遅読で並行読書なので内容は頭に残りません
難しい事はよくわかりませんが読書が好き
めちゃめちゃ面白かった!
「言わないでおいたこと」を重心に延びる11の世界を堪能できました。
めちゃめちゃ面白かった!
「言わないでおいたこと」を重心に延びる11の世界を堪能できました。
弁護士事務所に駆け込む外国人の人生模様は想像も及ばないが、イデオロギーや党派性ではなく、筆者の方が職業柄出会った目の前の人に感じたことを情熱とユーモアを持って書かれているので、かえって深く考えさせられた。
法治国家で生きる上で法治の否定はできないが、個別の場合で法が涙することを邪魔しないようにすること、そもそも法の問題として騒ぎたてる以前の寛容さを忘れないくらいはしていきたい。
『ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」』
ななころび やおき
弁護士事務所に駆け込む外国人の人生模様は想像も及ばないが、イデオロギーや党派性ではなく、筆者の方が職業柄出会った目の前の人に感じたことを情熱とユーモアを持って書かれているので、かえって深く考えさせられた。
法治国家で生きる上で法治の否定はできないが、個別の場合で法が涙することを邪魔しないようにすること、そもそも法の問題として騒ぎたてる以前の寛容さを忘れないくらいはしていきたい。
『ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」』
ななころび やおき
モナカの家系図や定食のメニュー表などキャッチーな例も楽しいし最大公約数を圏論の定義で捉えると確かに関係性がより鮮明に浮かび上がってくる気がした!
日常のざっくりとした感覚で「モノ」ではなく、それをとり結ぶ関係性こそが主体であるというのはなんとなく理解できる。ただこれに対応する日常の言葉は曖昧だが、その定義と単語・思考法を圏論は用意しているらしい。
数学なので、あまり価値観の話にしてはあれだがこういう視座を少し強化できたらいいなと思う。
『はじめての圏論』加藤文元
モナカの家系図や定食のメニュー表などキャッチーな例も楽しいし最大公約数を圏論の定義で捉えると確かに関係性がより鮮明に浮かび上がってくる気がした!
日常のざっくりとした感覚で「モノ」ではなく、それをとり結ぶ関係性こそが主体であるというのはなんとなく理解できる。ただこれに対応する日常の言葉は曖昧だが、その定義と単語・思考法を圏論は用意しているらしい。
数学なので、あまり価値観の話にしてはあれだがこういう視座を少し強化できたらいいなと思う。
『はじめての圏論』加藤文元
5つの短編が収録されていてどれも面白かった。
甲乙つけがたいが、最後の『嚙めない肘』が一番好きだな。
「肘は近いが嚙めない」という、不可能なことを揶揄するロシアの言葉から作られた不屈の男の物語。話の面白さはもちろん、こういう言い回しが知れるのも味があって良い。
この作者の小説には、山ほどの仕掛けや思考の種が仕込まれているらしいが、普遍的な哲学の問題を導くより、独特なストーリーテリングやちょっぴり刺さる社会風刺を純粋に楽しむくらいの方が僕にはあっている。
『瞳孔の中』 クルジジャノフスキイ作品集
5つの短編が収録されていてどれも面白かった。
甲乙つけがたいが、最後の『嚙めない肘』が一番好きだな。
「肘は近いが嚙めない」という、不可能なことを揶揄するロシアの言葉から作られた不屈の男の物語。話の面白さはもちろん、こういう言い回しが知れるのも味があって良い。
この作者の小説には、山ほどの仕掛けや思考の種が仕込まれているらしいが、普遍的な哲学の問題を導くより、独特なストーリーテリングやちょっぴり刺さる社会風刺を純粋に楽しむくらいの方が僕にはあっている。
『瞳孔の中』 クルジジャノフスキイ作品集
そこに流れる権利と自由の思想の対立も面白かった。
僕が、実際の自分の仕事にはあまり役に立たないのに産業勃興期の創業者列伝が好きなのは、手作り感溢れるアマチュアリズムの信じられない熱さが好きなんだろうなと思った。
『ハッカーを追え』ブルース スターリング
そこに流れる権利と自由の思想の対立も面白かった。
僕が、実際の自分の仕事にはあまり役に立たないのに産業勃興期の創業者列伝が好きなのは、手作り感溢れるアマチュアリズムの信じられない熱さが好きなんだろうなと思った。
『ハッカーを追え』ブルース スターリング
『時間移民 』面白かった。
