おててをつないで、素晴らしいレンガ色のアーケードのような木々に「わあ…!」と感嘆の声を上げるリリィ君とロージー、それを愛おしく見守るリラさんとグレツカ。
幸せに笑いあって前を歩く子供たちを見て、ふと、エメラルド色の御目とアイスブルーの瞳が合い、優しく微笑みあう。そして、大人たちも、そっと手を繋ぐ。
秋も終わりの風は冷たいけれど、つないだ手はあたたかい。
ふっくり冷えたほっぺにキスして、ころころ笑う子供たちも。キスの奥からぬくもりを感じる大人たちも。きっと、とてもあたたかいのだ。
おててをつないで、素晴らしいレンガ色のアーケードのような木々に「わあ…!」と感嘆の声を上げるリリィ君とロージー、それを愛おしく見守るリラさんとグレツカ。
幸せに笑いあって前を歩く子供たちを見て、ふと、エメラルド色の御目とアイスブルーの瞳が合い、優しく微笑みあう。そして、大人たちも、そっと手を繋ぐ。
秋も終わりの風は冷たいけれど、つないだ手はあたたかい。
ふっくり冷えたほっぺにキスして、ころころ笑う子供たちも。キスの奥からぬくもりを感じる大人たちも。きっと、とてもあたたかいのだ。
聖杯ならば、二人で隠れ家の庭の灯りに戻る。
地上ならば、近くの灯りから隠れ家へ帰るのもいいけれど、しばらく二人で散歩をしようか、と、見つめあって微笑みながら目と目で語り合う。
装束から血が滴るけれど、愛しいあなたと手をつないで歩くなら、胸があたたかくときめくものだ…
グレツカはきっと、こういう時、初めてリラさんとお会いしたお茶会を思い起こしているだろう。そして、この心美しい御方の手を取った幸運を、触れることのできる幸せを、いつも胸に灯して、知らず笑みがこぼれるのだ。
「リラさん、あなたの隣を歩いていると、月が美しく思えるのだよ」
聖杯ならば、二人で隠れ家の庭の灯りに戻る。
地上ならば、近くの灯りから隠れ家へ帰るのもいいけれど、しばらく二人で散歩をしようか、と、見つめあって微笑みながら目と目で語り合う。
装束から血が滴るけれど、愛しいあなたと手をつないで歩くなら、胸があたたかくときめくものだ…
グレツカはきっと、こういう時、初めてリラさんとお会いしたお茶会を思い起こしているだろう。そして、この心美しい御方の手を取った幸運を、触れることのできる幸せを、いつも胸に灯して、知らず笑みがこぼれるのだ。
「リラさん、あなたの隣を歩いていると、月が美しく思えるのだよ」
もしかして、容姿が少し似ているだけで、本当は兄弟じゃないかもしれない。
でも、ベルさんに“再会した”時、シモーネは確かに「ああ、ようやくお会いできた」と自然に理解した。不吉な運命だと知りながら、あえて呪われた街へ踏み込む選択をしたシモーネが、求めていた存在。何を聞くまでもなく、問うでもなく、一目見た瞬間に理解した、あの言い表せない感覚こそ、確かに兄弟の証だと。
もしかして、容姿が少し似ているだけで、本当は兄弟じゃないかもしれない。
でも、ベルさんに“再会した”時、シモーネは確かに「ああ、ようやくお会いできた」と自然に理解した。不吉な運命だと知りながら、あえて呪われた街へ踏み込む選択をしたシモーネが、求めていた存在。何を聞くまでもなく、問うでもなく、一目見た瞬間に理解した、あの言い表せない感覚こそ、確かに兄弟の証だと。
「本来は、クリスマスまで少しずつ食べることを楽しむ菓子なのだが、まあ、こんな夜に楽しみが一つでもあればよいと思ってね」
などと言い、自分でドリップしたコーヒーを入れて提供する。疲労を回復するため、温めた牛乳も入れるかもしれない。
願わくは、幼ささえ残る顔立ちの若い狩人が、つかの間であっても心身を休められるように、少しでも喜びや楽しみのひと時があるように、と。
「本来は、クリスマスまで少しずつ食べることを楽しむ菓子なのだが、まあ、こんな夜に楽しみが一つでもあればよいと思ってね」
などと言い、自分でドリップしたコーヒーを入れて提供する。疲労を回復するため、温めた牛乳も入れるかもしれない。
