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@scientia.bsky.social
読書メイン、映画、アマプラなど気に入ったものを投稿する予定
無言フォロー歓迎&失礼します。
ミステリー/SF/サスペンス/古代中世欧州/地政学/宇宙/ プロフ=ノーコピーライトガール
「インシテミル」米澤穂信 #読了
時給112,000円といういかにも怪しいバイト
この時点で「命」にかかわることが予見されるが、果たして殺し合うことに…
冒頭から有名ミステリーのメタファーが散りばめられているが、本作の根本ではなく、ミステリー好きとそうではない人の知覚の違いを浮き彫りにする仕掛けだった
"真犯人は誰だ"的なミステリーというより、"犯人であり、探偵であり、被害者"でもある12人の参加者の思惑の探り合いが見どころ
あっという間に読み切った
December 5, 2025 at 4:39 PM
「月に繭 地には果実 上中下」福井晴敏 #読了
私の推し作家福井晴敏のターンエーガンダム小説
地球を破壊し尽くした人類は月で地上の再生を待つ
2000年を超える年月で同じ人類とは言えなくなった地球人とムーンレイス
地球人は過去の記憶と文明を失い歴史を繰り返す
ムーンレイスは過去の記憶を封印し文明を繋いでいく
2つの人類が再び邂逅した結果に訪れる人類の本能の発露は歴史の繰り返しだった
古のモビルスーツが目覚めたとき、歴史に刻んだ功罪が再び目の前に現れる
December 1, 2025 at 9:05 AM
「逃亡刑事」中山七里 #読了

警官殺しの犯人を目撃した8歳の少年と警官殺しの濡れ衣をかけられた捜査一課の高頭冴子班長は、警察から逃げながら犯人を追い詰めなくてはならなくなる
苦境に陥る逃避行を社会の日陰に住む人びとが警察憎しで協力するさまは痛快
果たして真犯人を逮捕し膿を出し切れるのか?
October 21, 2025 at 5:14 PM
「帝都地下迷宮」中山七里 #読了
廃駅に集う100人の謎の集団
鉄道マニアが踏み越えた立ち入り禁止区域で大事件に巻き込まれる
集団の謎、国家の闇、公安部と刑事部に追われることになった主人公は事態をどう打開する
中山作品はいつも社会問題を絡めるから読み応えある
October 13, 2025 at 3:02 PM
「幻夏」太田愛 #読了
シリーズ2作目
冤罪と司法の闇
謎の記号が残された少女誘拐事件は奇しくも相馬の過去と大きく繋がることに…
無名で弱小の探偵に依頼された人探しはやがて壮大な復讐劇と繋がっていく
冤罪被害者の苦しみと巨大権力の傲慢を対照的に描いている
October 9, 2025 at 10:43 AM
「犯罪者 上下」太田愛 #読了
個性的な3人が偶然巻き込まれた殺人事件の裏に巨大企業と大物政治家
殺し屋に狙われながら巨悪に立ち向かう持たざるものの戦い
周到に練られたプロットと登場人物の描き方がとても良かった
長編なのに止まらない展開は見事でした
September 29, 2025 at 3:50 PM
「笑わない数学者」森博嗣 #読了
犀川&萌絵の第3弾
オリオン座をモチーフにしたプラネタリウム付きの三ツ星館
消えたオリオン像と殺人事件の真相を追う
残念ながらメイントリックは序盤に分かってしまったので、スリルは味わえなかったが、後半徐々に明かさる人間関係で「なぜ?」が解消していきました。
恋の行方も…
September 13, 2025 at 4:34 PM
「八月十五日に吹く風 改訂完全版」松岡圭祐 #読了
「この小説は史実に基づく」
この文章から始まる八月十五日といえば終戦の日を思い浮かべるだろう
しかし、その2年前の8月15日のキスカ島でその後の日本を左右する出来事があった
史実を小説化することで教科書では学べない歴史を学んだ
September 3, 2025 at 8:49 PM
「魔女裁判の弁護人」君野新汰 #読了
中世欧州の山村が舞台の魔女裁判
そもそも魔女裁判は疑われたら終わり、悪魔の証明のごとく無実を証明することは不可能
これを不可能犯罪よろしく理論で謎を解き明かすミステリー
…が、エピローグでどんでん返し(最近このパターンが多すぎて食傷気味だが)
中世、魔女、ミステリーと美味しいおかずばかりだった
September 2, 2025 at 1:35 PM
「イクサガミ 神」今村翔吾 #読了
最終巻 江戸府中の攻防
いよいよクライマックス
果たしてゴールにたどり着ける者はいるのか?
幻刀斎との決着は?
侍の時代が終わりを告げた日
楽しかったよ
August 23, 2025 at 6:09 AM
「イクサガミ 人」今村翔吾 #読了
最終巻を手にいれたので続きを再開
登場人物がそれぞれ魅力的かつ強敵揃い 果たして東京にたどり着けるのか?
明治の史実とリンクしててとても面白い
August 19, 2025 at 6:34 AM
「封印再度」森博嗣 #読了
今回はこれまでと違う謎の死
自殺か他殺か?
開かない箱と取り出せない鍵
50年解かれていない2つの謎を追う展開が最後に収束する
犀川と萌絵の年の差恋愛も急展開
August 1, 2025 at 5:36 AM
「詩的私的ジャック」森博嗣 #読了
犀川創平&西之園萌絵の密室シリーズ
大学内で発生した連続殺人
密室と奇妙な暗号、HowとWhyの予測がつかないなかでのフーダニット
でも最終的には全てに意味があった
お見事です
July 28, 2025 at 1:59 PM
「天上の葦 上下」太田愛 #読了
白昼渋谷で死を遂げた老人が指さした先に何があったのか?
きな臭い依頼から公安に追われることになった探偵たち
"権力による言論統制"で繋がってきたのは先の大戦の記憶
複雑に絡まった事実と虚偽と迫りくる公安の手が緊迫感を膨らまし、物語に没頭させられる
はたして事件は解決し、謎は解かれるのか?
とても楽しめました
July 25, 2025 at 7:04 AM
「図書館革命」有川浩 #読了
【ネタバレあり】
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国家検閲と戦う図書隊の最終章
現実の言論界を風刺し言葉狩りの現実を知らしめる
良化隊との攻防は激化し、政治、司法、戦闘と入り乱れる
郁が最後の一人として任務を成し遂げられるのか?
ハラハラの展開が続く