劉慈欣はとにかくスケールがでかい!三体絡みでない世界観の作品もやっぱり良くて、なかでも「フィールズ・オブ・ゴールド」が一番好み。どんどん遠ざかるシンボルと信者がセツナイ。
宇宙物以外も読みたくなったので『月の光 現代中国SFアンソロジー』ケン・リュウ編も読んだ。
10編を超える小説が全部面白いこの多様さがアンソロジーの醍醐味。
なかでも、アラン・チューリングの挿話と心に病気を抱える主人公の話が交互に織りなす「おやすみなさい、メランコリー」夏笳(シアジア)と、歴史が逆流していく世界での無常の人生を描く「金色昔日」宝樹がぶっささった。
『時間移民 』面白かった。
劉慈欣はとにかくスケールがでかい!三体絡みでない世界観の作品もやっぱり良くて、なかでも「フィールズ・オブ・ゴールド」が一番好み。どんどん遠ざかるシンボルと信者がセツナイ。
宇宙物以外も読みたくなったので『月の光 現代中国SFアンソロジー』ケン・リュウ編も読んだ。
10編を超える小説が全部面白いこの多様さがアンソロジーの醍醐味。
なかでも、アラン・チューリングの挿話と心に病気を抱える主人公の話が交互に織りなす「おやすみなさい、メランコリー」夏笳(シアジア)と、歴史が逆流していく世界での無常の人生を描く「金色昔日」宝樹がぶっささった。
新メディアが満鉄観光を通じ喧伝する王道楽土、五族協和。
交差するまなざしと体験、帝国のドラマトゥルギー!
上演装置としての満鉄や観光バスは、観光地にバスが止まるというよりバスが止まる所が観光地だと言わんばかりの政治性が溢れまくり。
観光を生み出す政治と、観光が生み出す政治が両輪で加速する。
人が混じり増えていくことの可能性と、関係性によって異なる心象を受ける多くの他者に思い至る寛容が肝要。
観光を受け入れる側になった現在に通じる気づきがあった。
固い学術書かと思ったが、読みやすく面白かった。
『帝国と観光 「満洲」ツーリズムの近代』 高 媛
新メディアが満鉄観光を通じ喧伝する王道楽土、五族協和。
交差するまなざしと体験、帝国のドラマトゥルギー!
上演装置としての満鉄や観光バスは、観光地にバスが止まるというよりバスが止まる所が観光地だと言わんばかりの政治性が溢れまくり。
観光を生み出す政治と、観光が生み出す政治が両輪で加速する。
人が混じり増えていくことの可能性と、関係性によって異なる心象を受ける多くの他者に思い至る寛容が肝要。
観光を受け入れる側になった現在に通じる気づきがあった。
固い学術書かと思ったが、読みやすく面白かった。
『帝国と観光 「満洲」ツーリズムの近代』 高 媛
第二巻の中では「第八 心不可得」「十四 空華」が印象に残った。
「心不可得」では徳山と餅売りの老婆の関係で、正師に合わねば老婆の質問にも答えられないのは分かるとして、老婆は徳山に力量が有っても無くても餅は売れないし、あげくに老婆の力量も怪しまれて踏んだり蹴ったりじゃないか!行為・関係として現成する縁起は巻き込まれ事故の連続か!
「十四 空華」は単純に華麗で良い。
第三巻はいつ出るのだろう?楽しみだ。
『正法眼蔵 全 新講 第二巻』南 直哉
第二巻の中では「第八 心不可得」「十四 空華」が印象に残った。
「心不可得」では徳山と餅売りの老婆の関係で、正師に合わねば老婆の質問にも答えられないのは分かるとして、老婆は徳山に力量が有っても無くても餅は売れないし、あげくに老婆の力量も怪しまれて踏んだり蹴ったりじゃないか!行為・関係として現成する縁起は巻き込まれ事故の連続か!
「十四 空華」は単純に華麗で良い。
第三巻はいつ出るのだろう?楽しみだ。
『正法眼蔵 全 新講 第二巻』南 直哉
出てくる数値がとにかく桁外れで、話は脱線しまくりながら縦横無尽に展開。全ての挿話が全部小噺かと思う程、間抜けとポンコツだらけ。落語の世界に入り込んだのかと錯覚するほど人の業が剥き出しの狂騒曲!
子供の頃に読んだ偉人伝とは全く違う英雄の姿と、メディアが煽る熱狂と踊り狂う大衆のマッチポンプ。100年前のアメリカのたったひと夏を切り抜いた中に僕の大好きなアホで偉大なあの国が浮かび上がる。
こういう筆致の方が、歴史を見つめるというよりその場に居合わせたかのような、記録というより記憶に近い体験ができたような気がして面白かった。
『アメリカを変えた夏 1927年』 ビルブライソン
出てくる数値がとにかく桁外れで、話は脱線しまくりながら縦横無尽に展開。全ての挿話が全部小噺かと思う程、間抜けとポンコツだらけ。落語の世界に入り込んだのかと錯覚するほど人の業が剥き出しの狂騒曲!
