ここでいう「知性」と、日常生活での「知的」（「あの人は知的だ」）の用法には微妙なズレがある気がするな。

「知性」と何かをごっちゃにして考えている気がする、、。何だ？ 科学信仰か？ 社会の価値観に従って（または否定して）生きることか？ 動物的欲求を抑制することか？

知性と楽しさだって両立するはず、じゃなきゃおかしいし。そういう人たくさんいる。

反知性であることと勉強の成績が悪いことは（相関はするかもしれないが）必要十分条件ではないし、「反知性」と外向性の結びつきに関しては僕の完全なバイアス。そもそも反知性という言葉の意味をよく考えたことがないから変な使い方をしてしまう。

頭の悪い高校に行って、男友達と集まって酒飲んでバカやって笑って、バカみたいにTikTokやってる女の子とたくさん遊んで、っていうのをやってみたかったな、って思うのは、そうしている人の方が「賢く」生きてきた僕よりも楽しそうに見えるから。別に関係ないか？ 最初の読点の前後は関係ないかも。

それでも皆さんは知性を追い求めてください、っていうメッセージを発する人は貴重だと思う（大学の総長がなんかの式で言ったって話あったよね）。そういうメッセージを子供達に伝えていくことが責任の一つかな。

現代文の授業でこういう言論は扱っているはずなのに、授業では文章を読み解く力を養成するための「道具」として評論が扱われている気がする。僕は教科書の評論を読むのがすごく好きで、それらが今の僕の考え方を形作ったと思うけど、他の人はどう捉えているんだろう。

現代社会は、知性を追い求めない方が生きやすいのかもしれない。多分現代社会に限った話じゃないと思うけど。あらゆる時代に生きる知識人はきっと同じ悩みを抱えていたんだろうなあ。

それを実践するには、たぶん「自分は周囲の人間に対しても責任を負っている」という従来の価値観を内面化する必要があるのだなと思う。僕自身これを全く持っていないわけではないが、中途半端に西洋の個人主義を神格化するようなシステム、文化で育ってきたせいで、曖昧なところがある。

確かに選択的無知はメンタルを守るし、それは情報過多の現代では必須スキルだと思う。でも、知らなければいけないことはあるし、それがネガティブな情報であることもある。それに対して無知であることを選ぶのは、ただの責任逃れなのかもしれない。