アンデス
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アンデス
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遅れました、怪盗アンデス。 NHKアニメ「無人惑星サヴァイヴ」好きの字書き。 カオルナは正義。
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銀座なう
銀座カランダッシュのあめみやひかる展のワニの絵
November 2, 2025 at 4:28 AM
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低層雲と高層雲のセッション
September 30, 2025 at 8:43 AM
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とあるゲームのキャラクリ
September 23, 2025 at 1:55 PM
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はたして作者は、10/16に間に合わせることが出来るのか!?

次回『締め切り守れず』
September 23, 2025 at 9:56 AM
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万国博覧会
大屋根リング カビゴン像 川崎の四脚バイク パビリオン外観
September 22, 2025 at 7:21 AM
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空模様を撮っても肉眼で見た時と印象が変わるのはなんでだろ〜
September 13, 2025 at 3:20 AM
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想定以上にメロンの風味がして不味い。
メロンソーダに本物のメロン感は求めてないのよ。
September 2, 2025 at 8:35 AM
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夜花さんのラバストが届いたぜイェーイ✌️
August 27, 2025 at 8:38 AM
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へー
May 25, 2025 at 5:04 AM
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ちょっと嫌なことがあっても「まあ家に帰ればカオルナ本あるしな」ってなるし、ムカつく目に遭っても「そんな口きいていいのか？　私は自宅でカオルナ本とよろしくやってる身だぞ」ってなれる。
March 19, 2025 at 2:13 PM
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そっと置いていく
March 18, 2025 at 3:55 PM
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10部増刷だと足りないけど、20部だとかなり余る。こまつた。
March 18, 2025 at 12:12 PM
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設営完了
#春コミ
March 16, 2025 at 12:30 AM
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おはようございますついにやって参りました本日はどうぞよろしくお願いします
March 15, 2025 at 11:55 PM
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【告知】3月16日 HARU COMIC CITY 34（東京ビッグサイト）に参加します

サークル名：皆藤アンデス
サークル主：アンデス
スペース：東3ホール ヒ20a
頒布物：「夕陽のとなりに星夜」（カオルナ小説：新刊）/￥4000(予定)
サークル皆藤アンデス　東3ホール ヒ20a
February 19, 2025 at 11:13 AM
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ハワメノ(2/2)