そして恋の結末は甘すぎた
July 9, 2025 at 4:59 PM
「図書館危機」有川浩 #読了
検閲と戦う図書隊
静かに駆られる言葉とメディアが勝手に生み出す言葉の差別
郁もついに大規模戦闘に!
有川作品定番の恋愛は三本線に
組織を揺るがす事態となった展開はこの後どうなるのか楽しみです!
July 6, 2025 at 4:55 AM
「メネシスの使者」中山七里 #読了
テミスの剣に続き司法の不合理や市民感情との乖離に鋭く切り込む作品
登場人物もほかのシリーズと被っていて中山ワールド好きにはたまらない
死刑存廃論議という扱いにくいテーマに切り込み、議論の浅薄さを晒してしまうあたりがなかなかの読みごたえ
June 28, 2025 at 8:08 AM
「冷たい密室と博士たち」森博嗣 #読了
大学の実験室で発生した密室殺人事件
大学助教と学生が事件の真相に迫る
純粋な(仕組まれた)密室ではなく、意図せず密室になってしまったことが原因で混迷する推理
然し偶然の密室が結果として犯行の解明に繋がるという面白い展開でした
登場人物も魅力的で面白かった
June 23, 2025 at 2:46 AM
「皇后の碧」阿部智里 #読了
精霊世界のファンタジーなのにミステリーがシッカリ目の作品でした。
ちょっと薬屋のひとりごとを連想しましたが、精霊が扱う"まじない"が伏線の幅を広げて謎を巧妙に隠しています
ファンタジー色をだしつつも純文学苦手な私もスンナリ読める言葉選びで、とても楽しい作品でした
ミステリー好きにもオススメです
June 11, 2025 at 6:03 AM
「緋色の囁き」綾辻行人 #読了
全寮制の女子校と魔女という中世欧州をイメージさせる舞台設定で発生する連続殺人
過去の記憶が曖昧な主人公は時折緋い闇に堕ちる
十角館→Anotherと進んだ私の綾辻体験はAnotherのエピソードゼロに戻ったような感覚でした
筆者の初期作品を後から読むと、その進化が感じられます(どこから目線だよ)
June 4, 2025 at 2:38 AM
「国境の銃弾」濱嘉之 #読了
対馬で発生した暗殺事件とその後に続いた国会議員暗殺
スパイ天国と言われる日本で繰り広げられる情報機関同士の攻防に日本の公安が立ち向かう
第一次トランプ政権時代を舞台にした警察物です
元警察の作者だけにどこまで本当なのか興味深い作品でした
May 29, 2025 at 6:54 AM
「一次元の挿し木」松下龍之介 #読了
4年前に失踪した妹と200年前の人骨のDNAが一致…
ここらか大事件に巻き込まれていく
とにかく飽きさせない展開と予想できない面白さが続き、最後には全ての真実が明らかになる。
これがデビュー作とは思えないクオリティでした
上半期TOP5候補だ!
May 20, 2025 at 3:51 PM
「ここにひとつの□がある」梨 #読了
はじめましての作家さんの連作短編集
独特の世界観があって初めての体験でした
途中から私の理解が及ばなくなり、誰か解説してってなります
何かある作品です
知らんけど
May 9, 2025 at 7:59 AM
「コイコワレ」乾ルカ #読了
螺旋プロジェクト8作目

東京から疎開した清子と田舎の寺に住むリツはひと目見る前から突き刺さるお互いの存在を感じた
交わってはいけない海族と山族の邂逅は何をもたらすのか

個人的に本作が一番テーマにドンピシャだった気がする
足掛け3年かかって読破した
April 21, 2025 at 7:16 AM
「月人壮士」澤田瞳子 #読了
奈良時代 聖武天皇の御代
自らの血統に苦悶する首天皇
今際の際に残した最後のご遺詔は何なのか?
各章で語られる別の人々の視点で語られる生涯で解き明かされる首天皇の内なる思いが、ラストシーンで集約される

この時代の小説を全然読んで来なかったので案の定苦戦しましたが、いい作品だった
April 11, 2025 at 4:59 PM