢も無くて。
「兄さんって何か欲しいものある?」
『元の体かな』なんて思いながら聞いてみると。
「俺様はお前がいればそれでいいんだが」
なんて照れもせずに言うもんだから。
もう!兄さんは!僕のこと大好きなんだから!!
僕も兄さんのこと大好きだからずっと一緒にいてあげる!!
確かなものなど何も無い。
思い出は薄れ、声は掠れ、姿形は曖昧になっていく。
持て余す言葉、行く当ての無い気持ち、瞬きで消える儚い蜃気楼。
なれど、拗音という歪んだ幻を追う。
確かなものなど何も無い。
思い出は薄れ、声は掠れ、姿形は曖昧になっていく。
持て余す言葉、行く当ての無い気持ち、瞬きで消える儚い蜃気楼。
なれど、拗音という歪んだ幻を追う。
それに反応して振り向くカゲゲが一瞬だけ顔を歪めてからいつもの無表情に戻り「シララ、何か用か?」と応える。
それを幾度か繰り返して『あぁ……この人は自分が傷付いていることにも、自分がどんな顔をして僕を見ているのかも知らないんだ』と今は亡き幻の自分に対しての嫉妬と嫌悪と抱きつつ、それを踏まえてカゲゲの傍にいる権利を得ていることによる優越感といつかカゲゲが消えてしまいそうな焦燥感を感じている。
同じ自分のはずなのに永遠に手が届かない蜃気楼。
それに反応して振り向くカゲゲが一瞬だけ顔を歪めてからいつもの無表情に戻り「シララ、何か用か?」と応える。
それを幾度か繰り返して『あぁ……この人は自分が傷付いていることにも、自分がどんな顔をして僕を見ているのかも知らないんだ』と今は亡き幻の自分に対しての嫉妬と嫌悪と抱きつつ、それを踏まえてカゲゲの傍にいる権利を得ていることによる優越感といつかカゲゲが消えてしまいそうな焦燥感を感じている。
同じ自分のはずなのに永遠に手が届かない蜃気楼。
『もう此処にお前はいないのだな……もういない……世界の何処にも……』とシララの成長と共に自分の心の傷に気付いていく話。
『もう此処にお前はいないのだな……もういない……世界の何処にも……』とシララの成長と共に自分の心の傷に気付いていく話。
あの時、自惚れていなければ。
あの時、声を上げなければ。
あの時、捕まる前に自決していたら奴の宿命を少しは変えることができたのだろうか?
痛む体を地面に横たえ、霞む瞳が映す奴の姿。
アサシンが堂々と正面から現るるは自信の表れ。
それ即ち、必ず手を下すという決意の証。
ならば敗れた最後の砦とて末端の役には立とう。
さぁ、この身も贄に加えるがいい。
グレートシュララの出現と共に壁際まで転がされた。
否、コレは……。
半壊した屋敷を背に遠くなる姿を呆然と見送る。
『傍らに人無きが如し』
それがお前ではなかったのか?
待て。
行くな。
どうして。
「シュララ!」
あの時、自惚れていなければ。
あの時、声を上げなければ。
あの時、捕まる前に自決していたら奴の宿命を少しは変えることができたのだろうか?
痛む体を地面に横たえ、霞む瞳が映す奴の姿。
アサシンが堂々と正面から現るるは自信の表れ。
それ即ち、必ず手を下すという決意の証。
ならば敗れた最後の砦とて末端の役には立とう。
さぁ、この身も贄に加えるがいい。
グレートシュララの出現と共に壁際まで転がされた。
否、コレは……。
半壊した屋敷を背に遠くなる姿を呆然と見送る。
『傍らに人無きが如し』
それがお前ではなかったのか?
待て。
行くな。
どうして。
「シュララ!」
最後に触れたのはいつだったか思い出せない。
あれもこれもと思い出しては黒く塗り潰されている自分の記憶に苛立ち、頭を抱える。
最後になるなんて考えていなかった。
最後になるなんて思いもしなかった。
悔やまぬよう、未練を遺さぬよう、敗れた場合は敵を巻き込んで潔く散るのがアサシンの在り方だった。
そうであれと教わり、実行してきた。
そのつもりだった。
『おたすけー!』
自惚れていたのだ。
長い間を強者という立場に浸かり続けた結果だった。
自我が強すぎてアサシンになり損なったこの身が憎い。
「シュララ……!」
お前の声も姿も、影に覆われていく。
最後に触れたのはいつだったか思い出せない。
あれもこれもと思い出しては黒く塗り潰されている自分の記憶に苛立ち、頭を抱える。
最後になるなんて考えていなかった。
最後になるなんて思いもしなかった。
悔やまぬよう、未練を遺さぬよう、敗れた場合は敵を巻き込んで潔く散るのがアサシンの在り方だった。
そうであれと教わり、実行してきた。
そのつもりだった。
『おたすけー!』
自惚れていたのだ。
長い間を強者という立場に浸かり続けた結果だった。
自我が強すぎてアサシンになり損なったこの身が憎い。
「シュララ……!」
お前の声も姿も、影に覆われていく。