【 http://lit.link/mouettecap 】
乱れた制服、解かれかけのネクタイ。上がってしまった息を整えるのに必死で気が付かなかったのだ、赤い瞳がこんなに近くに居る事に。
遊びの延長だった。暇を持て余したさくまさんが俺のつむじを押し始め、それを無視すると今度は頬をつつき始め。それすら無視すると今度は俺の脇腹を擽り始めた。俺はあまり擽りに強くはない、もうおかしくておかしくて笑い転げていたら、いつの間にかこんな距離に居た。少しでも顔を上げたら触れ合ってしまいそうな、そんな距離。
「このまま、いけない事する?」
「……いけない事って、」
「な〜んだ?考えてみろよ、けいと」
あと、一ミリ。
俺は分かった上で瞳を閉じた。
乱れた制服、解かれかけのネクタイ。上がってしまった息を整えるのに必死で気が付かなかったのだ、赤い瞳がこんなに近くに居る事に。
遊びの延長だった。暇を持て余したさくまさんが俺のつむじを押し始め、それを無視すると今度は頬をつつき始め。それすら無視すると今度は俺の脇腹を擽り始めた。俺はあまり擽りに強くはない、もうおかしくておかしくて笑い転げていたら、いつの間にかこんな距離に居た。少しでも顔を上げたら触れ合ってしまいそうな、そんな距離。
「このまま、いけない事する?」
「……いけない事って、」
「な〜んだ?考えてみろよ、けいと」
あと、一ミリ。
俺は分かった上で瞳を閉じた。