最近はFF14のchocoboでプレイ中。
どうぞよろしく~ ノシ
「容姿」のギフトはあるのか?
「容姿、ですか。魅了の応用範囲にはなりますがありますよ」
知識が必要ならもともと持っているし、あとは相手に対して有利な状況に立てるか。
「容姿」のギフトはあるのか?
「容姿、ですか。魅了の応用範囲にはなりますがありますよ」
知識が必要ならもともと持っているし、あとは相手に対して有利な状況に立てるか。
「怪力」「加速」「看破」等々…。
「向こうの世界の現状管理に必要、かつ律を乱さない程度なら複数選んでいただいても」
「怪力」「加速」「看破」等々…。
「向こうの世界の現状管理に必要、かつ律を乱さない程度なら複数選んでいただいても」
必要なのは物理科学の知識、か。
「管理者の恩恵、ギフトを差し上げているのですが、何かご希望はありますか?」
必要なのは物理科学の知識、か。
「管理者の恩恵、ギフトを差し上げているのですが、何かご希望はありますか?」
つまり、私以外にもいる?
「はい。時期には多少誤差がありますが」
つまり、私以外にもいる?
「はい。時期には多少誤差がありますが」
所謂、剣と魔法の世界か。
「ええ。しかし、魔力の影響が大きくなりすぎていて、物理科学系を進めるべき文明が度々滅んでしまっています」
…つまり、人類が滅んでる?
所謂、剣と魔法の世界か。
「ええ。しかし、魔力の影響が大きくなりすぎていて、物理科学系を進めるべき文明が度々滅んでしまっています」
…つまり、人類が滅んでる?
そう悩むことはない。
死ぬと分かっているなら選択肢はそう多くない。
モドキはにこやかに頷く。
「良かったです」
ほんと、顔だけはいいんだよな。
そう悩むことはない。
死ぬと分かっているなら選択肢はそう多くない。
モドキはにこやかに頷く。
「良かったです」
ほんと、顔だけはいいんだよな。
「このまま再接続し、死亡。その後は魂が完全に霧散するか、しばらく地縛霊になるかといったところなのですが、使命を受けて別の世界に行っていただけるのであれば、肉体を再構築して魂を入れ直します。とりあえずではありますが、目の前の死は避けられます」
先ほどの映像もなかなかに悲惨だったが、何をやらされるのかもわからんのは不安ではある。
というか、霧散しないと地縛霊になるのか…。
「このまま再接続し、死亡。その後は魂が完全に霧散するか、しばらく地縛霊になるかといったところなのですが、使命を受けて別の世界に行っていただけるのであれば、肉体を再構築して魂を入れ直します。とりあえずではありますが、目の前の死は避けられます」
先ほどの映像もなかなかに悲惨だったが、何をやらされるのかもわからんのは不安ではある。
というか、霧散しないと地縛霊になるのか…。
モドキは腕を組み、指先でトントンと反対の肘をノックする。
それ、本人もやってたな。
「並行する世界に再配置した方々にはそれなりの行動が期待されます。なので、あまりに魂が劣化してしまえば運営に支障が出るのです」
モドキは腕を組み、指先でトントンと反対の肘をノックする。
それ、本人もやってたな。
「並行する世界に再配置した方々にはそれなりの行動が期待されます。なので、あまりに魂が劣化してしまえば運営に支障が出るのです」
つまり、再接続したらこうなる、と。
「ええ。通常でしたらお亡くなりになってから声をおかけするのですが…少々都合が悪いのです」
用の済んだ紙ナプキンのように、青ざめて痙攣する私の画像が折りたたまれて、お片付けされていく。
つまり、再接続したらこうなる、と。
「ええ。通常でしたらお亡くなりになってから声をおかけするのですが…少々都合が悪いのです」
用の済んだ紙ナプキンのように、青ざめて痙攣する私の画像が折りたたまれて、お片付けされていく。
息が出来ず、激しい胸痛に襲われ、そのまま数秒で動かなくなった。
死因は過労による心不全。
悲惨な最期だな。
吐きたくなってきた。
息が出来ず、激しい胸痛に襲われ、そのまま数秒で動かなくなった。
死因は過労による心不全。
悲惨な最期だな。
吐きたくなってきた。
なに?
驚く私の目の前に、ノイズ混じりの映像が浮かぶ。
自販機の明かりに照らされて、暗がりに立つスーツ姿の…自分だ。
なに?
驚く私の目の前に、ノイズ混じりの映像が浮かぶ。
自販機の明かりに照らされて、暗がりに立つスーツ姿の…自分だ。
つまり、調律者とはカミサマ的なもの?
こちらの疑問に対し、モドキは首を横に振った。
「神については定義がかなり別れてしまうのですが、調律者は世界に付随するシステムから二次的に生み出されたもの。権限はそれなりに限定されています」
本題に戻ります、とモドキは前置く。
つまり、調律者とはカミサマ的なもの?
こちらの疑問に対し、モドキは首を横に振った。
「神については定義がかなり別れてしまうのですが、調律者は世界に付随するシステムから二次的に生み出されたもの。権限はそれなりに限定されています」
本題に戻ります、とモドキは前置く。
配置。
人事部みたいなものだろうか?
だとすると、部署としての世界が幾つもあるということだろうか?
配置。
人事部みたいなものだろうか?
だとすると、部署としての世界が幾つもあるということだろうか?
