PCOTで英語ゲームを翻訳しつつ遊ぶブログ⇒
http://yupi1go.hatenablog.com
TwitterにインディーズCRPG関係の情報を求めて定着したが、なんか腐ってきたので、乗り換え先を求めて、Blueskyにも登録。みんな移ってきたら良いのにな。
発信者ではないので、そのへん他の人の動向まかせ・・・。
2014大阪から琵琶湖畔に移り、余生を釣りして過ごすオタク第一世代。海外コンピュータRPG、本格推理、漫画その他
様々な事件に遭遇しつつ、フォルメロに近づく。
道を見張る小隊がいる。通り過ぎようとすると、止められる。
「フォルメロに近づく者全員を検査することになっている」
「通行証がある」
「全員検査しろと言われている」
「時間がない。行かねばならない」
彼らは異様に緊張している。
よく見ると軍の鎧にしてはあまりにボロすぎる。
まるで戦場から略奪したかのようだ。こいつらはニセ者だ。
こちらが察したことに気が付き、襲いかかってくる。
だが決着はあっさりとついた。
死体が転がるキャンプを家探しすると手紙が見つかる。混沌を引き起こすために伝令を見つけたら全員殺せという指令書だ。
誰の差し金なのか
様々な事件に遭遇しつつ、フォルメロに近づく。
道を見張る小隊がいる。通り過ぎようとすると、止められる。
「フォルメロに近づく者全員を検査することになっている」
「通行証がある」
「全員検査しろと言われている」
「時間がない。行かねばならない」
彼らは異様に緊張している。
よく見ると軍の鎧にしてはあまりにボロすぎる。
まるで戦場から略奪したかのようだ。こいつらはニセ者だ。
こちらが察したことに気が付き、襲いかかってくる。
だが決着はあっさりとついた。
死体が転がるキャンプを家探しすると手紙が見つかる。混沌を引き起こすために伝令を見つけたら全員殺せという指令書だ。
誰の差し金なのか
酒場には帝国軍の三人の使節もいた。
彼らも地下の食物や文化に好奇心をむき出しにして調べている。
司令官からの依頼通り、東の魔法都市フォルメロを目指して旅立つ。掲示板にあった依頼をこなすべく、薬草のとれる洞窟のヘルハウンドを排除し、途中で発見した盗賊団の地下の隠れ家を襲撃する。
バリケードを張られて接近できず、矢を射掛けられたが、こちらも弓矢と魔法で対抗する。
奴らを殲滅し、鍵を破って侵入すると、奥に隠れていた首領らしき男が現れた。自信満々の傲慢な男はトリバーと名乗る。
だがもはや奴は我々の敵ではない。
あっという間に冷たい石の床に赤い液体をぶちまけて死んだ。
酒場には帝国軍の三人の使節もいた。
彼らも地下の食物や文化に好奇心をむき出しにして調べている。
司令官からの依頼通り、東の魔法都市フォルメロを目指して旅立つ。掲示板にあった依頼をこなすべく、薬草のとれる洞窟のヘルハウンドを排除し、途中で発見した盗賊団の地下の隠れ家を襲撃する。
バリケードを張られて接近できず、矢を射掛けられたが、こちらも弓矢と魔法で対抗する。
奴らを殲滅し、鍵を破って侵入すると、奥に隠れていた首領らしき男が現れた。自信満々の傲慢な男はトリバーと名乗る。
だがもはや奴は我々の敵ではない。
あっという間に冷たい石の床に赤い液体をぶちまけて死んだ。
北の廃坑で水晶と話したことを伝えると、ポラスは困惑している。
「我々が悪党から災いを取り除いたと言っていた。そして印をつけると」
腕の文字を見せる。
ポラスの口がOの字に開いた。
「これはヴァナタイ文字だ。ガル=イルノ派閥への忠誠の印。私の腕にもある。これが人間に刻まれるなんて聞いたことがない」
「この文字の意味は?」
「大地が揺れるとある。混沌や危険が迫り、成し遂げられてないことを変えねばならないと言っている。成すべき仕事があると。非常に奇妙だ」
