なの(くんマン)
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20↑ 骨董屋の怪人🦀／𝙏𝙄𝙈𝙀 𝙏𝙊 𝙈𝘼𝙆𝙀 𝙏𝙃𝙀 𝘾𝙃𝙄𝙈𝙄𝘾𝙃𝘼𝙉𝙂𝘼𝙎
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なの(くんマン) @8xx3xx8.bsky.social · Dec 23
久遠／タイガは英雄の日SS

※暗いです
※メタ的で趣味の悪い感じの話です
※本編46話前提です
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「久遠」、「8xx3xx8」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　――ねえ、ぼくはいつまでここにいればいいのさ。 　出来の悪い生徒をたしなめる教師のため息のような声が白い部屋に反響しても、つるりと光る白い壁はなんの反応も返しません。ただ天井にはめ込まれた照明がしらじらしくも光るだけです。そこはおよそ二畳か三畳かほどの狭い密室でした。 　 　久遠 　 　青年は大きく、そしてわざとらしく息を吐いて椅子の背にもたれ掛かります。その部屋は壁も天井も床まで白く、継ぎ目のないつるりとした椅子まで白く、それ以外には何も存在しない部屋でした。漂白された無菌室のような部屋の中では煤けて薄汚れた茶色いコートを羽織った青年だけが異質で、けれど彼はそんなことを気にした様子もありません。 　彼がこの部屋の中で目を覚ましてからどれくらいの時間が経っているのか、それはもう青年自身にもよくわかっていませんでした。ずいぶんと長い時間が経ったようにも、それほど時間が過ぎたわけではないようにも思えます。刺激のない真っ平らな時の流れるこの部屋の中にいて鋭敏な感覚を保つことはずいぶんと難しいようでした。 　 　彼のこの部屋の外での最後の記憶と言えば、けたたましい警告音と衝撃。痛みは分厚いカーテンに隔たれたようにどこか遠く、たしか、最後に自分は誰かに何かを尋ねたような――そんなあやふやな意識の後、気付けば彼はこの部屋に一人でいたのでした。どこにも説明書きはなく、誰からの言葉もなく、自らの声と衣擦れしか聞こえない部屋の中で青年は静かに苛立ちを募らせてました。 　けれど青年とて莫迦で愚かな子羊（これは彼が常日頃から周囲の確たる理想なしに生命を消費する人々に対して脳内で用いていた京葉なのですが）、そのようなものであるつもりは決してなく、ですから彼はとある仮説を立てたのでした。 　 　――この部屋は死後裁きを待つための部屋である、と。 　 　確かに自分はあの衝撃の少しあとにこと切れたのだと、青年は早い段階でそれを受け入れていました。だって、青年はただの大学院生。とある「道具」を使っていたならまだしも、生身のからだで猛スピードで迫り来る鉄の塊にぶつかられたのならひとたまりもありません。そして、あのとき彼は生身のすがたで歩いていたのです。 　単純な三段論法的推論です。きっと彼はあのとき死んだはずなのです。死んだはずの彼の意識があるのなら、きっとこれは死後の裁きが下る場に決まっています。……それか、もしかしたら生前の行いへの賞賛を受ける場なのかも。だって彼の行いは道半ばで途絶えてしまいましたが、けれど確かに彼は英雄への道を真っ直ぐに歩んだ、はずなのですから。 　 　そうしてぼんやりと宙を見つめたり、白い壁を睨みつけたり、椅子の周りをぐるぐる歩いてみたり、はたまた背もたれに身を預けてかたく目を閉じてみたって、一向にこの穏やかな監禁は終わる様子を見せません。腹も空かず、喉も乾かず、眠気もないし眠れもしない。青年のからだに変化はなく、けれどこころには澱のように疲労が積もり始めています。青年はさほど気の長い方ではなく、さらに言葉を重ねるのなら、精神的な余裕に満ち溢れたような人間でもありません。 　 　ゆっくりと息を吐いて、吸って、吐いて、吸って。青年は再びぐるりと部屋を睥睨しました。白い天井、白い壁、白い床、白い壁、白い天井。――ふ、と。それは単なるひらめきか、はたまた部屋の白さへの視覚野の「慣れ」だったのでしょうか。或いは自覚もないままに極限まで追い詰められた精神が引き起こした所謂「ゾーン」と呼ばれるような極度の集中なのかもしれません。兎に角、青年はこれまで取り落とし続けていた「あること」に気付いたのでした。 　 　――壁に、薄く線状の影が走っているのです。 　 　それはまるで白い壁に白い紙を貼り付けてなにか重大で重要な秘密を隠していたかのような、そして、その張り付けが甘かったのか壁と紙の合間に隙間が空いてしまったかのような、そんな薄いひとすじの線でした。 　 　青年はよろよろと立ち上がり、その線に爪を掛けます。かり、と指から伝わるそこに確かに何かが貼り付けられている、その感触が青年の心臓をどくん、どくんと駆り立てます。知らず知らずのうちに浅くなった呼吸を繰り返して、青年は一心不乱に爪を立てました。生き埋めにされた人間が地下から地上へと戻るため必死に命を振り絞るように。