「お気づきですか。ああ、これはお知り合いの姿をお借りしてるだけです」
糞同期モドキ、とでも呼ぶべきソイツは緩やかに一礼をする。
「ワタクシは調律者、世界の運営を代行するものです。一条ユウリさん、あなたにご提案があって参りました」
礼儀正しいのは良いことなのだが、プレゼンやってるときの同期を思い出すので妙に腹が立つな。
「お気づきですか。ああ、これはお知り合いの姿をお借りしてるだけです」
糞同期モドキ、とでも呼ぶべきソイツは緩やかに一礼をする。
「ワタクシは調律者、世界の運営を代行するものです。一条ユウリさん、あなたにご提案があって参りました」
礼儀正しいのは良いことなのだが、プレゼンやってるときの同期を思い出すので妙に腹が立つな。
「随分と落ち着いていますね」
背後から聞き覚えのある声がして振り向く。
顔の良い糞同期が立っていた。
超過勤務でリアクションが湧いてこないだけだよ、クソが。
「確かに随分とお疲れのご様子」
誰のせいだよ。
ん?
誰だこいつ?
どう見ても糞同期なのだが、話し方がおかしい。
あいつはもっとこう「いちじょーさぁん、いぃですかぁ?」みたいな嘗めた態度というか。
「随分と落ち着いていますね」
背後から聞き覚えのある声がして振り向く。
顔の良い糞同期が立っていた。
超過勤務でリアクションが湧いてこないだけだよ、クソが。
「確かに随分とお疲れのご様子」
誰のせいだよ。
ん?
誰だこいつ?
どう見ても糞同期なのだが、話し方がおかしい。
あいつはもっとこう「いちじょーさぁん、いぃですかぁ?」みたいな嘗めた態度というか。
美しいな、と思った。
漂う光の粒は涼しげな輝きを放っている。
ラップトップで疲れた目にも優しい光。
多分、異常な事態なのだろう。
何故、と頭の中には疑問が次々浮かんでくるのだが、ひどい睡眠不足の状態では考えがうまくまとまらない。
美しいな、と思った。
漂う光の粒は涼しげな輝きを放っている。
ラップトップで疲れた目にも優しい光。
多分、異常な事態なのだろう。
何故、と頭の中には疑問が次々浮かんでくるのだが、ひどい睡眠不足の状態では考えがうまくまとまらない。
「え?」
炯々と明るい自販機が消えた。
ヤニで薄汚れた周囲の壁も、変色したリノリウムの床も、全て消えた。
どうなっている?
左右を見渡す。
天地の判別もない暗い空間に、蛍を思わせる光の粒が浮いている。
その只中に、視認できない床に私は立っていた。
「え?」
炯々と明るい自販機が消えた。
ヤニで薄汚れた周囲の壁も、変色したリノリウムの床も、全て消えた。
どうなっている?
左右を見渡す。
天地の判別もない暗い空間に、蛍を思わせる光の粒が浮いている。
その只中に、視認できない床に私は立っていた。
さて、どれにしようか。
カフェイン以上に糖分が優先だろうか。
昼にゼリー飲料を飲んでから食事を取っていない。
さて、どれにしようか。
カフェイン以上に糖分が優先だろうか。
昼にゼリー飲料を飲んでから食事を取っていない。
エレベーターホールの前を通りすぎ、自販機コーナーへ。
薄暗い通路に燦然と輝くディスプレイ。
うう、明るすぎてしんどい。
エレベーターホールの前を通りすぎ、自販機コーナーへ。
薄暗い通路に燦然と輝くディスプレイ。
うう、明るすぎてしんどい。
顔と要領だけは抜群の糞同期は上司と飲みに行き、私の目の前に書類が一つ積まれていく。
このやり取りが繰り返され、やり返す気力もなく片付ける。
「…コーヒー、買いに行こう」
目頭の鈍痛が限界だ。
カフェインと甘さがほしい。
顔と要領だけは抜群の糞同期は上司と飲みに行き、私の目の前に書類が一つ積まれていく。
このやり取りが繰り返され、やり返す気力もなく片付ける。
「…コーヒー、買いに行こう」
目頭の鈍痛が限界だ。
カフェインと甘さがほしい。
帰る時間はなさそうだ。
資料さえ出来上がれば、あとは上司が適当に話してくれるので仮眠くらいは取れるだろう。
そう前向きに思えるようになったのはまだ最近の話。
そもそも、このプレゼンは自分の担当じゃない。
糞同期の仕事を押し付けられた形だ。
帰る時間はなさそうだ。
資料さえ出来上がれば、あとは上司が適当に話してくれるので仮眠くらいは取れるだろう。
そう前向きに思えるようになったのはまだ最近の話。
そもそも、このプレゼンは自分の担当じゃない。
糞同期の仕事を押し付けられた形だ。
私こと一条ユウリは社畜である。
中小企業の小よりの我が勤め先。
零時を回って機械警備に切り替わり、オフィスには私一人だけ。
社畜に人権が無いとすれば、ある意味ここは無人と見なされるのだろうか。
そんなしょうもない事を考えつつ、型オチのラップトップで明日の…ああ、いや今日の朝までが締め切りのプレゼン資料を叩いている。
私こと一条ユウリは社畜である。
中小企業の小よりの我が勤め先。
零時を回って機械警備に切り替わり、オフィスには私一人だけ。
社畜に人権が無いとすれば、ある意味ここは無人と見なされるのだろうか。
そんなしょうもない事を考えつつ、型オチのラップトップで明日の…ああ、いや今日の朝までが締め切りのプレゼン資料を叩いている。
沖縄のパイナップルが世界的には有名であるが、古式ゆかしいデコポン型を愛用するものも多いという。
沖縄のパイナップルが世界的には有名であるが、古式ゆかしいデコポン型を愛用するものも多いという。