子供の頃に読んだ偉人伝とは全く違う英雄の姿と、メディアが煽る熱狂と踊り狂う大衆のマッチポンプ。100年前のアメリカのたったひと夏を切り抜いた中に僕の大好きなアホで偉大なあの国が浮かび上がる。
こういう筆致の方が、歴史を見つめるというよりその場に居合わせたかのような、記録というより記憶に近い体験ができたような気がして面白かった。
『アメリカを変えた夏 1927年』 ビルブライソン
1904年の三越「デパートメントストア宣言」から始まる日本商業の近代化の夢は主役を変えつつ、1992年のペガサスクラブ「チェーンストア産業化宣言」につながる、欧米にキャッチアップし日本を豊かにしようとする気概に溢れていたように感じた。
外部を取り込むことで見える、社会の多重性と多様性、時間の蓄積、そこから見える自己というものの重要性を感じた。
『三越 誕生! 帝国のデパートと近代化の夢』和田 博文
『百貨店の戦後史 全国老舗デパートの黄金時代』夫馬信一
1904年の三越「デパートメントストア宣言」から始まる日本商業の近代化の夢は主役を変えつつ、1992年のペガサスクラブ「チェーンストア産業化宣言」につながる、欧米にキャッチアップし日本を豊かにしようとする気概に溢れていたように感じた。
外部を取り込むことで見える、社会の多重性と多様性、時間の蓄積、そこから見える自己というものの重要性を感じた。
『三越 誕生! 帝国のデパートと近代化の夢』和田 博文
『百貨店の戦後史 全国老舗デパートの黄金時代』夫馬信一
さまざまな伏線回収が流れ込むラストのクライマックスで、物語と僕の時計が合わせれ梯子がつながれる。感動した。
小説、ことにSFは全てがメタファーだがあえて言語化せず数がでかいのは良いというところに留まっていたい。
ファーストコンタクトと宇宙探索が主な展開だが、寿命と回帰の2重の意味で永劫が扱われるなかで遠未来と遠過去というのは可能なのかと謎を残して良い読書だった。
『一億年のテレスコープ』春暮康一
さまざまな伏線回収が流れ込むラストのクライマックスで、物語と僕の時計が合わせれ梯子がつながれる。感動した。
小説、ことにSFは全てがメタファーだがあえて言語化せず数がでかいのは良いというところに留まっていたい。
ファーストコンタクトと宇宙探索が主な展開だが、寿命と回帰の2重の意味で永劫が扱われるなかで遠未来と遠過去というのは可能なのかと謎を残して良い読書だった。
『一億年のテレスコープ』春暮康一
家康と同じく愛知から関東に出てきた身として感じる面白さがあった。
もう田舎にいたより長い年月を関東で過ごしているが、江戸の地名を原体験として獲得したわけではないのでその由来や逸話を知ると、新しい興味とそこはかとない疎外感を感じる。
読書はやはりよい。
『家康、江戸を建てる』
門井慶喜
www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E5...
家康と同じく愛知から関東に出てきた身として感じる面白さがあった。
もう田舎にいたより長い年月を関東で過ごしているが、江戸の地名を原体験として獲得したわけではないのでその由来や逸話を知ると、新しい興味とそこはかとない疎外感を感じる。
読書はやはりよい。
『家康、江戸を建てる』
門井慶喜
www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E5...
同じ哲学者の解説を、違う本で読むと差があってそれもまた面白い。
エンペドクレスいいなぁ、何故か僕の中で評価爆上がり!
細かい学説はよく分からないが、価値観・思考様式・生き方・社会情勢・歴史などが流れ込んだ「逸話」から哲学を考えてみるなんて、自分が引っかかる事を軸にDIYで考えるという事の楽しさが前面に出ていて良いなと思った。
普段、ビジネス書や実用書しか読まない人こそ、めちゃめちゃ楽しめるし、少し視座がずれるので普段の生活にも気づきが出ること間違いなし!
『ゆる古代ギリシア哲学入門』
ネオ高等遊民
同じ哲学者の解説を、違う本で読むと差があってそれもまた面白い。
エンペドクレスいいなぁ、何故か僕の中で評価爆上がり!