ポラスは調査の旅でメルティスに向かうらしい。
「おそらくまた会うだろう。良い旅を」と彼は言った。
北の廃坑で水晶と話したことを伝えると、ポラスは困惑している。
「我々が悪党から災いを取り除いたと言っていた。そして印をつけると」
腕の文字を見せる。
ポラスの口がOの字に開いた。
「これはヴァナタイ文字だ。ガル=イルノ派閥への忠誠の印。私の腕にもある。これが人間に刻まれるなんて聞いたことがない」
「この文字の意味は?」
「大地が揺れるとある。混沌や危険が迫り、成し遂げられてないことを変えねばならないと言っている。成すべき仕事があると。非常に奇妙だ」
ポラスは調査の旅でメルティスに向かうらしい。
「おそらくまた会うだろう。良い旅を」と彼は言った。
砦の酒場の地下。部屋には大きな水晶の柱が設えられ、鉱石の標本が並ぶ。
それらを観察しノートをとるのは、ローブで身体を覆い、青白い肌と大きな黒目が明らかに異質な雰囲気を放つ者だった。
ヴァナタイは古代から地下世界で進化した先住種族であり、長い眠りから目覚めて近年アヴェルナムとの衝突を起こした。
地下世界の分割調停が決定するまでの間、町の行き来が止められているのはそのせいだ。
「ようこそ人間の訪問者。私はポラス。調停が進み、今冥界に平和がもたらされようとしている。我々は地下世界を分け合うのだ。私は洞窟調査のために地下深くから派遣されている」
彼の視線は吾輩の腕に注がれている。
砦の酒場の地下。部屋には大きな水晶の柱が設えられ、鉱石の標本が並ぶ。
それらを観察しノートをとるのは、ローブで身体を覆い、青白い肌と大きな黒目が明らかに異質な雰囲気を放つ者だった。
ヴァナタイは古代から地下世界で進化した先住種族であり、長い眠りから目覚めて近年アヴェルナムとの衝突を起こした。
地下世界の分割調停が決定するまでの間、町の行き来が止められているのはそのせいだ。
「ようこそ人間の訪問者。私はポラス。調停が進み、今冥界に平和がもたらされようとしている。我々は地下世界を分け合うのだ。私は洞窟調査のために地下深くから派遣されている」
彼の視線は吾輩の腕に注がれている。
水晶は震え、手を置いたところが猛烈に熱くなり、亀裂が入って閃光が吾輩の手首を貫いた。
強烈な痛みが走る。
水晶は完全に光を失い、沈黙した。
腕を見ると特に傷跡などはない。だが見る角度でうっすらとうかぶ文字のような文様が刻まれている。
これは何だ。
ドラコ砦に戻り、アンドリュー司令官に事の次第を報告する。
「アンデッド発生の原因究明ご苦労。謎を解くには魔法使いの助力が必要だ。魔法都市フォルメロへの使いを頼む。碧水晶のことも気になるが、その刻印のことを知りたいだろう人物の話を聞いてみろ」
司令官は酒場の地下に滞在しているというヴァナタイの調査員に会うことを勧めてきた。
水晶は震え、手を置いたところが猛烈に熱くなり、亀裂が入って閃光が吾輩の手首を貫いた。
強烈な痛みが走る。
水晶は完全に光を失い、沈黙した。
腕を見ると特に傷跡などはない。だが見る角度でうっすらとうかぶ文字のような文様が刻まれている。
これは何だ。
ドラコ砦に戻り、アンドリュー司令官に事の次第を報告する。
「アンデッド発生の原因究明ご苦労。謎を解くには魔法使いの助力が必要だ。魔法都市フォルメロへの使いを頼む。碧水晶のことも気になるが、その刻印のことを知りたいだろう人物の話を聞いてみろ」
司令官は酒場の地下に滞在しているというヴァナタイの調査員に会うことを勧めてきた。
アンデッドを生んでいた元凶を倒し、探索を進める。
狭い通路の先の小部屋の中央に碧く光る水晶の大きな柱が立っている。
明らかに鉱山が廃棄された後に運ばれたものだ。
何らかの魔力が漂う柱に近づくと、結晶の内部に人型の黒い影が浮かび上がり、こちらを見つめ、手を振り回し始める。やがてそれは声を発した。