「キャーーーーーーーーーーーーーーー！」 　悲鳴が響き渡る。施設の外にまで漏れるのではないかと思わせるほどの絶叫。しかしその声は、甲高いながらも明らかに男性のそれだった。 「ぜえ、はあ……」 　ようやく外に出ると、ハワードは膝に手をついて荒い息を繰り返す。運動もしていないのに疲労困憊の様子だった。メノリはそれを涼しい顔のまま見下ろす。 　当日を迎え予定通りお化け屋敷に臨んだ二人。しかしいざ入ってみると、ホラー演出にビビっていたのはハワードだけだった。仕掛けが発動するたびに悲鳴を上げ、終いにはメノリの後ろに回り込んで盾にする始末。メノリは隣で大仰なリアクションをされるせいで、終始驚くタイミングを逸していた。 　考えてみれば、みんなの家でも夜のトイレに行くだけでビビっていたような男だ。それがお化け屋敷の演出に耐えられるわけなど、有るはずもなかった。 「確かに、かわいい悲鳴が聴けたな」 　意趣返しの冷笑を浮かべるメノリ。ハワードはそれをキッと睨み返す。 「……腹が減ったな。どっかで飯にしようぜ」 　しかし何も言い返してくることは無く、そのまま歩き出した。 「……？」 　メノリはその背を見つめ、首を傾げる。いつもなら「何かの間違いだ、もう一回」などと言ってきそうなものなのに、何も言い返さないとは。言い返すだけの気力も残っていないのだろうか。 　思い返してみると、今回は違和感の多い誘いだった。まずは今回訪れたのが二人だけという点。こういう場面ではいつも、ハワードは仲間全員で参加したがる。招待チケットが二枚だけだったとしても、残りの入場料は自分で負担してでも皆を連れて行こうとするだろう。 しかし今回は誘ったのは一人だけ。しかも狙いがあの悲鳴で恥をかかせることなら、なおのこと全員に聴かせようと意地悪な画策をするはずだ。 　悲鳴といえば、お化け屋敷での様子も不自然だったように感じる。リアクションが派手なのはいつものこととはいえ、今回はそれに輪をかけて大げさだった。に本気で驚いていた可能性も有るが、今にして思えば、見られることを意識したリアクションを振る舞っていたようにも思える。 　それら全てを意図したものと考えた場合、その狙いは何だろうか。わざわざ二人きりになり、自分がビビる情けない姿を見せる意図とは……。 　――まさか、あの時の罪滅ぼし？ 　あの悲鳴を笑ってしまったことを、今回の件で清算しようとしている？ 「なに突っ立ってるんだよ。早く行こうぜ」 　ハワードが振り向き声をかけるが、またすぐに歩き出す。相変わらずこちらの都合などお構いなしで、相手を自分のペースに合わせようとしてくる傍若無人ぶり。 「……いや、考えすぎか」 　メノリはかぶりを振り、薄く笑った。小走りでハワードに追いつき、隣に並ぶ。 「この近くに旨い飯ってあるか？」 「なんだ、下調べしていないのか。というか当てもないのに『行こう』などと言っていたのか」 　結局、二人の距離が縮まるようなことは特になかった。 　ただ並んで歩く二人の声は、いつもよりほんの少しだけ高かった。
January 12, 2025 at 11:03 AM
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恋愛の気配が有るような無いような、なハワメノ
　おそらく小さな要因が積み重なった結果だろうと、後に当人は振り返る。リーダーの座から降ろされて落ち込んだものの、肩の荷も下りたから。みんなの家が完成して安眠できたから。何度も通った道だが、一度も大トカゲに遭遇したことのない安全地帯なので油断していたから。そういった些細な理由がいくつも積み重なったタイミングだったのだろう。それほどまでに、決定的な要因が見当たらなかった。 　しかしそのタイミングに対し、状況は最悪だった。よりにもよって、今日の食料調達のパートナーがハワードだったなんて。 「キャッ」 　短く、かすかに、しかし確かに、その悲鳴は聞こえた。全く気配を見せずに突然茂みから現れたトビハネ。目の前に飛び出したその小動物に驚いて発せられた、甲高い声。 　ハワードは思わず、正面の獲物ではなくその声のした方を見てしまう。声の主は、誰よりも本人が一番驚いていた。 　時が止まったように二人と一匹は静止する。とはいえその沈黙は数秒も無かっただろう。最初に動いたのはトビハネだった。二人の通るルートに沿って、一目散に逃げだす。目が合っていた小動物が突如機敏に動いたことで、メノリも我に返った。 「ハワード、追え！」 　遠ざかっていく姿を見ながら慌てて指示を飛ばす。しかし隣のハワードは動かなかった。怪訝に思い振り向くと、そこにはこっちを見つめて笑う姿が。 「ニヒッ」 　三日月の形の口から、奇妙な笑い声が漏れ出る。その邪悪な笑顔は、今の瞬間を決して聞き逃していないことを饒舌に語っていた。 「随分かわいい悲鳴だったけど、一体どこから聞こえたのかねえ？」 　ハワードは白々しく周囲を見渡すような動きをする。 　普段のリーダー然とした威厳ある態度とは真逆の、乙女のような声。このサバイバルどころか学校生活でも一度たりとも聞いたことのない、甲高い悲鳴。あのメノリがそんな声を出した事実に、ハワードは弱みを握ったとばかりに詰め寄る。 「いやー、あのメノリが『キャッ』なんて言うとはな」 「今そんなことを言っている場合か！」 　