細かい学説はよく分からないが、価値観・思考様式・生き方・社会情勢・歴史などが流れ込んだ「逸話」から哲学を考えてみるなんて、自分が引っかかる事を軸にDIYで考えるという事の楽しさが前面に出ていて良いなと思った。
普段、ビジネス書や実用書しか読まない人こそ、めちゃめちゃ楽しめるし、少し視座がずれるので普段の生活にも気づきが出ること間違いなし!
『ゆる古代ギリシア哲学入門』
ネオ高等遊民
文中の豊川海軍工廠は僕の実家のすぐそばで、空襲や大地震の話も聞いたことがある。
その跡地の自衛隊駐屯地や日本車両から出る引き込み線を通る新幹線車両を見ながら僕は育った。
祖父とは殆ど会話をした記憶はないが、海軍工廠に居たことは何となく聞いたことがあるので、もしかしたら宗田理と会ったことも有るのかもしれない。
まだ僕が幼かったころ親戚の家にあった戦争で亡くなった人を祀ってあった祭壇は独特の雰囲気がありテレビなどで流れる戦争とはまた違った記憶があの土地にもあったんだと思う。
『ぼくが見た太平洋戦争 』宗田 理
文中の豊川海軍工廠は僕の実家のすぐそばで、空襲や大地震の話も聞いたことがある。
その跡地の自衛隊駐屯地や日本車両から出る引き込み線を通る新幹線車両を見ながら僕は育った。
祖父とは殆ど会話をした記憶はないが、海軍工廠に居たことは何となく聞いたことがあるので、もしかしたら宗田理と会ったことも有るのかもしれない。
まだ僕が幼かったころ親戚の家にあった戦争で亡くなった人を祀ってあった祭壇は独特の雰囲気がありテレビなどで流れる戦争とはまた違った記憶があの土地にもあったんだと思う。
『ぼくが見た太平洋戦争 』宗田 理
言語は、本当にコミュニケーションがとれるのか疑問が湧く、目立つ線引きだが、同じ言語話者間でも経路依存の差はあるし、極論クオリアや哲学的ゾンビまで考えると文化や思想とはどこまで相互理解や止揚が可能なのかなんて思った。
だからこそあまり拘らず様々な興味をもってDIYで考えるのが一番楽しいんだなと思った。
『言語の本質』今井むつみ 秋田喜美
『誤読と暴走の日本思想』 鈴木 隆美
言語は、本当にコミュニケーションがとれるのか疑問が湧く、目立つ線引きだが、同じ言語話者間でも経路依存の差はあるし、極論クオリアや哲学的ゾンビまで考えると文化や思想とはどこまで相互理解や止揚が可能なのかなんて思った。
だからこそあまり拘らず様々な興味をもってDIYで考えるのが一番楽しいんだなと思った。
『言語の本質』今井むつみ 秋田喜美
『誤読と暴走の日本思想』 鈴木 隆美
最大の収穫はエナクティブ認知という単語を知ったこと。自己とは行為によって「私」を創造する進行中のプロセスでしかないなんて、まんま南直哉!
『仏教は科学なのか』エヴァン・トンプソン
最大の収穫はエナクティブ認知という単語を知ったこと。自己とは行為によって「私」を創造する進行中のプロセスでしかないなんて、まんま南直哉!
『仏教は科学なのか』エヴァン・トンプソン
面白かった。
第一部は没入できたけど、時代の隔たりを表そうとしたのか2章以降の文体の変化が僕には合わなかった。設定やキャラクター・ストーリーは好みだったのでそこだけ残念。
面白かった。
第一部は没入できたけど、時代の隔たりを表そうとしたのか2章以降の文体の変化が僕には合わなかった。設定やキャラクター・ストーリーは好みだったのでそこだけ残念。
なぜか対談形式の前半よりも後半の方が読みやすかった気がするがどちらも面白かった。
『今日のアニミズム』という本が同著者であるらしいので今度読んでみたい。
二項対立をツイストさせ媒介と縮約の循環構造を形作るトライコトミーっていう考え方が興味深いなと思ったがいかんせんよくわからなかった。
とにかく空海が絡むと密教最高ってなるのですがすがしくて良い。
『空海論/仏教論』清水 高志
なぜか対談形式の前半よりも後半の方が読みやすかった気がするがどちらも面白かった。
『今日のアニミズム』という本が同著者であるらしいので今度読んでみたい。
二項対立をツイストさせ媒介と縮約の循環構造を形作るトライコトミーっていう考え方が興味深いなと思ったがいかんせんよくわからなかった。
とにかく空海が絡むと密教最高ってなるのですがすがしくて良い。
『空海論/仏教論』清水 高志
面白いアイデアいっぱいだが考えが収束せずに発散してしまう本だ。
原始社会の生贄制度から古代社会の王政、現代の法制度までが、聖なるものを作り出し、因果応報をごまかして共同体が暴力の連鎖・感染で壊滅することがないようにしてきたんだということかな。
面白かったのが、双子が禁忌とされる共同体があって、それはその差異のなさが暴力を呼び込むからという理由じゃないかという準拠集団論のハシリみたいな考察が良かった。
ギリシャ悲劇・フロイト・レヴィ=ストロースなどの読解から合理主義では理解できない人類の側面をちらっと見られる気がした。
『暴力と聖なるもの 』ルネ ジラール
面白いアイデアいっぱいだが考えが収束せずに発散してしまう本だ。
原始社会の生贄制度から古代社会の王政、現代の法制度までが、聖なるものを作り出し、因果応報をごまかして共同体が暴力の連鎖・感染で壊滅することがないようにしてきたんだということかな。
面白かったのが、双子が禁忌とされる共同体があって、それはその差異のなさが暴力を呼び込むからという理由じゃないかという準拠集団論のハシリみたいな考察が良かった。
ギリシャ悲劇・フロイト・レヴィ=ストロースなどの読解から合理主義では理解できない人類の側面をちらっと見られる気がした。
『暴力と聖なるもの 』ルネ ジラール
駐妻記も気になっていたのであってヨカッタ!