「悪党は去った。アヴェルナム人が部屋を奪還した。お前に印をつけねば」
「印?」
水晶は輝きを増し溶けはじめる。この会話は長く保たないだろう。
「急げ。石に触れよ。正義を成すために」
この怪しい人影の言うことに、何故か従う衝動にかられ、水晶に手をのばす。
アンデッドを生んでいた元凶を倒し、探索を進める。
狭い通路の先の小部屋の中央に碧く光る水晶の大きな柱が立っている。
明らかに鉱山が廃棄された後に運ばれたものだ。
何らかの魔力が漂う柱に近づくと、結晶の内部に人型の黒い影が浮かび上がり、こちらを見つめ、手を振り回し始める。やがてそれは声を発した。
「悪党は去った。アヴェルナム人が部屋を奪還した。お前に印をつけねば」
「印?」
水晶は輝きを増し溶けはじめる。この会話は長く保たないだろう。
「急げ。石に触れよ。正義を成すために」
この怪しい人影の言うことに、何故か従う衝動にかられ、水晶に手をのばす。
その実験室は廃坑の奥にあった。
既に放棄されて久しく、中は凍えるように冷たい。だが木材をつなぎ合わせたような大きな怪物が部屋を徘徊して部屋の奥に立つ何かを警護している。
その何かは背の高い人型で実体がなく、冷気と魔法の気配を放って魔法陣の上に浮かんでいた。ゆっくりと地面に霜の跡をつけながら近づいてくる。
周りの骨がまた動き出しスケルトンを形作る。アンデッドを生み出しているのはこいつだ。
戦いが始まる。守護者を蹴散らし、それの身体の中央を刃が貫くと水晶の欠片が外れて砕けた。
それは苦悶の呻きを漏らして消えていく。エネルギー供給を絶たれ、追随してきていた友好的な幽霊も消えていった。
その実験室は廃坑の奥にあった。
既に放棄されて久しく、中は凍えるように冷たい。だが木材をつなぎ合わせたような大きな怪物が部屋を徘徊して部屋の奥に立つ何かを警護している。
その何かは背の高い人型で実体がなく、冷気と魔法の気配を放って魔法陣の上に浮かんでいた。ゆっくりと地面に霜の跡をつけながら近づいてくる。
周りの骨がまた動き出しスケルトンを形作る。アンデッドを生み出しているのはこいつだ。
戦いが始まる。守護者を蹴散らし、それの身体の中央を刃が貫くと水晶の欠片が外れて砕けた。
それは苦悶の呻きを漏らして消えていく。エネルギー供給を絶たれ、追随してきていた友好的な幽霊も消えていった。
かつて北部最大の鉱山だったその古い廃坑の入口には、人間だけではなく動物や怪物の骨がごちゃ混ぜに大量に散らばっている。
それらの骨の一部が動き出し、滑るように移動し、集合して、グロテスクな寄せ集めの骸骨として組み上がっていくのを恐怖とともに見つめる。
次々と現れるその無秩序なアンデッドどもを蹴散らし、破壊していく。
再びバラバラになった骨が地面に積み上がる。
確かにここは異常な場だ。
屍者を破壊し終え、廃坑の内部に入ると、そこに白い人影が漂っている。朧げで今にも消えそうなその幽鬼に敵意はなく、そっとついてくるだけだ。
なにかの魔法効果か、なぜかそれがいると強く自信に溢れた気分になる。
かつて北部最大の鉱山だったその古い廃坑の入口には、人間だけではなく動物や怪物の骨がごちゃ混ぜに大量に散らばっている。
それらの骨の一部が動き出し、滑るように移動し、集合して、グロテスクな寄せ集めの骸骨として組み上がっていくのを恐怖とともに見つめる。
次々と現れるその無秩序なアンデッドどもを蹴散らし、破壊していく。
再びバラバラになった骨が地面に積み上がる。
確かにここは異常な場だ。
屍者を破壊し終え、廃坑の内部に入ると、そこに白い人影が漂っている。朧げで今にも消えそうなその幽鬼に敵意はなく、そっとついてくるだけだ。
なにかの魔法効果か、なぜかそれがいると強く自信に溢れた気分になる。
「ようこそ、私のギャラリーに。エヴァンジェリアといいます」