願わくは、幼ささえ残る顔立ちの若い狩人が、つかの間であっても心身を休められるように、少しでも喜びや楽しみのひと時があるように、と。
リュシエンヌの唇から発せられる故郷の名は、今まで聞いたこともないほど美しい響きだった。
「驚くような都市、ではありますよ、マドモアゼル。ええ、確かに。しかし、一言で表せば「雑多」なのです」
「雑多…とおっしゃいますと?」
「そうです、美しい教会や邸宅のすぐ裏に、驚くほどみすぼらしい小屋が重なるように建っている街なのです、誇張ではなく。美しく、驚きに満ちていますが、雑多としか言い表しようがない」
「ますます興味深く思いますわ」
「そうでしょうか」
「このパリだって、ほんの30年ほど前は、無秩序な木切れと石の寄せ集めのような街でしたのよ」
リュシエンヌの唇から発せられる故郷の名は、今まで聞いたこともないほど美しい響きだった。
「驚くような都市、ではありますよ、マドモアゼル。ええ、確かに。しかし、一言で表せば「雑多」なのです」
「雑多…とおっしゃいますと?」
「そうです、美しい教会や邸宅のすぐ裏に、驚くほどみすぼらしい小屋が重なるように建っている街なのです、誇張ではなく。美しく、驚きに満ちていますが、雑多としか言い表しようがない」
「ますます興味深く思いますわ」
「そうでしょうか」
「このパリだって、ほんの30年ほど前は、無秩序な木切れと石の寄せ集めのような街でしたのよ」
五つ星ホテルのパーティーとか、バカンスシーズンのリゾートホテルや別荘地とか、大きなモールとか……みんなそれぞれの地位や職業で、遊びに来たり働いていたり、それぞれの生活の(でも特別な)1コマという感じで。
やっぱり、リラツカは一緒におデートしていてほしいし、シチュによってリリロジとおててをつないで4人家族で行動しているのも好き(〃´ー`(*´꒳`)(´꒳`*)´ー`〃)
セドリックは、小さなゾーイ君を連れて夫婦で休暇や、飛び入りの仕事で人気画家であるアドニスさんの警護とか、いろいろ想像できる
五つ星ホテルのパーティーとか、バカンスシーズンのリゾートホテルや別荘地とか、大きなモールとか……みんなそれぞれの地位や職業で、遊びに来たり働いていたり、それぞれの生活の(でも特別な)1コマという感じで。
やっぱり、リラツカは一緒におデートしていてほしいし、シチュによってリリロジとおててをつないで4人家族で行動しているのも好き(〃´ー`(*´꒳`)(´꒳`*)´ー`〃)
セドリックは、小さなゾーイ君を連れて夫婦で休暇や、飛び入りの仕事で人気画家であるアドニスさんの警護とか、いろいろ想像できる
今夜はロージーのベッドで眠るの、だって二人で一緒に眠るほうが寂しくないもの
「リリィ、おやすみのキスをしたいな」
「僕も、ロージーにおやすみのキスをしたいなって、思ってたの」
うふふ、と鈴を転がすような可愛らしい笑い声が上がって、リリィとロージーは白くてふんわりしたほっぺにキスを贈る
大好きな君があんまり可愛らしいから、二人は両方のほっぺにキスを贈りあう
ぎゅ、とすれば、とてもあったかい…おむねがどきどきしてる…
「君が大好きだよ」
それだけで胸がいっぱいに幸せになる
だから、今夜もリリィとロージーは幸せに眠りに就くのです
今夜はロージーのベッドで眠るの、だって二人で一緒に眠るほうが寂しくないもの
「リリィ、おやすみのキスをしたいな」
「僕も、ロージーにおやすみのキスをしたいなって、思ってたの」
うふふ、と鈴を転がすような可愛らしい笑い声が上がって、リリィとロージーは白くてふんわりしたほっぺにキスを贈る
大好きな君があんまり可愛らしいから、二人は両方のほっぺにキスを贈りあう
ぎゅ、とすれば、とてもあったかい…おむねがどきどきしてる…
「君が大好きだよ」
それだけで胸がいっぱいに幸せになる
だから、今夜もリリィとロージーは幸せに眠りに就くのです
“特別な秘宝を手にした者は、神罰により命を落とす”
大人たちは訝しがりながらも興味を持ち、子供たちも知的好奇心にどきどきする…
