川上未映子の「すべて真夜中の恋人たち」について、主人公が好きになる人と出会った瞬間の描写からこの主人公はこの人に恋をするなと直観したし、恋心を自覚するくだりとか告白するくだりとか本当になんでこんなに言葉にできるんだろうと感じたけども、性的な関係を想像するくだりだけはまったく感覚がわからずそこだけ急に置いてけぼりにされた感じがあって、自分の中で恋と認識している感情と他者への性的惹かれが繋がってないことが悔しかった時期ある

一人称とか人の名前の呼び方とかの難しさの話をしたいし、無性的な一人称がほしい

好意/恋(感情)、性欲(欲望)、交際(形式/儀式)、結婚(制度)ってすべて別の領域の話なのになんで一緒くたというかひとつながりにされてるのかわからない

自分は荘子とカミュと安部公房が好きなのにいろんな物事を愛しすぎていてバランスめちゃくちゃだと思う

お金とか国家とか人が作ったもののせいで生き物や人が死んでいくのがつらい　その循環から自分だけが離れられるわけもなく、存在を恥じても開き直ってもしょうがなく、健康的な範囲で絶望するしかないけどそれでもつらいものはつらい　生きてる時間のほうが偶然で一瞬なのになあ。

今年よかった本
・Sunny
・愛についてのデッサン
・むらさきのスカートの女
・大人問題
・みどりいせき
・障害者差別を問いなおす
・ことばと国家
・ジェンダー・トラブル
・五月金曜日
・この世の喜びよ
・みじかい髪も長い髪も炎
・荘子の哲学
・イルカと否定神学
・論理的思考とは何か
・ジョン・ケージ　混沌ではなくアナーキー

無為〜