おそらく一人でこの画廊を作り上げた淑女が、絵具のついた手を拭きながら我々を迎えた。
「冥界の扉が開いたときから、この地下世界に最初に美をもたらすのが使命だと思ったの。今は地上の収集品を置いているけれど、いつか冥界を描いた絵画を創造するつもり」
芸術家という人種は確かにイカれているが、その激しい情動は嫌いではない。これぞ文化的衝撃。
だが、最近三枚の絵が強奪されたという。人間、ネフェリム、オーガの三人組の悪漢が持ち去った絵を、可能なら取り戻すことを彼女に約束する。賊はバラバラに南に向かったらしい。
「ようこそ、私のギャラリーに。エヴァンジェリアといいます」
おそらく一人でこの画廊を作り上げた淑女が、絵具のついた手を拭きながら我々を迎えた。
「冥界の扉が開いたときから、この地下世界に最初に美をもたらすのが使命だと思ったの。今は地上の収集品を置いているけれど、いつか冥界を描いた絵画を創造するつもり」
芸術家という人種は確かにイカれているが、その激しい情動は嫌いではない。これぞ文化的衝撃。
だが、最近三枚の絵が強奪されたという。人間、ネフェリム、オーガの三人組の悪漢が持ち去った絵を、可能なら取り戻すことを彼女に約束する。賊はバラバラに南に向かったらしい。
アンデッドが湧く廃坑を目指し、ドラコ砦北部の鉱山地帯に向かう。
近年の洞窟地震で廃墟となった集落のあとに、一人の男が焚き火に鍋をかけ、薄いキノコのシチューを温めている。
男はダミアンと名乗り、妻と共に新たな鉱脈を求めてここにキャンプしているようだ。
東に「骨が歩き回る」危険な廃坑があるという。近づかなければ大丈夫とのこと。おそらく目指す場所だ。
彼のキャンプの裏手に廃墟の地下に通じる通路がある。
降りてみると、石造りの廃墟を何年もかけて改装したと思われる空間があらわれた。
彫像や花瓶、絵画が飾られたそこは、まさにアートギャラリーである。
この地の底に美術館とは!
アンデッドが湧く廃坑を目指し、ドラコ砦北部の鉱山地帯に向かう。
近年の洞窟地震で廃墟となった集落のあとに、一人の男が焚き火に鍋をかけ、薄いキノコのシチューを温めている。
男はダミアンと名乗り、妻と共に新たな鉱脈を求めてここにキャンプしているようだ。
東に「骨が歩き回る」危険な廃坑があるという。近づかなければ大丈夫とのこと。おそらく目指す場所だ。
彼のキャンプの裏手に廃墟の地下に通じる通路がある。
降りてみると、石造りの廃墟を何年もかけて改装したと思われる空間があらわれた。
彫像や花瓶、絵画が飾られたそこは、まさにアートギャラリーである。
この地の底に美術館とは!
始まりの町(修道院砦)から隣の町(ドラコ砦)まで行くという最序盤である。
隣町の距離なのに、かなりの日数を費やした。これでも結構大きなイベントやクエストをすっ飛ばしている。
つまり、これまでになく序盤の密度がものすごい。旧版を根本的に作り直したと聞くが、このことなんだろうなと(勝手に)思うぐらい濃い。
●訂正
前回の投稿、「第8回」にも関わらず、バナーなどが「09」になっています。すいません(おハズカシイ)
始まりの町(修道院砦)から隣の町(ドラコ砦)まで行くという最序盤である。
隣町の距離なのに、かなりの日数を費やした。これでも結構大きなイベントやクエストをすっ飛ばしている。
つまり、これまでになく序盤の密度がものすごい。旧版を根本的に作り直したと聞くが、このことなんだろうなと(勝手に)思うぐらい濃い。
●訂正
前回の投稿、「第8回」にも関わらず、バナーなどが「09」になっています。すいません(おハズカシイ)
「何から手を付けよう」
「北の鉱山の廃坑のひとつからスケルトンやゾンビが湧いて鉱夫たちを襲っている。アンデッドは自然の造形物じゃない。何があれを湧かせているのか調査してほしい」
