海堂はカイのことを入学した当初から好敵手に位置づけている。
「カイにはもっと可能性があるはずだ! 根地にもそう進言しているのだが……!」
ダンスを止め、ぐっと拳を握る海堂。
「カイに伝えとくよ」
そう言いながら、『華と器』という言葉がフミの頭を重たく巡る。
了
海堂はカイのことを入学した当初から好敵手に位置づけている。
「カイにはもっと可能性があるはずだ! 根地にもそう進言しているのだが……!」
ダンスを止め、ぐっと拳を握る海堂。
「カイに伝えとくよ」
そう言いながら、『華と器』という言葉がフミの頭を重たく巡る。
了
「しかし、お前とこうやって後輩について語り合うようになるとはな!」
「ん、どういうこと?」
「昔のお前は、どうすれば自分が舞台の上で輝けるかの一点に全精力を注いでいた! お前の世界にいるのは立花継希だけだっただろう!」
「……!」
「俺はあの時期のお前も嫌いではないがな! 今こうやって、後輩のことを、クラスのことを考えられるようになったお前も良いと思う! カイと組んだのも大きいと思うぞ! カイは優秀な男だ」
「しかし、お前とこうやって後輩について語り合うようになるとはな!」
「ん、どういうこと?」
「昔のお前は、どうすれば自分が舞台の上で輝けるかの一点に全精力を注いでいた! お前の世界にいるのは立花継希だけだっただろう!」
「……!」
「俺はあの時期のお前も嫌いではないがな! 今こうやって、後輩のことを、クラスのことを考えられるようになったお前も良いと思う! カイと組んだのも大きいと思うぞ! カイは優秀な男だ」
フミの最初のパートナー、立花継希。
ユニヴェールの至宝と呼ばれた人。
「クォーツの1年は、同期で組むことになるのかっ?」
「ん? ああ、どうだろな。なにせうちの組長はクロだからさ」
潜る思考を一旦止めて、今の話に戻る。
「先輩後輩で組む可能性もあるぞ。うちにはミツだっているし」
「あのトレゾールか! だが、アルジャンヌをやるなら司のような覚悟がいるぞ!?」
「今年度入ってから、あいつもちょっとずつ変わってきてんだよ」
「ほぉ……それも菅知に聞かせてやらなければ。あいつは白田美ツ騎を強く意識している」
フミの最初のパートナー、立花継希。
ユニヴェールの至宝と呼ばれた人。
「クォーツの1年は、同期で組むことになるのかっ?」
「ん? ああ、どうだろな。なにせうちの組長はクロだからさ」
潜る思考を一旦止めて、今の話に戻る。
「先輩後輩で組む可能性もあるぞ。うちにはミツだっているし」
「あのトレゾールか! だが、アルジャンヌをやるなら司のような覚悟がいるぞ!?」
「今年度入ってから、あいつもちょっとずつ変わってきてんだよ」
「ほぉ……それも菅知に聞かせてやらなければ。あいつは白田美ツ騎を強く意識している」
なにより、彼には隣に並ぶ人がいる。
「菅知もアルジャンヌの顔だな。元ジャックだなんて今じゃ思えねーよ」
「おお! お前にそう言ってもらえるのは俺としても嬉しい! 菅知も喜ぶだろう! 伝えておく!」
華やかなジャック生達に押され伸び悩む菅知にジャック転向を勧めたのは海堂だ。このダンスルームで二人稽古する姿をフミは何度も見かけた。
「だが、最良のパートナーというものは難しさもあるな!」
「難しさ?」
「俺はそのパートナーを残して卒業しなければいけない。そして菅知は残されなければいけない」
なにより、彼には隣に並ぶ人がいる。
「菅知もアルジャンヌの顔だな。元ジャックだなんて今じゃ思えねーよ」
「おお! お前にそう言ってもらえるのは俺としても嬉しい! 菅知も喜ぶだろう! 伝えておく!」
