時間がないんだ、上弦を倒すためだから今だけ刀を貸して、見逃して。
「刀が折れたらどうする！」
僕が責任を取る。何でもする。お金でも屋敷でも命でも、僕のすべてで償う。僕の総てをあげる。だから今だけ我慢して！

あいつら！
彼方に走り去っていく二人の姿を見つけた蛍は追いかけようとする。
無一郎は首に縋りついて抱きつくように押し留めたが力比べで負けそうになっている

倒れた蛍を仰向けにして上に乗る無一郎。心臓に耳をあて生きていることを確認する。
刀が準備できた鉄穴森と小鉄は炭治郎のいる方角へ走り出した。
僕も追いかけよう、そう思ってゆっくり起き上がろうとするが体が重くてなかなか起き上がれない。
そうこうしているうちに蛍が目を覚ました。
刀！！！と叫んで飛び起きる

しかしねずこちゃんがいるということは…
うーん

ちょっと嬉しそうにする無一郎。戦いが終わって生き残って、蛍が望むなら挑戦してみるのもアリかも…と希望を持つ。
しのぶさんは無一郎の反応にびっくりするし、みつりちゃんに報告する。姫😻にも？

「じゃあ素顔を見たから結婚しろと迫られた場合は断ってもいいんだね…」
「えっ…だ、誰にですか」
「誰かはまだわからないんだけど。それに僕は男だから刀鍛冶と結婚なんてできないし。からかわれただけかもね。……でもその時の僕は孤独だったから、愛情を与えてもらえるんだって期待してしまったんだよ…」

蛍ちゃんが無一郎を担いで階下の鉄穴森さんの部屋へ。
事情を話すと微妙な顔をしながら「それは愛がなくなったからではないでしょうか」と核心をついた。
🈚愛がなくなったと言うなら、それは僕じゃなくて鋼鐵塚さんのほう。愛する人がいて他の人とお見合いするって有り得ないから

抱きつかれたので、膝抱っこでよしよしトントンしてやる。
「襲われたのが無一郎じゃなくて良かったあああ！無一郎と玄弥が怪我しなくて良かったあああ！うわあああん！」と泣き叫ぶ有一郎。

そしてそれを目撃してしまう実弥ちゃん

緊張で強張っているが気丈に振る舞っていた有一郎。無一郎と玄弥のほうを心配している。
蛍とふたりきりになって
「切られたのが髪でまだ良かったな。首切られてたら死んでたかもしれん」
とへらへら言われて緊張の糸が切れ、ウワーッと声を上げて泣く有一郎

保護者を呼ぶことになり、警察署で合流する。
時透パパ、実弥ちゃん、運転手として蛍ちゃんも。
(鋼鐵塚さんの整備は蛍ちゃんの祖父の会社)