“特別な秘宝を手にした者は、神罰により命を落とす”
大人たちは訝しがりながらも興味を持ち、子供たちも知的好奇心にどきどきする…
その後、サロンで展示された絵画は、秋の美しい公園の風景に愛らしい3人の子供が描かれていて、その表情が生き生きと瑞々しいと評判になった。
“「最初は、秋の風景を描こうと思っていたのだけれどね。息子やその友人たちが、秋の陽光を受けて楽しそうに遊ぶ姿を見て、秋の光景にふさわしく、また秋の寂しげな様子と対照的な生命の輝きだと思ったのです」
本誌記者のインタビューに、ウォード氏は穏やかに語ってくれた。”
その後、サロンで展示された絵画は、秋の美しい公園の風景に愛らしい3人の子供が描かれていて、その表情が生き生きと瑞々しいと評判になった。
“「最初は、秋の風景を描こうと思っていたのだけれどね。息子やその友人たちが、秋の陽光を受けて楽しそうに遊ぶ姿を見て、秋の光景にふさわしく、また秋の寂しげな様子と対照的な生命の輝きだと思ったのです」
本誌記者のインタビューに、ウォード氏は穏やかに語ってくれた。”
どちらかのお部屋で、のんびりご本を読んだり、お話しをして、まったりすごす子供たち。
可愛らしくも豪華な時計が夜の9時を告げると、“そろそろお布団に入る時間”と、二人はおやすみのキスを贈りあってベッドにもぐり込む(一人では充分に広いから、二人で入るとちょうどいいの!とは子供たちの言)
でも、大好きな君と一緒だから、もう少しおしゃべりがしたいな…と、あったかなベッドの中でリリロジは秘密の夜ふかしの時間。
おててをつないで、小さな天使たちはいつしか夢の中…おやすみなさい、良い夢を…
どちらかのお部屋で、のんびりご本を読んだり、お話しをして、まったりすごす子供たち。
可愛らしくも豪華な時計が夜の9時を告げると、“そろそろお布団に入る時間”と、二人はおやすみのキスを贈りあってベッドにもぐり込む(一人では充分に広いから、二人で入るとちょうどいいの!とは子供たちの言)
でも、大好きな君と一緒だから、もう少しおしゃべりがしたいな…と、あったかなベッドの中でリリロジは秘密の夜ふかしの時間。
おててをつないで、小さな天使たちはいつしか夢の中…おやすみなさい、良い夢を…
すでにシャルル君が「リリアンくん」と呼ぶお話を書いているけども…!(土下座)
グレツカ、ゲラルト、マリンの上流階級出身者は、基本的に年下・目下は名前や名字を呼び捨てにするイメージ。ただし、友人狩人様へは、あくまで親しみを込めて名前を呼び捨てにしている。
同じ上流階級でも、ウェスリーの場合、基本的には他人行儀で「Mr. / Lord+姓」だけど、訳すると「○○君」みたいに、敬意を払ってねーなこいつ的ニュアンスの場合も多そう。
すでにシャルル君が「リリアンくん」と呼ぶお話を書いているけども…!(土下座)
グレツカ、ゲラルト、マリンの上流階級出身者は、基本的に年下・目下は名前や名字を呼び捨てにするイメージ。ただし、友人狩人様へは、あくまで親しみを込めて名前を呼び捨てにしている。
同じ上流階級でも、ウェスリーの場合、基本的には他人行儀で「Mr. / Lord+姓」だけど、訳すると「○○君」みたいに、敬意を払ってねーなこいつ的ニュアンスの場合も多そう。
今年はtraditional に…
ホワイトワトソン紙/Winsor & Newton watercolor
今年はtraditional に…
ホワイトワトソン紙/Winsor & Newton watercolor
リラさんは、グレツカの心を縛る(グレツカ自身が自分を縛る)ものを踏み越えて、それを砕いてしまっても、その破片ごと受け止めて愛して下さる……そのお心とものの捉え方が、ほんとうに貴くて、大好きです…
リラさんは、グレツカの心を縛る(グレツカ自身が自分を縛る)ものを踏み越えて、それを砕いてしまっても、その破片ごと受け止めて愛して下さる……そのお心とものの捉え方が、ほんとうに貴くて、大好きです…
