フォークにケーキを載せて、夫に差し出す。フレンが教えてくれた、最近の恋人の作法らしい。恋人以上の関係である夫婦なのだから、私たちが行っても問題ない…はずだ。この場にセテスがいれば多少は文句を言うかもしれないが。
そう思い、照れながら甘えてくれることを期待して差し出した手を温かく包むものがある。視線を向けると、そこには節の立った、槍胼胝の目立つ夫の手と、熱を孕んだ彼の瞳。
一つきりの青に囚われて、ディミトリが私を見つめながら自らの口元までケーキを運ぶのを、彼の熱にじりじりと炙られながら見ていることしかできない。
「次は俺がお前に食べさせてもいいんだろう」
フォークにケーキを載せて、夫に差し出す。フレンが教えてくれた、最近の恋人の作法らしい。恋人以上の関係である夫婦なのだから、私たちが行っても問題ない…はずだ。この場にセテスがいれば多少は文句を言うかもしれないが。
そう思い、照れながら甘えてくれることを期待して差し出した手を温かく包むものがある。視線を向けると、そこには節の立った、槍胼胝の目立つ夫の手と、熱を孕んだ彼の瞳。
一つきりの青に囚われて、ディミトリが私を見つめながら自らの口元までケーキを運ぶのを、彼の熱にじりじりと炙られながら見ていることしかできない。
「次は俺がお前に食べさせてもいいんだろう」
www.pixiv.net/artworks/134...
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