その渦中、空気も読まぬ図体のでかい男がしなを作ったところで、なびく人間などいるわけがない。
愚かで羽虫のように叩き潰せるか弱き人間達だが、馬鹿ではない。皆、凛々しく、たくましく、泥まみれに傷を作った顔が良く似合う。
そう、当世風に言えば「推せる」のだ。
わえの推したちを未だに上から眺めることすらやめられない。だから貴様は、愚かで、浅慮で、女に風の如く通り抜けられるのだ。この阿呆が。
貴様は髪をふり乱し、涙で頬を濡らし、わえのもとへ走るがいい。話はそれからじゃ
その渦中、空気も読まぬ図体のでかい男がしなを作ったところで、なびく人間などいるわけがない。
愚かで羽虫のように叩き潰せるか弱き人間達だが、馬鹿ではない。皆、凛々しく、たくましく、泥まみれに傷を作った顔が良く似合う。
そう、当世風に言えば「推せる」のだ。
わえの推したちを未だに上から眺めることすらやめられない。だから貴様は、愚かで、浅慮で、女に風の如く通り抜けられるのだ。この阿呆が。
貴様は髪をふり乱し、涙で頬を濡らし、わえのもとへ走るがいい。話はそれからじゃ
肌恋しいのは英霊になっても同じこと。柔くて弾力があれば、なお良きこと。麗しの美姫揃い、神に抱かれる栄誉を与えられるというに、首を縦に振る者は現れない。
「神様の御姿に、ひびってんじゃねーの?」
「こんな名誉はありません。それなのに、おかしな話です」
従者も首を傾げるばかり。
「ふむ、神の姿が眩くなってしまうのは、致し方あるまい……」
が、だが。
しかし、だ。
ここまで袖にされるのは、いかに神でも看過できぬ。
肌恋しいのは英霊になっても同じこと。柔くて弾力があれば、なお良きこと。麗しの美姫揃い、神に抱かれる栄誉を与えられるというに、首を縦に振る者は現れない。
「神様の御姿に、ひびってんじゃねーの?」
「こんな名誉はありません。それなのに、おかしな話です」
従者も首を傾げるばかり。
「ふむ、神の姿が眩くなってしまうのは、致し方あるまい……」
が、だが。
しかし、だ。
ここまで袖にされるのは、いかに神でも看過できぬ。
なにかおいしいものをお差し入れに持って行きたいのですが、チョコと紅茶とシュガーボンボンでお変わりないかな……
なにかおいしいものをお差し入れに持って行きたいのですが、チョコと紅茶とシュガーボンボンでお変わりないかな……