ハワードから槍をひったくり、メノリは一人走り出した。ハワードを置き去りにしてトビハネを追いかけ、その姿はあっという間に森の奥へ消える。 「フフン」 　ハワードはその場から動かず、余裕の笑みで腕を組む。走り去る直前の赤らんだ頬、羞恥に染まったその顔に、本音はただこの場から逃げたいだけだとハワードは見抜いていた。 　そしてその日の夕食時、さっそくハワードはその出来事を暴露した。リーダーじゃないのに相変わらず指図ばかり、そんな生徒会長サマのメッキを剥がしてやろうと、誇張した物真似を交えて皆に打ち明ける。 「キャアアアッ！　ってな。おっかしいだろ？」 「……今の話、本当？」 　シンゴがメノリに尋ねる。それまで無言で料理を口に運び続けていたメノリは、無表情のまま「ああ、本当だ」と頷いた。 　まさかの肯定に、声こそ上げなかったが仲間達の驚く気配は伝わった。ハワードはメノリに向けて意味深に笑いかける。何も響いていないかのように振る舞っているが、必死にポーカーフェイスを装っているに違いない。 「どうだ？」 　話を終え、ハワードは一同を見渡す。さあ、これでメノリの威厳は地に落ちた。皆の中でイメージが崩れる音が―― 　しかしルナ達の反応は、ハワードの期待していたものと違った。 「それくらい、当たり前じゃない。メノリも女の子なんだから、そんな悲鳴を上げることくらいあるわよ」 「そうよ。それを笑うなんて酷いわ」 「ハワードこそ、いつも『パパー！』って叫んでるじゃん」 「そうやそうや。人のこと馬鹿に出来る立場かいな」 　女子陣を中心に、ハワードを非難する声が上がる。ベルも渋い顔を浮かべており、カオルはそもそも最初から話に興味を示していなかった。擁護されるメノリに対し、自分は孤立無援。想定と真逆の結果にハワードは面食らう。 「お、お前ら卑怯だぞ！　メノリがリーダーだった時はあんなに不満だらけだったのに、こんな時だけ良い子ぶりやがって！」 「それとこれとは話が別だよ」 　もはや完全にハワードがいじめっ子、メノリが被害者の構図が固まっている。そしてカオルが早々に席を立ったことで解散のムードになり、結局その話はそこで終わった。 　誰からも共感を得られなかったインパクトに欠ける話題は、忙しないサバイバル生活ではすぐに忘れ去られるもの。今回の暴露も例に漏れず、一週間も経つと当事者以外の記憶からは消え、コロニーに帰還する頃には二人もすっかり忘れていた。 　学園に復帰し日常に戻れば、たまに誰かがふと思い出して「そういえばそんなこともあったね」で片付けられる。そんな日常の些細な一場面に成り果てた出来事。だからこそ、ハワードからその誘いが来た時も、メノリはそれを思い出すことが出来なかった。 「お化け屋敷？」 「ああ。隣のコロニーの郊外に新しく出来たらしい。招待チケットを貰ったから、今度の休みに一緒に行こうぜ」 　ハワードは二枚のチケットを見せびらかす。その顔には「何かを企んでいます」と主張する笑みが貼り付けられていた。 「狙いは何だ？」 　隠そうともしないハワードに対し、メノリも警戒心を露わにする。ハワードはニヤリと挑発的な笑みを浮かべた。 「なあに、またあの悲鳴を聴くのに、ちょうどいい機会だと思ってな」 　“あの悲鳴”が何を指すのか、メノリは思い出すのに数秒の時間を要した。そしてようやくその記憶を発掘すると、怒りや侮蔑を通り越して呆れの眼差しを向ける。 「お前、まだあんなことを覚えていたのか」 　苛酷なサバイバルで揉まれたメノリにとって、もはやあの時の羞恥心などかわいいものである。今さら聴かれたところで、どうということもない。 「それで、行くのか？　それとも逃げるか？」 　安い挑発に、メノリは呆れのため息を重ねる。 「分かった分かった。今度の休みだな」 　渋々ながらの了承。しかしハワードは、どんな形であれ約束を取り付けられたことにガッツポーズをする。 「当日になって、『やっぱり無理ぃ！』とか言い出したりするなよ」 「誰の物真似だ、それは」 　やはり断るべきだったかと、メノリは早くも後悔する。そんな憂鬱なメノリをよそに、ハワードはすでに勝利を確信したかのように上機嫌だった。 「今度はビビりすぎて、絶叫なんか聴けたりしてな」
January 12, 2025 at 11:01 AM
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明けましておめでとうございまスネーク
ゲーム「大神」のキャラ濡神をレゴで再現
January 1, 2025 at 8:51 AM
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【サークル参加します!!】03月16日（東京ビッグサイト）HARU COMIC CITY 34 #イベントGO_赤ブー
サークル「皆藤アンデス」初参加。サヴァイヴのカオルナ小説を頒布予定です。

www.akaboo.jp/event/item/2...