もっと良い武器や防具を調達したいが、孤立した砦には物資が足りなくなっているようだ。
魔法使いの所や神殿で新たな魔法を訓練してもらう。
いつもは船員や船で賑わっている埠頭は、森閑としている。冷たい水面を見つめるが、船を沈める恐ろしいサーペントの影は見当たらない。
司令官の話しだと、今ここには帝国の使節団やヴァナタイが滞在しているらしい。
一度話しておきたいが、まずは北の廃坑問題を片付けよう。
「何から手を付けよう」
「北の鉱山の廃坑のひとつからスケルトンやゾンビが湧いて鉱夫たちを襲っている。アンデッドは自然の造形物じゃない。何があれを湧かせているのか調査してほしい」
もっと良い武器や防具を調達したいが、孤立した砦には物資が足りなくなっているようだ。
魔法使いの所や神殿で新たな魔法を訓練してもらう。
いつもは船員や船で賑わっている埠頭は、森閑としている。冷たい水面を見つめるが、船を沈める恐ろしいサーペントの影は見当たらない。
司令官の話しだと、今ここには帝国の使節団やヴァナタイが滞在しているらしい。
一度話しておきたいが、まずは北の廃坑問題を片付けよう。
戒厳令で封鎖され、人々がドラコ砦内にあふれている。
砦のジョブボードをチェックすると、虫の姫君やトカゲの崖の討伐依賴が貼られていて、そちらの報奨金も貰えそうだ。
ヴェテラン司令官のアンフォードの執務室に行き、例のゴブリン洞窟の地下施設について報告する。
「何者かがアヴェルナムを攻撃している。近頃、様々な怪物の動きが活発化し、数週間前から川の巨大な生物が船を尽く沈めているおかげで、鉱石を運べず、食料が入らなくなりつつある。あちこちの町に巨大な怪物が出現しては消えているという」
「それらは関連していると?」
「そうだ。偶然じゃない。何か奇妙なことがこの世界で起きている」
戒厳令で封鎖され、人々がドラコ砦内にあふれている。
砦のジョブボードをチェックすると、虫の姫君やトカゲの崖の討伐依賴が貼られていて、そちらの報奨金も貰えそうだ。
ヴェテラン司令官のアンフォードの執務室に行き、例のゴブリン洞窟の地下施設について報告する。
「何者かがアヴェルナムを攻撃している。近頃、様々な怪物の動きが活発化し、数週間前から川の巨大な生物が船を尽く沈めているおかげで、鉱石を運べず、食料が入らなくなりつつある。あちこちの町に巨大な怪物が出現しては消えているという」
「それらは関連していると?」
「そうだ。偶然じゃない。何か奇妙なことがこの世界で起きている」
兵士はメンタと名乗り
「こんな少数でロングテイルの土地を通り抜けることができるとは感銘を受けました」
経緯を説明すると、さらに驚き
「アンフォード司令官が話を聞きたがるはず。ドラコ砦は、今、問題が次々と起きて司令官の機嫌がよくないんです」
どうやら交通の要の川に巨大な生物がいて、船を襲うらしい。そして巨大な怪物が隣のフォルメロに侵入したという。
詳しいことは司令官に聞くようにと彼女は言った。
こちらの目的も司令官との情報交換である。武器や魔法の補給もこの町なら行えるだろう。
我々は砦の入口で通行証を見せ、中に入った。
兵士はメンタと名乗り
「こんな少数でロングテイルの土地を通り抜けることができるとは感銘を受けました」
経緯を説明すると、さらに驚き
「アンフォード司令官が話を聞きたがるはず。ドラコ砦は、今、問題が次々と起きて司令官の機嫌がよくないんです」
どうやら交通の要の川に巨大な生物がいて、船を襲うらしい。そして巨大な怪物が隣のフォルメロに侵入したという。
詳しいことは司令官に聞くようにと彼女は言った。
こちらの目的も司令官との情報交換である。武器や魔法の補給もこの町なら行えるだろう。
我々は砦の入口で通行証を見せ、中に入った。
