でも深夜耳栓を貫通する声量で話してる隣室の家人を、半分寝ている夜半に話を聞いてとやってきた家人を追い返せない日を、そのまま寝落ちされベッドの端で木の棒みたく身を硬くして過ごす夜を、なんやかんや私は許容している。
正直腹立たしく思うこともあるこの家人を、このように許すことを、果たして愛と呼ぶほかに何があるだろう。思い浮かばない。だからこれは数少ない私の人生の中の愛なのかもしれない。もしかしたら。
でも深夜耳栓を貫通する声量で話してる隣室の家人を、半分寝ている夜半に話を聞いてとやってきた家人を追い返せない日を、そのまま寝落ちされベッドの端で木の棒みたく身を硬くして過ごす夜を、なんやかんや私は許容している。
正直腹立たしく思うこともあるこの家人を、このように許すことを、果たして愛と呼ぶほかに何があるだろう。思い浮かばない。だからこれは数少ない私の人生の中の愛なのかもしれない。もしかしたら。