ルリユール叢書
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ルリユール叢書
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幻戯書房のルリユール叢書は、小説、エッセイ、詩、戯曲、評論など多種多様な作品を綴じながら、文学の精神を紐解いていきます。読者みずからが〈世界文学〉を作り上げていくことを願ってーー。Reliure(ルリユール)は「製本;装丁」を意味する言葉です。ルリユール叢書関連情報(時に現在進行中、予定の企画など)を掲載していく予定です。
【ルリユール叢書 公式Insagram】https://www.instagram.com/serie_reliure/
2025年8月24日(日)「産経新聞」にて、クロード・シモン『綱渡り』(芳川泰久=訳)の書評が掲載されています。評者は文芸評論家の富岡幸一郎氏。シモンの従軍体験が息づく本作の主人公の記憶、感覚などの微細な描写は、「世界の実相を正確に描く」シモンの言語実験がなされているのだと述べています。本書評で富岡氏が引いている『綱渡り』の一節は、かつては画家を目指していたシモンならではの姿勢が現れているように思います。
August 24, 2025 at 2:12 PM
文芸誌『jem』を作られている木村夏彦さんの翻訳論大賞。大変興味深いですが(雑誌「ユリイカ」の翻訳作法特集など懐かしいですね)、そのなかで「ヴァレリー・ラルボーのエセー」が挙げられていますが、これはルリユール叢書から刊行しています、『聖ヒエロニュムスの加護のもとに』(西村靖敬訳)を指すものと思います。作家にして翻訳家、批評家でもあったラルボー自身の翻訳をめぐるエッセイ(アマチュアを自認するラルボーらしい)ながら、射程の広さと該博な知識に驚かされます。大著『他者という試練』の著者であるフランスの翻訳理論家・翻訳家アントワーヌ・ベルマンにも絶賛されているほどです。
August 9, 2025 at 4:55 PM
来月9月の新刊は、
◎ヘンリック・イプセン『イプセン戯曲選 海の夫人/ヘッダ・ガーブレル』(アンネ・ランデ・ペータス/長島確訳)[ノルウェー文学]
◎スティーン・スティーンセン・ブリカー『ヴァイルビューの牧師 他六篇』[デンマーク文学]

という北欧文学の二冊を同時刊行いたします。
「幻戯書房 直販部」では夏の読書謝恩セールで送料無料フェアを開催中(8月31日まで)。ぜひこの機会にご利用ください。
genkishobou.stores.jp
August 9, 2025 at 1:50 PM
講談社「現代ビジネス」(2025.7.29)で、ユング゠シュティリング『心霊学の理論』が紹介されました(以下の、近藤大介氏記事の最終6ページ目、<今週の新刊図書>に掲載。https://gendai.media/articles/-/155361?page=6)。「派手ではないけれども、自分のライフワークを持っていて、何年かに一度、コツコツ勤しんできた作業を発表する方」と紹介された訳者牧原豊樹さんの凄さは、じんぶん堂の寄稿記事(「天国のユング゠シュティリングが見ていてくれた」https://book.asahi.com/jinbun/article/15739867)を是非お読みください。
August 2, 2025 at 1:29 PM
「図書新聞」(2025年8月2日、3698号)、文芸評論家・岡和田晃さん「〈世界内戦〉下の文芸時評」にて、シルビナ・オカンポ/アドルフォ・ビオイ・カサーレス『愛する者は憎む』(寺尾隆吉訳)をご紹介いただきました。岡和田さんならではの博捜の分析でたいへん読み応えがあり、詳細は図書新聞本紙で是非お読みいただきたいのですが、ほんの少しだけご紹介を。『愛する者は憎む』には、後年の作品、ビオイ・カサーレス『モレルの発明』やアラン・ロブ゠グリエ/アラン・レネ『去年マリエンバートで』に通ずるスタイルがあるという慧眼の分析がみられます。
July 30, 2025 at 8:34 AM
〈ルリユール叢書〉、Blueskyをようやくはじめます。ルリユール叢書の関連情報(時に現在進行、予定の翻訳企画なども紹介できれば)をぼちぼち掲載していく予定です。2019年6月発刊、来月8月の近刊、ベニート・ペレス゠ガルドス『スカートをはいたドン・キホーテ』(大楠栄三訳)でルリユール叢書は70冊刊行となります(改めての紹介を:ルリユール叢書は、小説、エッセイ、詩、戯曲、評論など多種多様な作品を綴じながら、文学の精神を紐解いていきます。読者みずからが〈世界文学〉を作り上げていくことを願ってーー。インスタもあります www.instagram.com/serie_reliure/
July 24, 2025 at 4:59 AM