サークル皆藤アンデスのサークルカット
November 18, 2024 at 1:34 PM
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その2
September 21, 2024 at 3:03 PM
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カオルナの彼シャツ
September 21, 2024 at 3:02 PM
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Bluesky のユーザー数は現在 1,000 万人を超えており、私は #5,416,866 番目でした。
A virtual certificate with text "Celebrating 10M users on Bluesky, #5,416,866, アンデス ‪@thiefandes.bsky.social‬, joined on 2024年4月12日"
September 21, 2024 at 2:59 PM
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35話あたりのオリオン号建造中のささやかなアダメノ
大陸を目指す船の建造は多大な労力を要するが、だからといって日々の作業を疎かにはできない。メノリとアダムは今日も食料調達に出ていた。東の森で採れる果実は、低重力の影響が無くなってもなお一回り以上の巨大さを保っている。おかげで一つ見つけるだけで大きな収穫を得られるので、探索にかかる労力が少なく済む。今日も二人は両手いっぱいに果物を抱えて早々に帰るところだった。 　道標にしている大木に辿り着いたところで、「あっ」とアダムが何かを思い出したのか立ち止まった。 「メノリ、ちょっと行きたいところがあるんだけど、いいかな？」 「行きたいところ？」 「うん。すぐ近くだよ」 「それなら構わないが」 　二人は帰り道から外れ、暗がりの方へ進む。太陽は高い位置にあるはずなのに、鬱蒼と生い茂る木々に日差しが遮られ辺りは暗い。苔むした匂いがより不安を駆り立てる。しかし先を歩くアダムの足に迷いは無い。そして言葉通り、いくらも歩かないうちに突然開けた場所に出た。 「これは……」 　メノリはため息をこぼす。森が丸く切り取られたように開けた空間。そこには一面の花畑が広がっていた。 「綺麗でしょ。この前シャアラと見つけたんだ」 　色とりどりの花が咲き誇っている。淡く彩られた花は甘い香りを優しく放っていた。東の森はシダ植物の多い植生で南国めいているが、ここだけはまるで別世界だ。 「ここで休憩しようよ」 　そう言いながら、アダムの顔は遊びたいと訴えている。そのうずうずした様子にメノリは笑みを漏らした。 しかし遊ぶといっても花畑でどう過ごすのが正解かメノリは知らず、ただアダムを眺めているだけだった。そのアダムは花の絨毯の真ん中で何やら黙々と作業をしている。 「メノリ！」 　それまで手元に視線を落としていたアダムが、突然振り向き手を振って呼んだ。アダムは両手で後ろに何かを隠している。 「何を作ったんだ？」 　花を何本も摘んでいたから、花束だろうか――そんな予想を立てていたが、アダムが差し出したのは別の物だった。 「じゃーん！」 　アダムの手にあるそれは、花をあしらった輪っかだった。 「なるほど、花かんむりか」 「シャアラに作り方を教えてもらったの」 「よく出来ているな」 　お世辞抜きに良い出来栄えだとメノリは感じた。リングは見事な円形を保ち、花も均等に配置されている。配色のセンスも良い。やはり物覚えが良いだけでなく、手先も器用なようだ。 　アダムはメノリの頭上を見上げリングを掲げる。メノリがしゃがむと、アダムはその頭に花かんむりを乗せた。 「似合うだろうか？」 「うん！　すっごく綺麗だよ！」 　定型句のつもりでメノリは訊いたが、アダムは屈託のない笑顔を見せる。社交辞令ではない本心からの返答にメノリは頬を染めてはにかんだ。 「あと、これもあげる！」 　そう言ってアダムはさらにプレゼントを渡す。メノリの手に乗せたそれは、同じく花を輪っか状に編んだ物だった。しかしその大きさは花かんむりよりもずっ と小さく、花も一輪しか付いていない。その形はまるで―― 「指輪……か？」 「うん！」 　アダムは勢いよく頷いた。 「これもシャアラから？」 「かんむりを真似して、僕が一人で考えたよ」 　そうか、とメノリは心の底から感心する。そもそも指輪という物を知っていたことに驚きだ。 「大切な人には指輪を贈るんだって、ハワードが言ってたから」 　だからメノリにアダムはもじもじと体を揺すった。その照れたような仕草にメノリは口角を上げる。そして笑みを深めたまま、メノリはその指輪を返した。 　受け取ってもらえなかったことに、アダムは悲しい顔に変わる。メノリは笑顔のまま手を差し出した。 「指にはめてくれるか？」 　その誘いにアダムの顔がパッと明るくなる。 「うん！」 　アダムがどの指に指輪をはめたのかは、二人だけの秘密。
