この作家さんらしい攻めの強引さとか絵路のきらきら甘いところとかが感じられない。それがとても残念。

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愛は金なりⅡ
やっぱりあったわ！！
幼児化いいな。パラレルifじゃなくてちゃんと本編として描けるのが人外の良さだなと思う。アモちゃんがいい子で仕方ない。器用な男の戸惑いは可愛い。もっと読みたい。

確かにすごい。バース性の悲哀から目をそらさずに取り上げて、なおかつ重苦しくしすぎないバランス感覚が優れている。育ちの良い家特有のテンポにリアル感がある。弟と従者はどうなるのさ？それも気になる。Siriに叱れるDomもかわいいよね。300ページ超って太っ腹。

いつも筋肉のかげにかくれているけど、健気なキャラを描くのがうまい。当て馬もいい。サブキャラもいい。

確かに鬼がかわいい。餓鬼？たちもかわいらしい。最後のコマが健気。巴もスッキリとしてかっこよかった。孤独を実感するシーンの静謐さが美しい。

他の作品に比べると、筋肉もおじさん具合もほんのり。それでも明るく勢いのある絵路は健在で清々しい。珍しく背景が複雑。女性も複数登場するけど、やっぱりコミカルで楽しい流れだった。男気を見せる瞬間もあり、歩み寄りもあり、各自の変化と関係の変化がわかりやすい。やっぱりそれが求められるものか。

口コミにあった「使い回し」はわからず。それよか攻めは余白のある目の涼やかな四角い顔立ち、受けは卵形の美形とかき分ける傾向がある気がする。でもそんなもんだろ。世界観の美しさ。文化的背景の話が適度で重苦しさはない。ファンタジーだがどこかに存在している気がする世界観。夢と現とか現実と夢想とか境界のぼかしかたがうまい。

両思いを確認するまでの、周りからみたら100パー両思いですねの段階もいいし、りょうおもいになってからお付きが邪魔してくるのもいい。お育ち良い故の純真最高。これが本当の小悪魔ですね……よいよい。なぜか続編があると勘違いして読んでたので、なくて切なかった。でも一冊でじゅうぶんな読み応えです。やっぱり200ページ超えてると満足度が違う。口コミ600超は伊達じゃない。