こんな夜ぐらい、手をひいて、抱きしめて

こんなものがやさしさで、なら、と言ったって、わたしの首を締めていいわけない。

#短歌

過去を思い出して、書こうとする日がくる、くる。色褪せた感情の端を指でなぞって、ひと息。わたしは、どうやら、あなたのことが書きたいらしい。

雨が凌げればよいと思って傘をさしたら、それだけで私のことはどうでもいいのかと糾弾された。どこからそんな熱量をもった声と嫌悪が湧いてでるのか不思議だった。お前が悪いという視線に立ち向かうこともできなくて、傘を下げていっしょに雨にうたれたら、それでいいというように満足気に目を細めて笑っていた。どうして、同じ傘に入るという選択肢を差し出せなかったのか、もうわからない。それほど昔のことだ。

#短文

おなかがへったなあと思っていたら夜だった

#詩 #ポエム

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