「変なやつだなぁ、卜ラ男は。」
そう言ってゾ口屋はくしゃりと笑った。その瞬間、おれの心臓が異音を立てた。ドゴンというかゴガンというか、爆音だ。爆音というよりもはや爆発だった。心臓が爆発するとどうなる?当然、その大きな運動で勢いよく血が回る。全身に血が巡るとどうなる?脳を温めないように顔の血管が開く。つまりそういうことだ。真っ赤になった頭で、おれは何か考えようとした。でも、脳内には初めに浮かんだ【可愛い】という単語が溢れていた。頭の片隅で、筋骨隆々の男が可愛いわけあるか、と呟いた己を殴り殺す己が見えた。せめて何か言って誤魔化そうとして口を開いて。赤い顔を見られないよう帽子を抑えて。
「変なやつだなぁ、卜ラ男は。」
そう言ってゾ口屋はくしゃりと笑った。その瞬間、おれの心臓が異音を立てた。ドゴンというかゴガンというか、爆音だ。爆音というよりもはや爆発だった。心臓が爆発するとどうなる?当然、その大きな運動で勢いよく血が回る。全身に血が巡るとどうなる?脳を温めないように顔の血管が開く。つまりそういうことだ。真っ赤になった頭で、おれは何か考えようとした。でも、脳内には初めに浮かんだ【可愛い】という単語が溢れていた。頭の片隅で、筋骨隆々の男が可愛いわけあるか、と呟いた己を殴り殺す己が見えた。せめて何か言って誤魔化そうとして口を開いて。赤い顔を見られないよう帽子を抑えて。
ふと、唐突に思い至る。もしかしておれ、あんまり卜ラ男に《好き》って伝えてない?
いや、全く伝えてないわけじゃない。そもそも付き合うことになった時にはちゃんとこちらから告白したし。でもその時ぐらいじゃないか?
いや、褥では伝えている。いるが、我ながら前後不覚になっている状態で言っていることを鵜呑みにしていいのか?
それに比べて卜ラ男はどうだ。ほぼ毎晩おれに好きだの愛してるだの言ってきているではないか。あの蜂蜜色の目を更に甘くして、愛してる、だの言われたら、おれは、うん、としか返せないのだ。
いかん、これはマズイ。流石に男が廃る。たまにはおれだって卜ラ男を照れさせるぐらいしなくては。
ふと、唐突に思い至る。もしかしておれ、あんまり卜ラ男に《好き》って伝えてない?
いや、全く伝えてないわけじゃない。そもそも付き合うことになった時にはちゃんとこちらから告白したし。でもその時ぐらいじゃないか?
いや、褥では伝えている。いるが、我ながら前後不覚になっている状態で言っていることを鵜呑みにしていいのか?
それに比べて卜ラ男はどうだ。ほぼ毎晩おれに好きだの愛してるだの言ってきているではないか。あの蜂蜜色の目を更に甘くして、愛してる、だの言われたら、おれは、うん、としか返せないのだ。
いかん、これはマズイ。流石に男が廃る。たまにはおれだって卜ラ男を照れさせるぐらいしなくては。
1.髪(思慕) 作業時間1h25
初手、髪にチューです。🐯だと思慕に関係なく恋慕とか愛情とか癒しとか諸々まとめて⚔️の柔らかい髪に鼻先うずめてスンスンしてそうなので、今回は⚔️が🐯の髪にチューにしました。⚔️は🐯のちょっと硬くてクセのある髪の毛がお気に入りだといいな☺️
これに1時間半かかったのか…🙄と思いつつ、線画描き終わってからカラパレ適当に決めてあーだこーだ悩んでたから…🫨(言い訳)
次からは色も決めてからやろう…
1.髪(思慕) 作業時間1h25
初手、髪にチューです。🐯だと思慕に関係なく恋慕とか愛情とか癒しとか諸々まとめて⚔️の柔らかい髪に鼻先うずめてスンスンしてそうなので、今回は⚔️が🐯の髪にチューにしました。⚔️は🐯のちょっと硬くてクセのある髪の毛がお気に入りだといいな☺️
これに1時間半かかったのか…🙄と思いつつ、線画描き終わってからカラパレ適当に決めてあーだこーだ悩んでたから…🫨(言い訳)
次からは色も決めてからやろう…
「俺はな、公私混同はしたくないんだ」
「…?」
いったい何を言われてるのかわからない。そのうち何故か睨みつけられて、さらに混乱した。やっぱり男に告白されたことで気分を害してしまったんだろうか。もうファンですらいられないのかもしれないと、じくじくと胸の奥が痛んだ。
「ちっ…お前、医者をやってるくらいだから頭いいんだろ?」
ちらちらとこっちを見ながら少しずつ頬が赤くなっていく男の反応に、まさか…とありえない予想が浮かんでは消える。だって、そうだろう。俺はずっと⚔️屋のことを見ていたけど、⚔️屋にとって俺は今日初めてあった「ファン」以外の何物でもない。
「俺はな、公私混同はしたくないんだ」
「…?」
いったい何を言われてるのかわからない。そのうち何故か睨みつけられて、さらに混乱した。やっぱり男に告白されたことで気分を害してしまったんだろうか。もうファンですらいられないのかもしれないと、じくじくと胸の奥が痛んだ。
「ちっ…お前、医者をやってるくらいだから頭いいんだろ?」
ちらちらとこっちを見ながら少しずつ頬が赤くなっていく男の反応に、まさか…とありえない予想が浮かんでは消える。だって、そうだろう。俺はずっと⚔️屋のことを見ていたけど、⚔️屋にとって俺は今日初めてあった「ファン」以外の何物でもない。
そう言って卜ラ男がソファーに押し倒してきた。
褒美?大悪魔様が?たかだか中級悪魔を祓う程度で?
