あらためて、2018

嘘の印をしないで、指を見せて約束して、のシーンが本当に本当に良くって、私、やっぱり約束が好きなんだなと　約束というものをいちばん信用していないから

何度でも観たい
youtu.be/CI-WvOvmqYE

指十字のサインとか、シーンの端々に茶目っ気あるカットが盛り込まれており、そんなところも大変良かった

鮮やかな奈落へ足を踏み外す
間違いなく今年観た中で一番美しい作品だった

サブカル鬱クネクネの申し子みたいな人だったのに、今や文学男子の象徴にまで登り詰めた松村北斗は本当に凄い。私が男だったら自認松村北斗になるところだった、危なかった。
BUMP とか Radiohead とか有線イヤホンとか、どこまでも見たことがある都会の「暮らし」のカットとか、そういうあれこれを押しのけて新宿紀伊國屋で働いている又吉に笑ってしまった。

今日が映画の日じゃなければ観ようとも思わなかった作品。中学の時に見たアニメ版にはそれくらい心を逆撫でられた記憶があり、今回もいくつか思うところはあったものの、良い方向にアップデートされていたと思う。俳優のはたらきもあって、原作では記号然としていた女性キャラクターにも息が吹き込まれていた。
原作では、青春の据わりの悪さであったり、グロテスクでトラウマチックな印象が強かったのだが、映画は終始「大人になってしまった我々」の美化された世界観から物事が語られており、邦画のトレンドは変わらないなと思わず腕を組んだ。
山崎まさよしの名曲は当然素晴らしく、話題になっていたパンフレットも遊び心があり素敵でした。

方舟／天球儀／泡沫／水瓶／白髪／十字架／羽根／影／化石／螺旋階段／風／波／水／太陽／瞳孔／魚／海底都市／釣竿／破瓜／砂漠