華やかなジャック生達に押され伸び悩む菅知にジャック転向を勧めたのは海堂だ。このダンスルームで二人稽古する姿をフミは何度も見かけた。
「だが、最良のパートナーというものは難しさもあるな!」
「難しさ?」
「俺はそのパートナーを残して卒業しなければいけない。そして菅知は残されなければいけない」
圧倒的なカリスマ性でオニキスを率いる海堂をオニキス生達はみな、尊敬の眼差しで見つめている。それは、海堂の同期であるオニキス76期生の生徒も同じだ。いや、恐らく同期だからこそ、一年の時から未来のジャックエース候補として舞台の上で活躍していた海堂を羨望の眼差しで見上げている。それがそのまま、海堂と同期たちの間に上と下を作った。海堂への尊敬が増せば増すほど、その差は大きくなる。孤独は広がる。
それを物ともしない強さが彼にはあるが。
圧倒的なカリスマ性でオニキスを率いる海堂をオニキス生達はみな、尊敬の眼差しで見つめている。それは、海堂の同期であるオニキス76期生の生徒も同じだ。いや、恐らく同期だからこそ、一年の時から未来のジャックエース候補として舞台の上で活躍していた海堂を羨望の眼差しで見上げている。それがそのまま、海堂と同期たちの間に上と下を作った。海堂への尊敬が増せば増すほど、その差は大きくなる。孤独は広がる。
それを物ともしない強さが彼にはあるが。
彼女を通してたくさんの人が行き交い、声が、感情が、響き合います。
彼女の『透明』を通して、ユニヴェールの『色』が見えてきます。
今回は、江西さんという視点も加わり、彼女の姿を見ることに。
鳳さんも鳳さんらしくしています。
司さんも、クォーツにはない響きがありました。クラスを背負う人特有の凄みがあります。
いつも以上に色んな人たちの声がきこえるのも、このドラマCDの醍醐味になっています。
彼女を通してたくさんの人が行き交い、声が、感情が、響き合います。
彼女の『透明』を通して、ユニヴェールの『色』が見えてきます。
今回は、江西さんという視点も加わり、彼女の姿を見ることに。
鳳さんも鳳さんらしくしています。
司さんも、クォーツにはない響きがありました。クラスを背負う人特有の凄みがあります。
いつも以上に色んな人たちの声がきこえるのも、このドラマCDの醍醐味になっています。
別の場所でも言ったのですが、高科さんが誰かを呼ぶときの声が個人的に好きです。呼びかける相手によって声色も違います。
「江西センセ」、「司」、「カイ」、高科さんが誰かの名前を呼ぶたびに相手との歴史を感じます。
歴史を疎みながらも歴史を尊ぶ、彼の美しさが滲んでいるのかもしれませんね。
別の場所でも言ったのですが、高科さんが誰かを呼ぶときの声が個人的に好きです。呼びかける相手によって声色も違います。
「江西センセ」、「司」、「カイ」、高科さんが誰かの名前を呼ぶたびに相手との歴史を感じます。
歴史を疎みながらも歴史を尊ぶ、彼の美しさが滲んでいるのかもしれませんね。
ジャンル変わってもおちょさんいると自分だけじゃないって安心する
ありがとう
ジャンル変わってもおちょさんいると自分だけじゃないって安心する
ありがとう
私もちょこちょこ描いてるのでまた作業通話いい?
私もちょこちょこ描いてるのでまた作業通話いい?
おつかれおつかれ!
おつかれおつかれ!
おつかれさま〜!
おつかれさま〜!
終わったら通話しようね
ファイトー!!
終わったら通話しようね
ファイトー!!
何度もリテイクくらってる感じかな?
今度は通りますように〜🥲
何度もリテイクくらってる感じかな?
今度は通りますように〜🥲
まだネーム中なんかな?今度は〆切いつなの?
まだネーム中なんかな?今度は〆切いつなの?