何言ってんだこいつ?という表情で卜ラ男を見ればニヤニヤと笑っているが、目が本気であると伺えて俺はマズったなと思った。
悪魔の主食は精気である。それが種族や性質によって血だったり、性交だったりと方法が違うだけで得るものは同じだ。
当然使い魔になったとしても悪魔だから主食は変わらないし、使い魔に食事を与えるのが主人の義務だし、俺だって飢えさそうとは思っていない。
そう言って卜ラ男がソファーに押し倒してきた。
褒美?大悪魔様が?たかだか中級悪魔を祓う程度で?
何言ってんだこいつ?という表情で卜ラ男を見ればニヤニヤと笑っているが、目が本気であると伺えて俺はマズったなと思った。
悪魔の主食は精気である。それが種族や性質によって血だったり、性交だったりと方法が違うだけで得るものは同じだ。
当然使い魔になったとしても悪魔だから主食は変わらないし、使い魔に食事を与えるのが主人の義務だし、俺だって飢えさそうとは思っていない。
うさしんぼが□さんより先にゾくんにお腹見せてたらってまた妄想がひろがってしまった……🐶🐶🐱
うさしんぼが□さんより先にゾくんにお腹見せてたらってまた妄想がひろがってしまった……🐶🐶🐱
なんか5歳差って冷静に考えると大変興奮します
なんか5歳差って冷静に考えると大変興奮します
それはいつもの昼下がり。朝から急患続きで何も口に出来ずに、さすがに腹がすいたと、気分転換がてらにコンビニまで足を延ばしたときのことだった。
新しい味の🍙が出ているのに心惹かれつつも、手に取ったのは定番の味ばかり。ちょっとぐらいは冒険すべきか?と、棚の中にある🍙とにらめっこした結果、やっぱり手の中にあったのはおかかと昆布。我ながら保守的すぎると思いながらも、美味いから定番なんだと誰ともなく心の中で言い訳していた。
ついでに、他のもみるかと雑誌コーナーのほうに向かっていくと、先客がいる。面倒だなとは思いつつも、そこで目に入った光景に俺は吸い寄せられていった。
それはいつもの昼下がり。朝から急患続きで何も口に出来ずに、さすがに腹がすいたと、気分転換がてらにコンビニまで足を延ばしたときのことだった。
新しい味の🍙が出ているのに心惹かれつつも、手に取ったのは定番の味ばかり。ちょっとぐらいは冒険すべきか?と、棚の中にある🍙とにらめっこした結果、やっぱり手の中にあったのはおかかと昆布。我ながら保守的すぎると思いながらも、美味いから定番なんだと誰ともなく心の中で言い訳していた。
ついでに、他のもみるかと雑誌コーナーのほうに向かっていくと、先客がいる。面倒だなとは思いつつも、そこで目に入った光景に俺は吸い寄せられていった。
【こ/現パロ】
この思いが勘違いだなんて、そんなことあるはずがないのに!
ゾ口は猛烈に怒った。近年稀に見るほどにカンカンに怒った。
幼馴染である口ーが久しぶりにゾ口の家の隣にある実家に帰ってきた時は、あんなにも嬉しかったのに。今は怒りで顔が熱って、それなのに胸のどこが凍っていく。その冷たさが全身に広がるにつれ怒りは悲しさに変化していった。
「えっ」
目の前で上げられた間抜けな声にゾ口は顔を上げる。ばか、と罵ってやりたかった。でも、見上げたはずの相手の顔がぼやけていて声が出なかった。
ぽろ、と頬を何かが伝って地面に落ちる。薄く開いた唇にその何かが触れて、しょっぱいと思った。
【こ/現パロ】
この思いが勘違いだなんて、そんなことあるはずがないのに!
ゾ口は猛烈に怒った。近年稀に見るほどにカンカンに怒った。
幼馴染である口ーが久しぶりにゾ口の家の隣にある実家に帰ってきた時は、あんなにも嬉しかったのに。今は怒りで顔が熱って、それなのに胸のどこが凍っていく。その冷たさが全身に広がるにつれ怒りは悲しさに変化していった。
「えっ」
目の前で上げられた間抜けな声にゾ口は顔を上げる。ばか、と罵ってやりたかった。でも、見上げたはずの相手の顔がぼやけていて声が出なかった。
ぽろ、と頬を何かが伝って地面に落ちる。薄く開いた唇にその何かが触れて、しょっぱいと思った。