邪魔な地面を掘り返し、助かるための道を作り出すみたいに。 　 　果たしてその紙は幾分かの時間の後――それがどの程度の時間だったのか、そんなことを考えられるほどの冷静さは疾うの昔に青年からは失われていました――べろりと生皮を剥ぐみたいに剥がれ落ちたのでした。そして、その紙の下には小さな穴がありました。片目で覗き込めば、もしかしたら何かが見えるかもしれない、そういうちいさな希望の穴が。 　小さく息を吐いた青年は膝をゆっくりと曲げて腰を屈めます。どくん、どくん、心臓はまだ慌ただしく、それでも努めて静かに、青年は穴に目を当てます。 　 　その向こうに見えたのは白い部屋でした。まるで、青年のいるこの部屋と瓜二つです。そして、そこには、人影。椅子にだらりともたれかかり、凡そ意識を保っているようには見えません。固く閉ざされた瞼には血の気も見当たらず、まるで糸の切れた操り人形みたいに――力の失われた腕は重力にしたがうかたちで地面へ伸び、その指先にちらりと光を反射するテグスのようななにかが――、あ、と喉から漏れた小さな声、のち、暗転――。 　 　ぱち、と目を開くとそこはやはり狭くて白い部屋の中でした。壁に開いた覗き穴はまだそこに当然のように存在し、青年はぼんやりと先程の記憶を脳裏でなぞりました。――そうして、青年ははたと気付いたのでした。ここは死後の裁判所なんかじゃありません。青年の自己弁護を聞いてくれる法曹も、それをまとめるマスメディアも、或いは彼の背負う判決を待ち侘びる民衆もここには存在しません。――彼の指先には、細くて透き通ったテグスのような糸がどこかに向かって伸びていました。 　 　この場所には彼を許すものも彼を裁くものもなく、そして彼を愛するものだって存在しません。ここはただただ空虚な密室でしかないのです。今や青年は全てを知っていました。思い出してしまいましたし、理解もしてしまったのです。 　 　――ここは、用済みになったキャラクターの保管庫でしかないのだ、と。 　 　そしてきっと、この保管庫の蓋が再び開かれることはもう二度とないのです。彼は、もう、二度と、やり直すことなんて出来ないのです。だってそんなの当たり前です。ここはその幕を閉じた創作物の控え室。青年が登場する物語はある結末を迎えたのでしょう。どうして青年に意識があるのか、はたまた隣の部屋の、その向こうの部屋の彼らにも意識があるのか、そんなことは青年にはわかりやしません。けれど、とにかくもう青年に出来ることなんてないのです。ただこの静かで狭い部屋の中、あるのかもわからない終わりを待つほかないのです。 　だって、彼の登場するシーンはもう終わってしまったのですから。だって、彼の英雄譚は書きかけの途中で破り取られて燃やされてしまったのですから。 　 　はは、と小さく笑った青年は再び椅子に座り込みます。だらりと重力にしたがうみたいに腕を下ろし、固く瞼を閉じました。恐怖に耐えるために考えることを放棄した無力な子羊のように。荒野の風雨に抗うことも出来ずに震える哀れな山羊のように。 　この悪夢が覚めることを――そんなこと起こりえないのだとわかっているはずなのに――そんなことを、願いながら。 　 　――だれか、ぼくの物語の続編を書いてくれませんか。そんな世迷言を胸の奥にちいさくつぶやきながら。
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たしかに🦀
November 18, 2025 at 2:28 PM
Reposted by なの(くんマン)
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B'zのつもりがややタラちゃんだったかもされない。
November 18, 2025 at 2:28 PM
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ハァイ！
November 18, 2025 at 2:26 PM
Reposted by なの(くんマン)
rainofkisses.bsky.social
ハァイ！
November 18, 2025 at 2:26 PM
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祝日が欲しいのだが🎶(ウルトラソウル)
November 18, 2025 at 2:06 PM
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この動画の大久保八億さんの前髪マジで好き
November 18, 2025 at 2:06 PM
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コレ見たら風呂入る
November 18, 2025 at 2:05 PM
Reposted by なの(くんマン)
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髪乾かしたらこれも聴いちゃお🎶

www.youtube.com/watch?v=NjxL...
