伊は日頃から調べたりまとめたりすることは得意である。当日、あれこれ調べて立てたデートプランに沿って五をいろんな場所に連れていった。途中、甘味処に立ち寄り、次に向かう場所を話すと、大福を頬張った五が言った。「なんか任務みてぇ」
「え、」
伊は持っていた湯飲みを落としそうになったが、慌てて握りしめる。なんとなく心当たりはあった。目的地
伊は日頃から調べたりまとめたりすることは得意である。当日、あれこれ調べて立てたデートプランに沿って五をいろんな場所に連れていった。途中、甘味処に立ち寄り、次に向かう場所を話すと、大福を頬張った五が言った。「なんか任務みてぇ」
「え、」
伊は持っていた湯飲みを落としそうになったが、慌てて握りしめる。なんとなく心当たりはあった。目的地
そして伊は海の見える公園のベンチに座っていた。いつも通り黒いスーツを着て、海は見ていなかった。どこを見ても視界にはカップルの姿があった。伊の隣には同じく任務のときの黒い格好をした五が足を投げ出して座っている。場違いと思われるふたりがここに来てから、かれこれ一時間が経とうとしていた。
「やっぱりガセじゃないですか?」
「はあ~?僕が嘘をつかまされたっての?」
「そもそもこんな場所で密会ってあり得ないですよ」
「だからでしょ。木を隠すなら森の中って言うじゃん」
「ソレ、意味合って
そして伊は海の見える公園のベンチに座っていた。いつも通り黒いスーツを着て、海は見ていなかった。どこを見ても視界にはカップルの姿があった。伊の隣には同じく任務のときの黒い格好をした五が足を投げ出して座っている。場違いと思われるふたりがここに来てから、かれこれ一時間が経とうとしていた。
「やっぱりガセじゃないですか?」
「はあ~?僕が嘘をつかまされたっての?」
「そもそもこんな場所で密会ってあり得ないですよ」
「だからでしょ。木を隠すなら森の中って言うじゃん」
「ソレ、意味合って
礼を言う護衛対象の男の頭上には頭襟らしきものが乗っているが、その下はドレッドヘアという不思議な組み合わせだ。一応占い師を生業らしい。
「じゃあさ、僕の死期っていつ頃?」
仕事の駄賃として五が聞いてみると、男は妙な顔をしたが、にわかに檸檬を手にとって丸かじりすると、また奇妙な呪文を唱えながら占うのだった。男は渋い顔で少し躊躇しつつも、近い未来を告げた。「そうなんだ」と五は言った。信じるつもりはなかったが、
礼を言う護衛対象の男の頭上には頭襟らしきものが乗っているが、その下はドレッドヘアという不思議な組み合わせだ。一応占い師を生業らしい。
「じゃあさ、僕の死期っていつ頃?」
仕事の駄賃として五が聞いてみると、男は妙な顔をしたが、にわかに檸檬を手にとって丸かじりすると、また奇妙な呪文を唱えながら占うのだった。男は渋い顔で少し躊躇しつつも、近い未来を告げた。「そうなんだ」と五は言った。信じるつもりはなかったが、