タイにイキタイ。
読むのがとても楽しみデス。
駐妻記も気になっていたのであってヨカッタ!
タイにイキタイ。
読むのがとても楽しみデス。
それにしても、こういう本が好き。前のめりにならずとも堂々と生きている人に出会える本。
アニミズムまではいかないがまだ生から死まで丸ごと生活に含まれていた日本でいうと落語がまだ息づいている世界。
表題になっている「送行餃子、迎客麺」って習慣は日本の引っ越し蕎麦みたいなもんか。こういう儀礼を通じて心を表す文化はもっと大切にしたいヨネと思った。
『送別の餃子 中国・都市と農村肖像画』井口淳子
それにしても、こういう本が好き。前のめりにならずとも堂々と生きている人に出会える本。
アニミズムまではいかないがまだ生から死まで丸ごと生活に含まれていた日本でいうと落語がまだ息づいている世界。
表題になっている「送行餃子、迎客麺」って習慣は日本の引っ越し蕎麦みたいなもんか。こういう儀礼を通じて心を表す文化はもっと大切にしたいヨネと思った。
『送別の餃子 中国・都市と農村肖像画』井口淳子
文体は明るいが科学的合理主義を批判した相対主義というかニヒリズムっぽいなと思うし、意気や良しだがその先になにがあるのかよく解らなかった。
教えてくれた人に、よくわからんと伝えたら自伝の『哲学、女、唄、そして』がめっちゃおもろいんだと力説されたのでググッてみたが高くて買えん。というかファイヤアーベントの本って全部プレ値かいな・・・いつか縁があったら読むか。
それにしてもファイヤアーベントの本を検索すると、絶版の高価な本と、焚火入門しかでてこない。
文体は明るいが科学的合理主義を批判した相対主義というかニヒリズムっぽいなと思うし、意気や良しだがその先になにがあるのかよく解らなかった。
教えてくれた人に、よくわからんと伝えたら自伝の『哲学、女、唄、そして』がめっちゃおもろいんだと力説されたのでググッてみたが高くて買えん。というかファイヤアーベントの本って全部プレ値かいな・・・いつか縁があったら読むか。
それにしてもファイヤアーベントの本を検索すると、絶版の高価な本と、焚火入門しかでてこない。
「前言 読みの四原則」だけ読んだが、これだよ!これ!の書きぶりでこれから少しづつ読むのが楽しみだ。
だがこのペースだと全巻出るのに20年はかかるが大丈夫か?俺。
『正法眼蔵 全 新講 第二巻』南 直哉
「前言 読みの四原則」だけ読んだが、これだよ!これ!の書きぶりでこれから少しづつ読むのが楽しみだ。
だがこのペースだと全巻出るのに20年はかかるが大丈夫か?俺。
『正法眼蔵 全 新講 第二巻』南 直哉
コブラ対マングースでマングースが勝つのは神経系の学習効果の為ということ。
子供の頃に香嵐渓ヘビセンターで親父が力説してた毒が効かないからだ!狡いやつだ!というのは勘違いだったようだ。次に会ったら教えてやろう。
コブラ対マングースでマングースが勝つのは神経系の学習効果の為ということ。
子供の頃に香嵐渓ヘビセンターで親父が力説してた毒が効かないからだ!狡いやつだ!というのは勘違いだったようだ。次に会ったら教えてやろう。