【大喜利】連休明け、どうしても仕事に行きたくなくなったB'z【大喜る人たち879問目】
YouTube video by 大喜る人たち〈大喜利動画〉
www.youtube.com
April 23, 2025 at 1:17 PM
Reposted by なの(くんマン)
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須藤の詰めが甘くて雑なのに他人を見下してるから自分の雑さを省みることがないし、結果としてそれが原因で破滅したところ、キュンです🫰🫰🫰
May 4, 2025 at 1:23 PM
Reposted by なの(くんマン)
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ウオオオオ東條の現実認識及び自己認識の歪み、キュンだぜ🫰佐野ちゃんの一線を超えた楽観性もキュンだぜ🫰芝浦の挫折に歯ぎしりした経験がないであろうあの世界への見下しと信頼もキュンだぜ🫰
May 4, 2025 at 1:25 PM
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さいきんは 須藤雅史と ミルキー☆サブウェイが アツいです よろしくね 各位
November 18, 2025 at 2:02 PM
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発汗の少ない冬場の入浴はこれを免除するものとする(風呂キャン法)(風呂に入りなさい)(発汗はしてるよ)(エーーーーン入浴してきます)
November 18, 2025 at 2:01 PM
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あーーーーーー23時には寝ようと思ってたのにまだ風呂入れてない
November 18, 2025 at 2:00 PM
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ハー風呂に入って寝ようね
November 18, 2025 at 1:41 PM
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最近あったこと→ラーメン屋さんで京都背脂醤油ラーメン(とてもうれしい)を食べていたら米津玄師のアイリスアウトがかかったのだが、飲食店に流れる有線としての配慮なのか｢ザラメが溶けてゲロになりそう｣の｢ゲロ｣部分にピー音が乗ってた
November 18, 2025 at 1:39 PM
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かいしゃ(！)のみんなたちがめちゃくちゃインフルで休み出してて戦々恐々としてるので、日曜なのくんマンとハイタッチしてくれたみんなたちにつきましては本当にめちゃくちゃ申し訳ないのだが手洗いうがい徹底お願いします……なんかめちゃくちゃインフル流行っててこの土日に弾けたぽい……
November 18, 2025 at 1:37 PM
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さっきまで気絶してたのでさくっとお風呂に入って寝ます
November 18, 2025 at 1:35 PM
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みんなたち、東京駅のカニでも見て落ち着くのよ
東京駅一番街にて撮影した写真。 八重洲地下一階中央中央口北ロッカー。 コインロッカーにポップで可愛らしいカニのイラストがあしらわれている。
November 18, 2025 at 1:35 PM
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Twitter沈んじゃった……
November 18, 2025 at 1:34 PM
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探し物で部屋の中ひっくり返して鼻水止まらなくなったまま誕生日を迎えてしまった おやすみなさい
July 13, 2025 at 3:16 PM
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モルモットは元気です 最近タオルを畳んで枕やベッドにすることを完全にマスターしたぽい
July 4, 2025 at 4:22 PM
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なのくんマンはげんきです なんかちょっと考えられないくらい激務で、頭回んなくて、文章がずっと書けていない、オタク自我が弱まっている 虚無の人間になっている よくない
July 4, 2025 at 4:22 PM
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父親に投げられてガラスに突っ込んで血まみれになった時の傷、がまだ残っているのだが見る度に腹立つので本日アットノンを購入した 20年近く前のもう白く浮き上がってる傷、はたしてアットノンで薄まるのか
July 4, 2025 at 4:20 PM
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アカウントログアウトされてて大変だった
June 26, 2025 at 3:37 PM
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気絶してたのでやっと風呂に入り、給湯器が壊れたのかお湯が出ず、この時間に水浴びしてきて寒くて今完全にプール上がりの服着ただけでめちゃくちゃぽかめくあれになってる 厳しい 給湯器壊れるのは厳しいよ
June 18, 2025 at 5:16 PM