May 2, 2024 at 11:18 PM
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42話にてアダムの治療が終わった直後のカオルナ
アダムを苦しめていた悪性ナノを取り除くことに成功し、全員がひとまず胸を撫で下ろした直後のこと。操縦席に戻ろうとしたカオルはルナに呼び止められた。「そこで待ってて」と椅子に座らされ待つこと数分、ルナは救急箱を手に戻ってきた。輸送船オリオン号に積まれていた救急キットだ。 「その怪我、手当てしないと」 　ルナはカオルの頰を見つめる。そこには直前のドローンとの戦いで負った一筋の傷があった。 「かすり傷だ。必要ない」 「駄目よ、傷口から悪性ナノが入るかもしれないでしょう。何があるか分からないんだから」 　悪性ナノはその性質上、ナノマシンを持つ者――つまりアダムとルナにしか作用しない。しかしそれはあくまで現状の話だ。今後、他の仲間達にも効果のある悪性ナノが現れるかもしれない。それでなくとも未知の惑星である以上、傷はきちんと消毒した方が良い。ルナは有無を言わせずカオルを斜め向きに座らせ、手当てを始めた。 「……あの時――」 　出発の準備が進む音を遠くに聞きながら、おもむろにルナが口を開く。その声はかすかに震えていた。カオルは手当てを受けながら、目だけを向ける。 「あの時、撃たれたように見えて、すごく怖かった」 　投石を受け故障し、回転しながらレーザーをでたらめに撃ちまくるドローン。その暴走を止めるためにカオルはドローン目がけて跳躍した。この傷はその時に出来たものだ。その光景はルナの目には、一瞬カオルの頭が一条の光に貫かれたように見えた。 「だが生きている」 　正面に目を戻すカオル。その淡々とした返事にルナの手元が狂う。 「そうだけど！　……もしかしたら、死んでたかもしれないじゃない……」 もしもカオルの位置がわずかにでも違っていたら。もしレーザーの角度が少しでもずれていたら。ルナの見間違いは現実になっていたかもしれないのだ。 「だが他に方法は無かった」 　カオルは変わらず感情の見えないトーンで返す。可能性の話をするなら、あのまま放置していた場合もできる。乱射されるレーザーに他の誰かが撃たれるおそれがあったし、あるいは全滅もあり得た。カオルはリスクを覚悟しながらも、いち早く危険を取り除く選択肢を取ったのだ。 　ルナは唇を噛んで頷く。ルナもそれが分かっているから、強く言えなかった。 　絆創膏を貼り、手当てを終える。正面に向き直ったカオルと見つめ合った。 　でも。それでも、やっぱり心配だから。 「あまり無茶はしないで」 　何度も聞かせてきた言葉を、ルナはまた繰り返す。結局それを言うことしかできない。 　……そして、返ってくる言葉も決まっている。 「そういうお前はどうなんだ」 　それまで平坦だった声にトゲが生える。 「あの時、俺はお前が撃たれたかと思った」 　ドローンと交渉できないかとルナは単身、武器も持たずに敵の前に姿を晒した。敵意が無いことを示したうえでアダムのカードをかざす。しかしまともに会話する余地すら無く、カードを撃たれ交渉は決裂した。 「俺達は危険だと警告した。だがお前はそれを聞かずに前に出た」 　もしもあの時ドローンが狙っていたのがカードではなくルナだったら、カオルは成す術もなく大事な仲間を失うところだった。そもそもカオルが飛び出したのも、ルナの窮地を救うためだ。 「無茶をしているのはどっちだ」 　カオルはルナの右手を掴み、その指先を互いの眼前 に掲げる。あっ、とルナが息を呑み手を引っ込めようとするが、カオルの力に敵うはずもない。二人の見つめる指先には、小さな水ぶくれがあった。カードが撃たれ破裂した拍子に負った火傷の跡だ。 「これくらい、平気よ」 「何があるか分からないだろう。お前の方がリスクも高い」 　今度はカオルがルナの手当てをする番になった。ルナはとうに観念しているがカオルは一瞬たりとも手を離さず、器用に片手だけで治療を進めていく。 「ここはもう俺達の知る土地じゃない。地の利は向こうにあるし人間の理屈は通じない。今までと同じやり方を続ければ……」 　カオルは言葉を濁す。人間は必要ないと、既に向こうは宣言している。そこに交渉の余地など有りはしないだろう。 　握った手に、わずかに力が込められた。 「……俺はお前を失いたくない」 　ルナの胸がきゅっと縮こまる。この船に乗ってから初めて聞くカオルの弱音だった。 「無茶はするな」 　同じ言葉を返すと同時にカオルは包帯を巻き終えた。救急箱をルナに預けて立ち上がる。 「操縦室に戻る」 　片付けは任せたと言い残し、カオルは立ち去った。がらんとした空間でルナは立ち上がり、箱を抱きしめる。 「それでも、私は……」 　ようやく絞り出した言葉はしかし最後まで言えず、宙に霧散した。
April 29, 2024 at 5:08 AM
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ハ「……なあシャアラ」
シャ「なあに？」
ハ「今日の晩飯はシ――」
シャ「今日は手の込んでないステーキよ」
April 15, 2024 at 10:29 PM