アヴェルナムは地下を流れる川が土地を分断しているが、おかげで船での物資や人員の行き来が可能になっている。
眼前の川の向こうに当座の目的地ドラコ砦が見えてきた。かつて鉱山と冶金の町として有名だったが(煤で真っ黒なことでも)、今は人口も増え、それらの機能は北に移っている。
砦に続く橋には警備兵が臨戦体制で西を見張っている。
当然ロングテイル族の襲撃を警戒しているのだ。
我々(特に猫族の吾輩)を見て緊張していた彼らも、近づくと力を抜く。
女性兵士が声をかけてくる。
「こっちから無事に人が来るなんて予想外でした」
アヴェルナムは地下を流れる川が土地を分断しているが、おかげで船での物資や人員の行き来が可能になっている。
眼前の川の向こうに当座の目的地ドラコ砦が見えてきた。かつて鉱山と冶金の町として有名だったが(煤で真っ黒なことでも)、今は人口も増え、それらの機能は北に移っている。
砦に続く橋には警備兵が臨戦体制で西を見張っている。
当然ロングテイル族の襲撃を警戒しているのだ。
我々(特に猫族の吾輩)を見て緊張していた彼らも、近づくと力を抜く。
女性兵士が声をかけてくる。
「こっちから無事に人が来るなんて予想外でした」
広間から通路を辿った先にそれはいた。
他の虫どもを圧倒して巨大で、脈動しているが地面に固着して動かない。
腐った酢の悪臭が充満している。ぬらついた皮膚は吐き気を催すおぞましさだ。おそらく繁殖に特化した個体。「妖虫の姫君」だ。
戦士のデイヴが周りに蠢いている虫どもを蹴散らし、襲いかかる。残りは矢と魔法を浴びせる。
やがてワームプリンセスは粘液と臓物をぶちまけて息絶えた。これで街道は少し安全になろう。
さらに洞窟を探索し、ゴミ溜めの中から、ジョナルドが言っていたお宝アイテム、骨のワンドを掘り出した。
さて、この粘つく悪臭を放つ洞窟を離れ、ドラコ砦を目指そう。
広間から通路を辿った先にそれはいた。
他の虫どもを圧倒して巨大で、脈動しているが地面に固着して動かない。
腐った酢の悪臭が充満している。ぬらついた皮膚は吐き気を催すおぞましさだ。おそらく繁殖に特化した個体。「妖虫の姫君」だ。
戦士のデイヴが周りに蠢いている虫どもを蹴散らし、襲いかかる。残りは矢と魔法を浴びせる。
やがてワームプリンセスは粘液と臓物をぶちまけて息絶えた。これで街道は少し安全になろう。
さらに洞窟を探索し、ゴミ溜めの中から、ジョナルドが言っていたお宝アイテム、骨のワンドを掘り出した。
さて、この粘つく悪臭を放つ洞窟を離れ、ドラコ砦を目指そう。
洞窟の深淵から逃げ出した冒険者が落とした強力な杖がまだ底には残ってるかもしれないと、狩人ジョナルドが教えてくれた。
スライムトンネルという俗称の通り、酸性の粘液で粘つく洞窟を下っていく。
洞窟ワームだけではなく、様々な種類の巨大な虫が暗がりから際限なく襲ってくる。
毒性の強い粘液を吹きかける奴らは体力があり手こずる。
最深部の広間のような場所に出ると虫の大群に加え、スライムに覆われたアンデッドまでがいて、激戦となる。
毒粘液に侵された身体を魔法でキュアしながら殲滅していく。
虫の死骸であふれた広間の隅に、冒険者の死体が転がり、宝石が散らばっていた。
洞窟の深淵から逃げ出した冒険者が落とした強力な杖がまだ底には残ってるかもしれないと、狩人ジョナルドが教えてくれた。
スライムトンネルという俗称の通り、酸性の粘液で粘つく洞窟を下っていく。
洞窟ワームだけではなく、様々な種類の巨大な虫が暗がりから際限なく襲ってくる。
毒性の強い粘液を吹きかける奴らは体力があり手こずる。
最深部の広間のような場所に出ると虫の大群に加え、スライムに覆われたアンデッドまでがいて、激戦となる。
毒粘液に侵された身体を魔法でキュアしながら殲滅していく。
虫の死骸であふれた広間の隅に、冒険者の死体が転がり、宝石が散らばっていた。