ただ、グレツカが人の愛し方をわかっているか、というのは、やや心もとない。
リラさんにたくさんの愛情を、溺れるほどに注いで頂いて初めて、「愛する心」や「愛し方」を知った。グレツカがリラさんに賜ってうれしかったすべてを、グレツカからリラさんへ差し上げるような…そんな「愛し方」から始まったように思う。
最初に二人が打ち解けた時も、リラさんがグレツカの張り巡らすガラスのカーテンを踏み越えて抱きしめて下さって、関係が進展した。
だからこそ、今のグレツカは、リラさんの“おいていかないで”という御心を抱き止めるため、「抱きしめる」という行為を選べる。
ただ、グレツカが人の愛し方をわかっているか、というのは、やや心もとない。
リラさんにたくさんの愛情を、溺れるほどに注いで頂いて初めて、「愛する心」や「愛し方」を知った。グレツカがリラさんに賜ってうれしかったすべてを、グレツカからリラさんへ差し上げるような…そんな「愛し方」から始まったように思う。
最初に二人が打ち解けた時も、リラさんがグレツカの張り巡らすガラスのカーテンを踏み越えて抱きしめて下さって、関係が進展した。
だからこそ、今のグレツカは、リラさんの“おいていかないで”という御心を抱き止めるため、「抱きしめる」という行為を選べる。
たとえ、有力者の子弟が尊属殺人犯だという事実が暗黙の了解で伏せられ、薄いガラスのベールに覆い隔てられているような距離感があったとしても。
怪物を殺したはずが、同時に心が壊れてしまったグレツカにとって、実家だけが心の拠り所だった。
たとえ、有力者の子弟が尊属殺人犯だという事実が暗黙の了解で伏せられ、薄いガラスのベールに覆い隔てられているような距離感があったとしても。
怪物を殺したはずが、同時に心が壊れてしまったグレツカにとって、実家だけが心の拠り所だった。
AUにすると、グレツカのほうが明らかに精神を病んでいるので、闇の住人にしがち;;
本来の世界線である狩人のグレツカも、リラさんと出会えていなければ、そのまま血に飲まれて瞳が蕩けてしまうか、自分が最も嫌悪する方法で“獲物”を釣り出すような狩りに身を堕とすか、いずれにせよ、“グレツカ”ですらいられなくなっただろう。
だから、どんな世界線でも、グレツカはリラさんというあたたかな光を求めてやまないのだ…
AUにすると、グレツカのほうが明らかに精神を病んでいるので、闇の住人にしがち;;
本来の世界線である狩人のグレツカも、リラさんと出会えていなければ、そのまま血に飲まれて瞳が蕩けてしまうか、自分が最も嫌悪する方法で“獲物”を釣り出すような狩りに身を堕とすか、いずれにせよ、“グレツカ”ですらいられなくなっただろう。
だから、どんな世界線でも、グレツカはリラさんというあたたかな光を求めてやまないのだ…
線が引き重ねられて、立体的な美を描き出していく。
髪の一筋ひとすじのつややかさ、豪華な衣装の質感まで、“美しい”のだ
線が引き重ねられて、立体的な美を描き出していく。
髪の一筋ひとすじのつややかさ、豪華な衣装の質感まで、“美しい”のだ
ラフ、下書き
ペン入れ、水彩
ラフ、下書き
ペン入れ、水彩
波に洗われた肌は真珠のようにつややかで、けれども胸元に触れると、ふしぎとじんわりあたたかい。
その優しい眼差しの先にいるのは、寂しげな黒髪の少年か、暗い目をした黒髪の男か。
白い人魚の差し伸べて下さる手も、そっと迎えて下さる腕の中も、深い水底の静けさと、そこへ差し込む陽光のようだ、と黒髪の人間は思うだろう。
叶うなら、あなたのもとへさらってほしい、と…
波に洗われた肌は真珠のようにつややかで、けれども胸元に触れると、ふしぎとじんわりあたたかい。
その優しい眼差しの先にいるのは、寂しげな黒髪の少年か、暗い目をした黒髪の男か。
白い人魚の差し伸べて下さる手も、そっと迎えて下さる腕の中も、深い水底の静けさと、そこへ差し込む陽光のようだ、と黒髪の人間は思うだろう。
叶うなら、あなたのもとへさらってほしい、と…